そもそも無理な組み合わせでは・・・
昔から、駅に置いてある観光パンフの類を持って帰ることが多い。今日も最寄り駅の改札口に、「北武蔵城物語」と題した地元の観光パンフがあったので持ち帰り、夕食後にしげしげと眺めてみた。この秋、この辺り(昔の忍領)を舞台にした映画『のぼうの城』が公開されるので、それにあやかろうという作戦のようだ。勧進元は関係自治体で、グループに印刷会社を抱える某大手旅行社がパンフ製作を請け負った由。
片観音開きの作りになっているパンフを開くと、映画の中心的な舞台になっている行田市の忍城をはじめ、加須市(旧騎西町)の騎西城、羽生市の羽生城が紹介され、その下に映画とゆかりがありそうな寺社の紹介があるという寸法。
映画の公開を機に観光客を呼びたいのは分かるし、3つの城が史実上関連があるのも分かるのだが、このあたりの自治体は人の流れもそれぞれ独立傾向が強いこともあって、公共交通機関だけを使って3つの城を巡るのは困難で、車で回るのもちょっと大変。地元民以外の目線に立てば、城同士の交通アクセスとかきちんと紹介した方がいいと思うのは私だけだろうか…。
で、寺社の紹介欄も地元民からするとちょっと意外な部分もあった。物見遊山での入山を嫌がる傾向がある某寺院が載っていたのにはちょっとびっくり。まあ、そのお寺自体は非常に感じのいいお寺で、この辺りでは珍しく日中は本堂に上がってお参りできることもあり、ぜひ訪ねてほしいお寺ではあるのだけれど。
旧騎西町には足利家と関連がある寺院も多いのだが、こちらは完全にスルーされたのは、パンフの性格を考えると仕方ないのだろう。3つの自治体管内とも、味わい深いお寺はまだまだあるだけに、他のお寺も回ってみてはどうだろう。映画の公開時期には、忍城にほど近い駒形薬師のモミジも美しいはずだ。
2012年9月6日 10:20 PM
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