脱税の手口見たりw
ライター兼編集者の旧友が目出度く? 独立と相成ったので忘年会を兼ねて隣町で一緒に食事をする。実は、10月22日のこのブログで取り上げた人物と同一なわけで、一種の近所付き合いだw
まあお互いに愚痴やら他社の悪口やらで大いに盛り上がるのだが、この秋まで個人経営の編集プロダクションに勤めていた友人がこんな話をしてくれた。
友人は来年確定申告をしなければいけない身なのだが、絶対必要なのが前勤務先の源泉徴収票だ。それが何度催促しても届かない。終いには編プロの経営者宛に内容証明を送りつけ、ようやく発行の運びとなったが、内容がデタラメ極まるものだったと憤る。「まあ個人経営の編プロなんてどこも、杜撰な丼勘定でさ、うちもその例に漏れず勤務中ただの一度も給与明細なんざ貰ったことないんだけどw 送られてきた源泉徴収票の支払い金額と、実際に振り込まれた額と所得税の額が合わない。実際の収入より50万円以上多く貰ったことになっててさ」
この編プロ、社会保険の類は一切加入していない。この友人は労災保険ですら自分で払い込んでいた(参考までに書くと、本来は労災保険料は事業主が全額負担するもの)。住民税も自分で支払っている。従って給与支払い額-源泉徴収税額=手取り額とならないといけないはずだが、実際の振込み額と名目上のそれとの間には、50万円以上の開きがあるということである。
「まあ数万円なら目くじら立てないんだけどさ。お前さんと違って俺は暢気だからなw でもこれだけ違うとトータルの税額にも影響するし、給与口座の通帳コピーを送って抗議した訳よ」
ほどなくその編プロの税理士から「社長からの報告に基づき作成した源泉徴収簿」のPDFが届いたのだが、なんと辞めた後も給与を払い続けた形になっていたり、特定の月に実際の支払い額とは大きくかけ離れた金額を支払ったように装っている。
私もそのPDFをプリントしたものを見せてもらった。「これ、所得隠しの典型的な手口と違う?」と問うと、知人も「やっぱりそう思うか」との返事。明細出してなければ、最終段階の源泉徴収に下駄を履かしても従業員サイドでは見抜きにくいのが現実。まあ社長と会計事務所が話し合っての処理なんだろうが、源泉徴収簿を送ったのは不味くないですかね、葛飾某所の税理士さん。送った相手が税務署に駆け込むというリスク考えず、抗議を受けて慌てて「相手に見せてはいけない書類」を送るようじゃ、まだまだ修行が足りませんな:evil:。
「企業の実情を探る時、商業・不動産の両登記簿を見るのは当たり前だが、これからは税理士の評判やキャリアも見なきゃいかんな。ライブドアとかの例もあるわけだし」という点で見解が一致し、祝宴はお開き。
2006年12月26日 8:58 AM
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