7体の円空仏とご対面
埼玉県春日部市の観音院さまで始まった、円空仏祭に出かけてきた。
諸々の事情で円空仏の御開帳がしばらく途絶えてしまい、現在の御住職に代替わりされてから復活し今年で2回目になる由だが、境内は結構な人出。
今回は仁王門修復のお披露目も兼ねていて、市教委の方が一生懸命説明されている。山門をくぐると受け付けがあり、「今後の開帳維持のため500円以上の協力金を」とのことなので、些少ながら喜捨させていただく。観音院さまは修験寺院で、いわゆるお檀家がいないのだ。
本堂に上がると、「埼玉県立歴史と民俗の博物館」から今回の御開帳のために里帰りしてきた聖観世音菩薩をはじめ、3体の大きな円空仏と蔵王権現立像など4体の小さな円空仏の、合計7体が開帳されている。本堂にも上がることができ、地元のボランティアの方の説明付きで「かぶりつき」のような状態で拝めるのが、何よりありがたい。私も、心ゆくまで拝ませていただいた。
こちらの本堂はいろいろな花が描かれた天井絵や、お寺の歴史を物語る絵馬も素晴らしく、円空仏と並ぶみどころ。ちなみに、本尊の聖観音様(円空仏ではない)の御開帳は60年に1度、丙午の年に行われるそうだ。丙午といえば私が還暦を迎える年だが、それまで私は生きているだろうか。還暦を元気に迎えることができたら、ぜひご本尊様と対面したいものである。御開帳の法要では、ご本尊様の衣の御着替えなど独特の儀式があるという。
観音院さまは最寄りの北春日部駅からだと結構歩くことになるが、円空仏祭の期間中は臨時駐車場が設けられているので、車でのお出掛けがおすすめだ。
駐車場はお寺と少し離れた場所になり、位置はこちらである。
2015年5月5日 9:12 AM
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