武蔵国三十三観音巡り(その6)

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武蔵国三十三観音巡りの続き。

12番札所 彦成 西福寺(彦成公民館)

11番さんを出てそのまま街道を南下し、幟を目印に東に入ると程なく、12番札所の西福寺さまに向かう路地が見えてくる。街道から入った道は幅員が4メートルあるかないかの大変狭い道なのだが、札所への路地と交差する地点には路線バスの停留所を示す標柱が立っている。車を止める適当な場所が見当たらず、道の脇ぎりぎりに車を寄せて止め、あとはお参り中にバスが来ないことを願うのみだ。

こちらの札所は札所名のカッコ書きで分かる通り、現在は独立した寺格や堂宇がなく、地区の公民館に札所本尊の正観世音菩薩が祀られている。ただ、扱いとしては近くの真言宗豊山派・円明院さまの境外仏堂として位置付けられているようだ。
私が訪れた時は、札所寺院の御坊様と思しき方々が集団でお勤めをされていた。徒歩で巡礼されているようである。

路駐のこともあるので、急いでお勤めを済ませて車に戻り中川沿いの道へ出ようとすると、途中の交差点で件の路線バスとすれ違う。都内でもよく見かける幅広タイプの小型バスが配車されていたが、路駐個所で離合するのは不可能だったはずで、お参り中にバスが来たら一騒動になっていたのは間違いない。冷や汗ものである。

(真言宗豊山派 三郷市彦成1ー261)

13番札所 番匠免 迎攝院

中川沿いの道をさらに南下し、幟を頼りに細い路地に入ってうねうねと進むと、左側に13番札所の迎攝院(こうしょういん)さまのお堂が見えてきた。お寺の前に道幅が少し広くなっている個所があったので、そこに車を止めさせていただく。

札所本尊の準提観世音菩薩は、三郷市内でもっとも古い木造建築として市の文化財に指定されている観音堂に祀られている。境内ではご住職が巡礼者に声をかけられていて、私もしばらく話し込む。ご住職も私と同じく、八潮の番外札所に祀られている巨大な円空仏を拝むのを楽しみにされているご様子だ。

こちらのお寺では、神仏習合の歴史を今に伝える「番匠免の大般若経祭り」(県・市指定無形文化財)が毎年7月8日に近い土曜日に行われている。厄除けと無病息災を願ってご住職らが近くの神社で大般若経の転読を行い、その後経典を納めた木箱を神輿のように担いで地域を練り歩いて各戸で祈願を行うもののようだ。三郷市の観光協会が製作した動画がyoutubeで公開されているので、ご紹介しておく。

(真言宗豊山派 三郷市番匠免1-127-1)

14番札所 戸ヶ崎 常楽寺

中川沿いの道に戻って再び南に車を走らせ、人家が密集した戸ヶ崎地区の街並みに入ると、程なく14番札所の常楽寺さまである。

御開帳に合わせて境内を整備したのだろうか、参道や伽藍は真新しい雰囲気が漂う。札所本尊の千手観世音菩薩は、山門を入ってすぐ左側に建つ観音堂に祀られている。観音様は平安時代の仏師・定朝作とされる。お寺の本尊は薬師如来で、こちらは弘法大師作と伝えられている。

戸ヶ崎は昔から交通の要衝で現在も街道は車の往来が激しいのだが、参道を数百メートル入ったせいだろうか、境内は静かそのもの。雲一つない快晴だったこともあり、清々しい気分でお参りができた。

(真言宗豊山派 三郷市戸ケ崎2201)


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