霊場巡礼ブームの証?
夜、読売のホムペを何気に眺めていたら、こんな記事が出ていてビクーリ。
江戸期の「100寺院参詣案内」 「扁額など整備裏付ける史料」 7年前、偶然発見
読売のホムペは魚拓が取れないし、リンクもしばらくすると消え失せる筈だから要約だけしておく。
さいたま市から東京都にかけて、(不動明王を祀った)100の寺院を巡る「足立百不動尊」の再興をの様子を記録した古文書の価値を見直す機運が高まっているという記事である。
古文書が見つかったのは7年前で、蕨市の民俗資料館の元職員が、骨董市でたまたま購入したセットの中に入っていたものという。郷土史家の指摘もあり、同資料館は研究成果をまとめた「紀要」に改めて掲載し、県内の図書館などに配布することを検討している。
(要約こここまで)
足立百不動尊の存在は、今年の春に「足立坂東三十三観音」にお参りするときに知った。実は足立坂東霊場の札所で足立百不動尊の札所を兼務している所があり、南浦和の宝性寺では外から見えるところに扁額が現存しているほか、足立坂東番外の八丁観音寺(実際は地区の集会所だが)にもその遺構が残っているはずである。かつてはかなり賑わった霊場のようだ。
記事を読む限り、取材した読売の記者が霊場巡礼の知識があり、たまたま取材先で小耳に挟んだ話を基に関係先を取材してまとめた記事のように見える。大手紙でもそういう素養のある記者があるのか、はたまた最近の巡礼ブームに乗っかっただけなのか…。
埼玉県内では、行田市を中心にした「忍領三十三観音」を再興させる動きもある。巡礼ブームがもっと裾野が広がってくれるといいのだが。
2009年11月2日 9:41 PM
コメントを残す