猿島阪東観音巡り(その9)

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猿島阪東観音霊場(猿島坂東ともいう)の巳歳総開帳巡礼の続きである。

16番札所 金剛院

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15番さんから国道354号を超えて南に車を走らせ、16番札所の金剛院さまへ向かう。木々に覆われ鬱蒼とした感じの境内に本堂と観音堂などがあり、納経などの開帳寺務は観音堂で行われている。札所本尊は聖観音。

夕方近くになりお参りの人が少なくなってきたせいか、お堂に詰めていた地区の方がいろいろ話しかけてくる。埼玉県の鴻巣から来たというと、ちょっと驚いた様子だった。
(猿島郡境町若林1916=真言宗豊山派)

16番札所 東光寺

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金剛院さまを出て県道をさらに南へ進む。道案内の幟に従って路地に入ると、東光寺さまの地元の方が造ったアーチが巡礼者を出迎えてくれる。本堂と墓地の間に観音堂があり、少し離れた場所に建っている角塔婆から長い善の綱がお堂に延びている。札所本尊は聖観音。

こちらの札所も16番を名乗り、霊場会が出している公式の資料でも16番札所は2つ存在することになっている。札番が重複したのにはいろいろと歴史的な経緯があるようだ。

ただ、札番が異なる寺院仏堂で重複しているのは、関東の地方霊場ではたまに出くわす話である。身近な例を挙げれば、寅年の春に御開帳をする浦和周辺の「関東東向寅薬師」(足立十二薬師などの別名あり)では、5番札所が2カ所存在している。
猿島阪東の札番の振り方について、ネットでいろいろな意見が出ているのは知っているが、個人的には浦和の寅薬師の例もあり、杓子定規に捉える話でもないと思うのだが…。

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こちらの展示物は川中島合戦の一コマ。お約束の蛇さんも登場している。
陽がだいぶ傾き、お堂を閉じる時間も近づいてきた。20日の巡礼はここで打ち止めとする。
(坂東市長須1550=真言宗豊山派)

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