メディア

『東タイ』がWEBで復活

メディア 日記

私がかつて勤めていた『東京タイムズ』の題号が、いつの間にかWEBで復活していた…。

http://tokyo-times.jp

現在も紙齢を重ねている長野日報とともに、整理記者として、そして社会人としての自分を鍛えてくれた会社なので、何とも表現し難い懐かしさの混じった思いがこみ上げてくる。

新橋や江東区塩浜で紙の『東タイ』を出していた時代もゴシップ記事を多く扱った新聞だったが、復活したWEB版もゴシップもの中心。ただ、その内容は活字時代とはかなり異なるのも事実。当時の紙面を知る人には、WEB版の内容はどのように映るのだろうか。

紙媒体の末期には、プロ野球パシフィック・リーグの名物審判員だった中村浩道さんが運動部の記者として在籍され、一緒に仕事をしたのも懐かしい思い出だ。その中村さんを含め、『東タイ』廃刊時の経緯を知る人にも鬼籍に入られる方が増えてきており、時代の移ろいを痛感せずにはいられない。
親会社だった徳間書店も、今では当時と全く異なる経営体制になっている。

一つ気になるのは、時節柄もあり知財の問題。『東京タイムズ』の商標権は今でも徳間書店が保有しているはずだし、発行所である東京タイムズ社の法人格も、『東タイ』の最後の経営者だった徳間康快氏の御身内の方により、休眠会社に近い形で存続されていたと記憶している。

WEB版の復活に際し、知財関係のトラブルが起きなければ良いのだが…。

信州日報が事実上の廃刊

メディア 日記

長野県の下伊那地方で独自の個性を放っていた地域紙『信州日報』が先月末で休刊し、発行元の信州日報社(長野県飯田市)も自己破産を申し立てる方針であると、複数の知人が教えてくれた(信州日報は公式サイトを運用していなかった)。

長野県の中南信地区は地域紙同士の競争が激しい土地柄ではあるが、諏訪や上伊那に比べ下伊那地方の経済状況は比較的明るいはずで、何とか手だてがなかったのかと思えてならない。十年ほど前までは競合紙との間に微妙な棲み分けもあったはずである。

信州日報とは、諏訪で暮らしていたころ、仕事上の接点を持ったことがある。もう時効のはずだし、何かの資料にもなるだろうからこのブログで振り返っておくことにする。

私が長野日報社に在職していた十数年前、労働争議が収束したばかりの信州日報から長野日報に対し、印刷を委託したい旨の申し入れがなされたことがあった(労働争議の内容については地元に詳しい人がいるはずなので、ここでは触れない)。
そのころ、経営状態が決してほめられたものではなかった長野日報側は、この申し入れを収入増やさまざまな提携のチャンスととらえ、印刷受託に向けた検討を行った。当時はシステム屋も兼務していた私は、紙面の送受信が技術的に可能かどうか、早急に結論を出すよう求められたのだった。

偶然だったのだが、信州日報も長野日報も、組み版された新聞紙面のデータを印刷用のフィルムや刷版に出力するための紙面展開用ソフト(RIPと呼ぶ)は、英国で開発された同じエンジンを利用していた。展開後のデータ形式も同一だったのだ。
実機テストや検討の結果、その頃紙面伝送用で使われていた松下電送(現在のパナソニックSSインフラシステム)製の紙面伝送装置(いわゆるTーCONやRーCONである)を導入せずに、必要最小限のシステム改修のみで紙面の送受信は可能であるとの結論になった。紙面伝送回線には、長野県内で始まったばかりの広域イーサネットサービスを利用する計画だった。

しかし、この話は長野日報サイドの“大人の事情”が災いになって沙汰やみとなり、信州日報の印刷は結局、競合紙であった『南信州新聞』の輪転機(正確には子会社の伊那谷オフ輪)によって、休刊まで賄われることとなる。
歴史を振り返るときに「たら・れば」は禁物だが、長野日報が信州日報の賃刷りを受けていれば、今ごろは両社とも違う展開をしていたのではと思えてならない。

それにしても、最後まで新聞製作に取り組んだ皆さんの無念さは察するに余りある。今後の人生に幸多いことを願わずにはいられない。

常陽新聞が廃刊・・・

メディア 日記

茨城県南部で独自の個性を発揮していた、地方紙の『常陽新聞』が準自己破産を申し立て、31日付で廃刊したそうだ。

株式会社常陽新聞新社 準自己破産を申請(帝国データバンク)

長いこと地域紙で働いていた私は、このニュースを聞いて、しばらく前の「新いばらき」倒産劇を思い出した。経営難の中で紙を出し続け、最後は力尽きた経過は、茨城県内の両者に共通する。茨城の場合、県紙である「茨城新聞」ですら、読売系の企業に新聞印刷を委託する現状である。

常陽新聞についてのとかくの噂は、正直なところ私が信州諏訪のローカル紙に勤務していた当時から流れていた(そのローカル紙と常陽新聞は、さまざまな縁がある。ローカル紙の専務を長く務めた人物は、常陽新聞出身でもある)。正直なところ、よくここまで持ちこたえたという気がしてならない。最後まで新聞製作に携わった皆さんの、今後の人生に幸多いことを願わずにはいられない。

いつまで続くこのカオス・・・

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東京・有明のビッグサイトで始まった、「国際電子出版EXPO」に行ってきた。もっと盛り上がっているかと思っていたが、意外に場内が静かでビックリ。まあ、併催(というかそっちがメーンだが)の国際ブックフェアが1日遅れて5日から始まるので、そちらが始まった暁には結構な人出になるのだろう。

興味のあったブースにいくつか寄ってきたが、やっぱり先行きがどうなるか、混沌とした感じは否めない。流通寄りのシステムではターゲットをiOS系に絞ったものも多いが、日本のマーケットの現状考えたらよろしくないよな、これ。電子出版全体に妙なヒエラルキー意識が出てきて、普及の妨げになりかねないよな、あのOSに依存すると…。

一方で、電子出版の製作面では、ePUB3がキーワードになっていた。この状況はしばらく続きそうな感じ。取りあえず、本腰を入れてePUB3の勉強を始めないといけなさそう。

これっていいかもな

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少し前からアマゾンの新サービスが、ちょっと気になっている。

プリント・オン・デマンド(POD)

簡単に言ってしまうと、版元があらかじめアマゾンに本のPDFを預けておいて、アマゾンは注文があるたびにそれを出力して読者に配送する仕掛け。版元の立場では販売機会の逸失がなくなるし、細切れ注文(要するにカンバン方式なのだが)に伴う送料負担も減らせる。少しだけだが採算が向上できそうだ。

私のような版元にはぴったりのシステムかもしれない。
ちょっと研究してみよう。

これって公的資金だよな

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何故かどのメディアもネット上でだんまり決め込んでいるニュース。

『文化通信』(新聞業界紙の方)特集版によると、文科省がNIE向け新聞購入費として15億円を予算要求だそうで。
http://www.bunkanews.jp/headline/?id=news

いろいろな意味で問題になりそうな気がする、このニュース。

しばらくないと思っていたら、まさか・・・

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帰りの電車内でタブレットからネットを見ていたら、とんでもないニュースが目に飛び込んできた。
岡山日日新聞が自己破産を申し立て、10日付紙面を最後に廃刊するという。

自己破産や廃刊の手続きは、かなり慌ただしく行われたようだ。ホームページには廃刊の社告は載っていない。
多分紙面も同じだろう。

オカニチ最終日のWeb(魚拓)

下電の廃線跡に関する記事が、何となく意味深ではあるが・・・。

オカニチで新聞作りに携わっていた人たちのこれからの人生が、せめて幸多からんことを祈る。
この状況じゃ、あと数社息切れするところが出ても不思議じゃないな。

「因果は巡る」のか・・・

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今日は火曜日。晩飯を早めに済ませ、「テレビ日経」の某番組を見るのが習慣。

番組も後半に差し掛かったころ、出演者として登場してきた男性の顔と名前を見てびっくり。
私の知り合いのお坊さんが「典型的な霊感商法」の実例としてよく取り上げる、某団体を主宰する方。

しかもその商法絡みのシチュエーションで登場。「霊感商法」との指摘はメディアにも結構登場しているはずで(被害弁護団もある)、番組に登場させるのが相応しいかどうか、通常の常識わきまえてる人間なら、判断付くはずなんだけどさ。何らかの事情で出さざるを得なくなったってことか。

まあ、親会社の日経自体が「反省」という言葉を知らないメディアのようだから、その子会社のテレビ局に霊感商法に関係ありと指摘される人物が出てきても不思議じゃねえな。
この番組、島田紳助が長く司会をしていて、例の極道関連の騒ぎで降板したばかり。妙な無限ループに陥ってないか。

一連の動きは何だったのか?

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お江戸からの帰りの電車内。居眠り防止にGalaxy Tabを弄っていたら、こんなニュースが。「研究室で」とも思ったが、結構話題になりそうなネタなので表で扱う。

「ガラパゴス」今月末で販売終了=電子書籍伸び悩み不振-シャープ(時事通信社)

ライセンスの件とか迷走が続いていたから、「やっぱり」という気もするが、電子書籍のデータ規格の行方とかどうなるのかね。漏れ自身も、この前「ツタヤガラパゴス」に登録したばっかりなんだけどさw
ライセンスを無償化したのはいいけど、読むための金物がアレじゃ普及は覚束ないわな。周辺産業に暮らす身にとっては、データ規格の件とかすごく気になるのだけど。

ドメインの仕入れ先を変えるか…

メディア 日記

何気なくネットサーフィンをしていたら、こんな」リリースを見つけた。

「株式会社デジロック」との資本・業務提携ならびに子会社化に関するお知らせ

デジロックは、私がドメインを調達するときの有力な仕入れ先の一つ。低価格が安定していたドメイン屋だったので気に入っていたのだが、よりによってあのGMO傘下入りとはねえ…。
かつて徳間グループに身を置いたこともあるGMO幹部の某氏の行状を間近で見た身としては、どうもこの会社好きになれんのだわ。出自もアレだけど…。

というわけで、懐具合も見ながらドメインの移管を進めることにしたが、いつまでかかるやら。
同じことを考えている人種も少ないだろうし、あちらさんも何らかの手を打ってきそうではあるが。

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