武蔵国三十三観音巡り(その5)

お出かけ 寺社巡礼 武蔵国三十三観音 観音霊場

武蔵国三十三観音巡りの続き。

9番札所 中曽根 観音寺

7番さんの駐車場を出て、中川から東に入った、吉川市のコミュニティーバスが通る街道を南に下る。例によって御開帳の幟を頼りに進むと9番札所の観音寺に着く。周辺では地元の方が交通整理をしてくださっていて、ありがたい限り。

札所本尊の正観世音菩薩は観音堂に祀られている。昔の農家のような佇まいの本堂には本尊の大日如来が祀られているそうだ。その奥の庫裏は最近建てられたもののようだが、地区の集会所などとして機能しているのだろうか。ご住職は越谷の宝正院さまが兼務されている由である。

(真言宗豊山派 吉川市中曽根1-18-6)
※住所は住居表示適用後のものです。

10番札所 彦糸 実相院(彦糸公民館)

件のコミバス通りをさらに南下すると、いつの間にか車の現在地は三郷市を示していた。幟を頼りに東に入ると、法被を着た地元の方が交通整理をしていて、駐車場に車を誘導してくださった。

10番札所の実相院さまは現在では独立した堂宇がなく、かつてお寺のあった場所に建つ彦糸公民館の中に札所本尊の十一面観世音菩薩が祀られている。地区の集会所内に札所本尊が祀られているのは埼玉県内の地方霊場では珍しい事例ではなく、各地で一般的に見られる光景だ。私などは普通にお参りするが、初めて巡礼される方などは戸惑う場合もあるようだ。中武蔵薬師の某札所など、そういったケースでも独自の寺格を有し、宗教法人認証を受けている。

公民館の周辺では、地域を挙げてのお接待が行われていた。子供たちも一生懸命にお手伝いする姿が見られたが、こういう経験を通じて午年総開帳の伝統が受け継がれていくのだろう。

(真言宗豊山派 三郷市彦糸1-10)

11番札所 彦富 兵左衛門屋敷(彦成集会所)

再びコミバス通りに戻り、さらに南に進むとまた御開帳の幟が見えてくる。車を止めると道端の集会所の前に角塔婆が建ち、ここが11番札所の兵左衛門屋敷さまであることが分かった。近くの空き地に車を止めても大丈夫とのことで、ご厚意に甘えてお参りする。

こちらの札所本尊は正観世音菩薩で、現在は集会所の建物内に祀られている。「兵左衛門屋敷」の札所名は、かつてこの地の豪族だった美田兵左衛門氏の屋敷内にあった観音堂を札所としたことに由来する。美田氏はかつて三郷市長を務めた家柄で、法要などは同じ市内の円明院さまが勤められているようだ。

(地元持 三郷市彦成1-88)


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