住宅街の中のお堂を訪ねてみた
JR超ド田舎線沿いにある、区画整理された新興住宅街。車窓越しに見える、民家の一角のような場所に建つ仏堂然の建物が以前から気になっていた。
本日、隣町の本屋に出掛けたついでに足を延ばして、いったいどういうお堂なのか確かめることにした。ド田舎市やその周辺は古くから人々の信仰心が篤く、今でも民家の敷地内に観音堂や薬師堂、不動堂などがあることが珍しくない。しかもその中にはなかなか由緒深い仏さまが祀られていて、江戸時代に開かれたローカル霊場の札所になっていることもある。なかなか侮れないのだ。
その仏堂だが、行ってみるとお地蔵さまを祀っている。掲げられていた略縁起によると350年ほど前の開創で、元々はJRの線路の反対側の地区にあったものが、時代の変遷とともにこの場所に祀られているそうだ。
「いぼ取り地蔵」の愛称を持ち、今でも願を掛けに来る人が多いそうだ。確かに、お地蔵さまの足元にはお供え物がいっぱい…。
現在は地元の有志の方で管理しているようだ。奥のスペースは集会所兼仏間という、この地域でよくあるタイプなのだろうか…。
法人格はなさそうだし、住所を書くのは控えるがヒントをいくつか。
1)最寄駅は、最近駅前が整備された
2)線路の反対側には胡蝶蘭の栽培を手掛ける農家の大きな温室がある
3)すぐ近くには「諏訪雷電社」がある。
4)つい最近まで分譲マンソンの建設反対運動が盛んだった
超ド田舎線利用者の方なら、ここまで書けばピンと来るはずである。
敷地はどう見ても民家の一角なので、お参りの際はご近所への心配りをお忘れなく。
当然ながら朱印・納経の類はできないはず。
2011年8月11日 11:56 PM
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