武蔵国三十三観音巡り(その7)

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武蔵国33観音巡りの続きである。

15番札所 猿ヶ又 遍照院(和銅寺)

14番さんを出て三郷と金町を結ぶ通りに戻り、戸ヶ崎の十字路を越えてしばらく進むと東京都葛飾区に入り、水元公園の横に出る。その先の信号を左折して幟に従って進むと、15番札所の遍照院さまに着く。

こちらは幼稚園も経営されている大きな寺院で、札所本尊の正観世音菩薩は幼稚園の入り口に建つコンクリート造りのモダンな建物の2階に祀られている。建物のデザインは幼稚園と統一性を持たせている感じだ。2階に上がる階段の脇には大師堂があり、お大師さまの石像が数体祀られている。和尚様の話では「かつての四国写し霊場の名残で、さまざまな事情でこのお寺に移されたものもある」という。

寺号の和銅寺は和銅年間の創建という寺伝にちなむものだ。境内からは嘉元年間の板碑も発掘されているそうで、相当歴史の古い寺院であることは間違いない。現在では遍照院と呼ばれることが多く、「和銅寺」の名は幼稚園を運営する学校法人名などで使われている。

(真言宗豊山派 葛飾区水元5-5-33)

16番札所 飯塚 安福寺(長十郎屋敷)

15番さんを出て、16番札所の安福寺さまに向かう。お寺は入り組んだ狭い路地の奥まった場所にあるが、案内の看板が分かりやすく迷わずに着くことができた。

札所本尊はこの地の豪族の屋敷内から掘り出されたという、懸仏の夕顔観世音菩薩。葛飾区の有形文化財に指定されている。札所名に長十郎屋敷とカッコ書きがあるのは、懸仏が掘り出され、当初お堂が設けられていた屋敷の名にちなむらしい。夕顔観音が安福寺さまに移されたのは、明治維新の後だという。

こちらではお接待のお茶を頂いているときに、早回り巡礼のことが話題になった。最近では御本尊に手も合わせずにお納経だけ済ませて次の札所へ行く人が目立つが、お接待も頂かずにお参りして回るのは味気ないと感じるのは、私だけか。

(真言宗豊山派 葛飾区西水元1-7-19)

17番札所 大瀬 太郎左衛門屋敷

16番さんを出て再び埼玉県内に戻り、潮止橋で中川を渡って八潮市に入る。17番札所の太郎左衛門屋敷さまは、潮止橋から中川を少しさかのぼった、土手の近くにある。

こちらは個人所有の札所で、札所本尊の正観世音菩薩は3間四方ほどの観音堂に祀られている。御開帳に合わせて整備したのだろうか、外壁は今風のサイディング仕上げになっていた。周囲には古い石碑が残り、ここが歴史ある札所であることを伝えている。

(個人持 八潮市大瀬979-1付近)


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