平成の世に蘇った大師霊場

日記

「送り大師」という風習は関東だけのものらしい。毎年日を決めて(春が多い)、地域に定められた遍路道を講が隊列を組んでおまいりするものだ。「島遍路」の内陸版と言えば、西日本の方にも理解しやすいかもしれない。

世情の変化で送り大師の風習が残る地域も随分と減ってしまったようだが、ネットで調べ物をしていたら、千葉県内で平成に入ってから復活した例を偶然見つけた。千葉県の野田市を中心とした、「利根運河大師」である。

篤信家の方を中心に護持会が結成されていて、パンフレットや公式サイトなども整備されている。公式サイトはこちらからどうぞ。

霊場の開創や再興の経緯は公式サイトで詳しく紹介されているのでここでは省くが、お参りが一度絶えてしまい、河川改修で大師像の位置も大きく変わってしまう中、再興には大変な努力が必要だったのではないだろうか。発願から再興までにおよそ10年を要していることからも、ご苦労がしのばれる。

何より、再興には関係者や地権者はもちろん、大師像が一時遷座されていたお寺様のご理解が欠かせず、利根運河大師の場合は河川工事事務所のバックアップも必要だったはずだ。そうした関係者の協力があって、今日に至っているのだと思う。

こちらでは毎年春と秋の年2回、大師参りが行われている。その伝統が、いつまでも続きますように…。


« »

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントは管理人の承認後に表示されます。時間がかかることがありますが、ご了承ください。