安物買いの銭失い

日記

大阪でスキーバスの事故があった。
スキーバスが橋脚に衝突、添乗員死亡・26人重軽傷(読売)


事故についての論評は他のブログにお任せするとして、ある程度事故の状況がはっきりしてきた段階で思い浮かんだのが、この記事のタイトルでもある「安物買いの銭失い」。
意味は言わずもがな。「安価な物を買うと、品質が悪かったり、すぐに買い替えなければならなかったりするので、かえって損になるということ」(大辞林)


「同じ商品で、安いものには何かしら不便がつきまとう。気をつけろ」と幼いころに両親から教わったような気がする。「3日前に百円均一で買ったタッパーのフタ、もうガバガバでちゃんと閉まんないだぜ」ぐらいならまだしも、銭を払って自分たちの命を預けるんだから、よくよく見極めが必要。


中学校卒業したばかりの少年を夜行バスの添乗員として乗務させるのも論外だが、ハンドルを握っていたのは21歳の男。運転免許持っている読者なら分かるだろうが、21歳って「大型二種免許取得できる下限年齢」なんだよな。要するにバスの運転経験ほとんどない人間に夜行便をワンマン乗務させる、会社の方針が問題。


「運転が荒くて怖かった」という乗客の話もあるようだが、松川村あたりを走るのと大阪で、しかも客を乗せて大型バスを運転するのでは、求められる技量に大きな差があることは免許を持っていない人間でも分かること。バス会社にも乗務員にも「金を取って人の命を預かっている」という自覚がないんだろうな。
この点では「ツーマンで契約した」と早くも逃げの姿勢の旅行会社も同罪。集団食中毒事故起こした食品会社が「ラインで作業していた派遣社員や派遣元が悪い」と開き直ったらどういう目に遭うか、餓鬼でも分かるだろうに。


この種のバスは相当なダンピング受注が一般的らしい。こういう態勢にでもしないとバス会社も採算が合わないんだろうが、製造現場を請負や派遣に丸投げした結果、自社での技術伝承や品質の維持が難しくなり頭を抱える日本の製造業と根っこは一緒の問題。後先考えず安く上げようとしたことに対する、当然の報いだ。


まあ利用者の方は、他の同種のツアーや既存高速バスと価格を比べて、安すぎると思ったらそういうツアーやバスは利用しないのが賢明。
スキーバスなど観光バスの高速料金は「特大車」扱い(許可を受けた路線バスは大型車扱いになる)でなのも覚えておいた方が良い。




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