江戸三十三観音めぐり(2)

お出かけ 御朱印 日記 江戸三十三観音 霊場巡礼

先週の1月28日、江戸三十三観音巡りの続きに出掛けてきた。すぐブログを更新したかったのだが、風邪を引いたり借りているサーバーの調子が悪かったりで、アップするのが遅れてしまった。

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札所4番 諸宗山無縁寺回向院

お葬式の最中で前回お参りできなかった、両国の回向院から回っていく。
山門を一歩くぐると、大通りに面しているとは思えない静けさだ。参道両側の竹が美しい。本堂はホール形式になっていて、靴を履いたままお参りできる。大きなお葬式や法事が多いお寺では、こうした方が合理的なのだろう。

本尊の阿弥陀如来にお参りしてから、本堂の脇にある白いお堂に奉安されている、札所本尊の馬頭観音にお参りする。馬頭観音の周囲はペット用の納骨堂になっていて、愛犬や愛猫の名前が書かれた札がずらりと並んでいる。
馬頭観音といえば「怒りの表情」が一般的だが、ここの観音様は優しいお顔で、ペットの冥福を優しく祈っているようにも思える。

ここは浄土宗のお寺だが、「諸宗山無縁寺回向院」という正式な寺名が示す通り、大火や震災、戦災で亡くなった人の仏を供養するお寺。今はペットの供養に力を入れているようだ。お寺の方の対応も親切で、寺宝の文化財の絵葉書や仏教関係の雑誌を頂いた。この雑誌、「大黒天と恵比寿神のお話」という読み物が面白い。
(墨田区両国2-8-10)
※回向院ホームページはこちら

 

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札所7番 柳井堂心城院

両国から都営地下鉄大江戸線で上野御徒町に出て、札所7番の柳井堂心城院に向かう。

湯島天神の男坂のそばにあるこの札所は、天台宗のお寺。
札所本尊の十一面観世音菩薩ともに大聖歓喜天をお寺の本尊としていて、「湯島聖天」の通称で知られる。
本堂も境内も「田舎のお堂」然としていて、コンパクトだ(本堂は鉄筋コンクリートだが)。

御朱印を頂くとき、「お下がりです」とお菓子を頂戴する。一見何でもないことだが、霊場を巡礼しているとこういう心配りがすごく嬉しい。石段を登って湯島天神にもお参りするが、こちらはすごい人出。まあ学問の神様で、今は「書き入れ時」だが、境内のあちこちには合格祈願の絵馬が鈴なりに下げられていた。
(文京区湯島3-32-4)
※柳井堂心城院ホームページはこちら

 

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札所9番 東光山定泉寺

本郷3丁目まで歩き、そこから都バスに乗って吉祥寺前で降りる。札所9番の定泉寺は、バスが走る通りを少し本郷方向へ戻ったところにある。
この周辺はいくつかの札所が集まっているので、札所の番号にとらわれずできるだけ「一筆書き」になるように回る。
定泉寺は浄土宗のお寺で、札所本尊は十一面観世音菩薩。御朱印を頂きに庫裏の玄関を訪ねると、「御朱印を書いている間本堂でお参りしてください」とのことで、お言葉に甘える。
本堂にはお数珠の持ち方など、浄土宗のお参りの作法が分かりやすく掲示されている。

朱印帳を受け取る際、以前行田霊場を巡るときにも気になっていた「浄土宗のお寺で般若心経を唱えて良いのか」という疑問をぶつけてみた。
ご住職は「浄土宗には、唱えてはいけないお経はありません。心配せず般若心経を唱えていただいて大丈夫ですよ」との答え。ほっとした。
こちらのお寺では、半月状のお寺の名前が入った瓦せんべいをお下がりに頂く。三十三観音巡り関連のホムペやブログを見ると、どうやらここのお寺の名物らしい。もうしばらく神様に供えてから食べることにする。
(文京区本駒込1-7-12)

 

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札所8番 東梅山花陽院清林寺

札所8番の清林寺は定泉寺からは歩いて10分足らず。

こちらも浄土宗のお寺。札所本尊の聖観世音菩薩は、庫裏玄関の左側にあるガラス窓の内側に安置されていて、山門が開いている時間は気軽に拝むことができる。

このお寺は、毎年秋に開いている「講演の夕べ」や般若心経の英訳など、ご住職の文化的な取り組みが有名なお寺。
建設中の三重塔も知る人ぞ知る存在。
朱印帳と一緒に納め札を差し出すと、きちんと観音様の前に供えてくださった。ありがたい限り。
(文京区向丘2-35-3)
※「清林寺さんがの会」ホームページはこちら

 

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札所10番 湯嶹山常光院浄心寺

札所10番の浄心寺は、本郷通り沿いにあって、彩色された大きな布袋尊がお寺の目印。浄土宗のお寺で、鉄筋コンクリートの立派な本堂を備える。札所本尊は「子育て桜観音」と呼ばれる十一面観世音菩薩。
ご住職が不在とのことで、この三十三観音めぐり初となる書き置き朱印を頂く。こちらのご住職は、生命と仏教の問題に造詣が深く、生命倫理学会や仏教ホスピスなどの活動で知られているほか、仏前結婚式も手掛けられている。
(文京区向丘2-17-4) ※浄心寺ホームページはこちら

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札所23番 金龍山大円寺

江戸三十三観音霊場が「昭和新撰」となって再編成される時に欠番を埋める関係だろうか、向丘周辺でこのお寺だけが20番台の札所番号を持つ。山号は浅草寺と同じだが、こちらの札所は曹洞宗のお寺。都立向丘高校の裏手にあり、八百屋お七ゆかりの「焙烙(ほうろく)地蔵」が有名なお寺だ。札所本尊は聖観世音菩薩。
こちらも本堂の前でお参りしてから庫裏に御朱印を頂きに伺うと、応対してくださったご住職の奥様が「本堂でお参りしてください」とのことで、お言葉に甘える。お寺の中は何やら普請の最中でお忙しいはずなのに、奥様が御本尊やもともとは高村光雲の作だった七つの観音像について丁寧に説明してくださる。光雲の手による観音像は戦災に遭ってしまったが、難を逃れた胎内仏を基に戦後になり光雲の弟子らが再現したものが、現在の七観音という。金色に輝く大きな観音様を間近に拝むのは初めてで、しばし迫力に圧倒される。
このお寺では、私が持っていた数珠が切れているのに気付いた奥様が代わりの数珠を下さったり、曹洞宗の暦を頂いたりした。早くお礼参りをせねば。
(文京区向丘1-11-3)

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札所11番 南縁山圓乘寺

境内に八百屋お七の墓があることで知られる、天台宗のお寺。札所本尊は聖観世音菩薩。細い道に面して八百屋お七の墓があって、その脇を参道が入っていくちょっと奥まった場所にあるお寺だ。
本堂は鉄筋コンクリート造りだが、田舎のお堂然としたコンパクトな大きさだが、ちゃんと納経所が設えてあるのは、さすが江戸観音の札所。お七の墓があるせいだろうか、参拝者が絶えない。参道は周辺の生活道路になっている。
(文京区白山1-34-6)

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札所12番 無量山傳通院壽経寺

3時を過ぎて雲行きも怪しくなってきたが、頑張ってもう少し回る。圓乘寺からは少し距離があり、急な坂を上る。途中には善光寺の別院もあった。
傳通院は、徳川家との関係が深いことで知られる浄土宗のお寺。札所本尊は無量聖観世音菩薩。
木像の観音様は本堂の中に祀られているが、それとは別に納経などを扱う「観音堂」の中にも、金色の観音様が祀られている。こちらの観音様の前にはテーブルや椅子が設えてあって、暫しの休息ができる。観音様の近くでお茶を頂けるなんて、ありがたいことだ。
(文京区小石川3-14-6)
※傳通院ホームページはこちら

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札所13番 大本山護国寺

傳通院から地下鉄三田線の白山駅に出て(今考えると春日駅を使った方が良かった)、千石駅で都バスに乗り換えて護国寺に向かう。
ここは、真言宗智山派の大本山。札所本尊は如意輪観世音菩薩。大本山だけあって、とにかく境内が広い。本堂に「お参りご苦労さま」というイラストを添えた張り紙がしてあるのが、微笑ましくいい感じだ。その本堂の前では、大きな仮設舞台の普請で職人さんらが大忙し。節分会で使うのだろうか。
御朱印はモダンなオフィスビルという趣の本坊(寺務所)で頂く。ここは多数の霊場の札所になっているので、浅草寺と同じく「江戸三十三観音の巡礼」と伝える必要がある。対応してくださったのは修行中と思しき若いお坊さんだったが、きびきびと仕事をされていた。
ここのお寺の特徴は、「大本山」でありながら地域の人たちの暮らしに溶け込んだお寺であることのようだ。境内では中学や高校の部活のトレーニングが行われていたし、親子で境内を散歩する光景も見られた。小さな男の子を連れた若いお母さんは、本堂の前で「なむなむしてから帰ろうね」と坊やに話し掛け、本堂の前で揃って手を合わせていた。若いお母さんでも、こういう人がいるんだな。
※護国寺ホームページはこちら

次回は札所14番の目白不動から回るが、次の休みまでに風邪が治るかな…。

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歳のせいか、風邪を引くと体力もそうだが気力を消耗するようになった。写真のアップは後日になるが、重ねて御容赦の程を。


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