猿島阪東観音巡り(その13)

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猿島阪東観音霊場(猿島坂東とも書く)の巳歳総開帳巡礼記の続き。

24番札所 浄泉寺

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23番さんから車を南に走らせ、24番札所の浄泉寺さまに着く。お寺のある辺りは周囲より小高くなっていて、見晴らしが良い。外観的に何か特徴があるわけではないが、静かな時が流れる感じがする境内だ。札所本尊は聖観音。

ここは浄土宗のお寺のはずだが、境内にはやはりお大師様の石像を祀っている。他の札所の例と同じく、地域の弘法大師霊場の札所ともなっているようである。
愛知県では禅宗のお寺に大師像が祀られているケースもあったはずで、大師信仰が普遍的なものだったのを裏付けているのだろうか。そういえば、御府内八十八ケ所にも臨済宗の札所があった筈である。
(茨城県坂東市上出島821=浄土宗)

25番札所 延命寺

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今度は車を西に走らせ、25番札所の延命寺に向かう。茅葺の山門を入るとすぐ正面に弁柄塗りの薬師堂があり、その奥に本堂が建つ。御開帳は本堂で行われており、札所本尊は千手観音。

薬師堂は、平将門の守り本尊と伝えられる薬師如来像を祀っているそうだ。「島の薬師」として知られており、4月8日の縁日は境内が身動きできないほどの人出だったという記録が残っている。
(坂東市岩井1111=真言宗豊山派)

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