恩師逝く

恩師・小林先生のこと 日記

仕事場への通勤に使う湘南新宿ラインは、王子駅付近で桜の名所・飛鳥山公園の麓を通る。線路際に植えられている桜の木から花びらがはらはらと舞い、「お花見もそろそろ終わりだな…」と思っていると、携帯への電話着信を知らせる振動。相手は母校の関連大学に勤める後輩。車内だったが用件は想像できたので小声で出た。

先ほど、先生がお亡くなりになられました」…後輩の言葉は、私の察し通りだった。日曜日の早朝、この後輩から恩師が倒れられたとの連絡を受けてからというもの心の準備はしてきたつもりだったが、訃報を聞くとやはりちょっと動転してしまう。実際には昨日のブログでも少し触れたように、「倒れた」という連絡があって以降は気が気ではなかったのだが。
新宿で電車を降りてからは第一報の連絡に追われた。その後も情報のやり取りが多く、携帯電話を持つようになってから電話のやり取りが一番多かった日のような気がする。

亡くなられた小林宏行先生は私の学生時代の恩師の一人で、理系出身の私が新聞記者を目指したのは先生との出会い抜きでは語れない。整理屋の大先輩として紙面製作のさまざまな相談にも乗っていただいたほか、巡礼を志すようになったのも先生のアドバイスがきっかけだ。私にとっては、恩師というより「導師」「大恩人」という形容こそがふさわしい。

先生には随分と御恩返しをしなければいけなかった筈だが、結局ほとんど叶わぬままになってしまった。いろいろとやるべきことがあったのではと、悔いばかりが先に立つ。私は先生が初めて大学の教壇に立った時の教え子の一人でもあるのだが、言ってみれば典型的な「不肖の一番弟子」だよな…。

小林先生のことは、思い出すたび少しずつ記していきたい。


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