北関東三十六不動巡り(6)

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先の週末、久しぶりに北関東三十六不動のお参りに出掛けてきた。

第15番 正仙寺

15番札所の正仙寺様は、「吹上不動」の別名を持つお寺。栃木市の市街地から旧粟野町方面に向かうバイパス道路から、山側に入った場所にある。

境内は大普請の真っ最中で、完成まであと少しのご様子。
納経のため庫裏にお伺いすると、私が納めたお写経を見た御住職は、「ああ、理趣経の百字偈ね…」と納得された様子。
「理趣経の百字偈を納めてお参りしている、アヤシイ風体の巡礼者がいる」という触書でも回っているのだろうか。ちょっと気になるw

第16番 華蔵寺

16番札所の華蔵寺様は、坂東17番・満願寺様からそれほど遠くない場所にある。周囲には人家も少なく、山裾にこじんまりとした境内が広がる。
若い和尚様が、一生懸命墨書をして下さった。

第17番 瑞峯寺

17番札所の瑞峯寺様は栃木県鹿沼市の、古峯神社近くにあるお寺。境内にはいくつかの鳥居があり、神仏習合の歴史を今なお伝えるお寺である。
こちらのお寺でも、私が今回のお参りで納めている理趣経百字偈を巡り、しばし雑談。「たまに不動経を納めている方はいるが、理趣経百字偈は初めて見ると思う」と仰られていた。

第18番 寺宝院

18番札所の寺宝院様は、地元では「多気不動」「多気山」の方が通りが良いお寺。
この日は宇都宮市内で開かれていた自転車ロードレースの関係で、参道も交通規制が敷かれており、通常とは異なるルートで境内に向かう。急な石段を登って本堂の前でお勤めをしていると、ちょっと早めの七五三の護摩祈祷が始まった。こちらも、神仏習合が色濃いお寺である。
護摩祈祷の関係で御朱印は山門脇の自動車祈祷所で受けるようにとのことでそちらに向かうと、下野三十三観音のお参りで来られたご夫婦と一緒になった。
ご夫婦は下野三十三観音の公式納経帳で回られていたが、現在は入手が極めて困難とのことで、納経の対応をして下さった和尚様も、「よく手に入りましたね」と驚かれていた。
ちなみに、こちらのお寺ではお不動様の御朱印は、刷毛字(梵字)のものも選択できる。

第19番 宝蔵寺

19番札所の宝蔵寺様は、宇都宮市の中心部にあるお寺。JR宇都宮駅からも歩いてすぐの距離である。天台宗のお寺だが、不動堂に祀られている札所本尊のお不動様は、「成田不動尊」の別名を持つ。この辺りは昔から商業が盛んな土地柄であり、その線で成田信仰が定着していたのだろうか。

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