奇妙な詫び状

メディア 日記

帰宅すると、郵便受けの中に一枚の年賀はがきが届いている。「寒中見舞いかな?」と思いながら裏返して読むと、9Qくらいの小さい文字がびっしり。

よくよく読めば詫び状だ。といっても私あてではなく、こちらも会員になっている日本マス・コミ学会の会員すべてに宛てたもののようだ。

何でも先ごろ出版されたローカルメディアに関する本の中で、首都圏の某私大に勤務するある泰斗の書物からの引用に不適切な部分があり、それを詫びるというもの。
しかしながら、「引用がまずかった点」に関する記述は全くないし、そもそも「○○の著者です」と書いておきながら、その人物の名前が出てこない。
新聞製作の現場では、トラブルが長期化するのを防ぐため敢えてこういう訂正記事を出すことがあるが、それと同じようなものか。
年賀はがきを「活用」して差し出したことからも、この詫び状の性格がうかがえる。
謝罪相手とされている某泰斗のことを少し知る人間としては、尚更そういう気がしてしょうがない。

ちなみに私は、問題の本は買っていない。読者にはマス学会のメンバーでない人も多くいるだろうし、このやり方はまずいような気もするんだけど。
本当に非を認めているのだったら。

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