江戸三十三観音めぐり(7=完)

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ちょっと雲行きが怪しかったが、江戸三十三観音巡りの続きに出掛けてきた。

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札所32番 世田谷山観音寺

JR超ド田舎線の電車が荒川を渡って東京都内に入るころから、外は雨模様。池袋の辺りでは結構しっかり降っていたが、せっかくここまで来たのだし、このままお参りを続ける。幸い、渋谷で電車を降りたときはほとんど雨は上がっていた。札所32番は渋谷から三軒茶屋まで東急田園都市線を使っても良いのだが、空模様が心配で札所の近くまで運んでくれるバスに乗る。

札所32番の世田谷山観音寺は、「世田谷観音」の通称で知られる祈願寺。江戸三十三観音で唯一の、特定の宗派に属さない単立寺院だ(開基の経緯から天台宗や浅草寺との関係があるようだが)。お寺の本尊である聖観世音菩薩がそのまま札所本尊になっている。

戦後、それも在家出身の住職の開基と聞いていたが、鬱蒼とした緑に包まれている境内は古刹の趣が漂う。住宅街のど真ん中にあるのだが、参拝者の姿が絶えないのは、それだけ地域に親しまれているお寺ということだろうか。

実はこのお寺にお参りするのがちょっと楽しみだった。江戸三十三観音を扱ったサイトで、「住職が法話好きでなかなか帰してくれない。ある意味で江戸札所の難所」などと紹介されていたからだ。
本堂の前でお参りしてから寺務所に納経に伺うと、出てこられたのは副住職と思しき若い男性。さすがに境内をくまなく案内されたり本堂で読経や法話を…ということはなかったが、朱印帳を見ながらあれこれ話が弾む。埼玉県から出てきて巡礼していることに感心されたのは、ちょっと面映い。

納経の時に「ぜひ本堂に入ってお参りしてください」とのことだったので、例によってお言葉に甘える。
元々は伊勢長島の興昭寺の本尊だったという観音さまは、近くで見ると結構な迫力で、風雪に耐えてきたことを感じさせない、いいお顔をされている。脇侍には月光・日光の両菩薩。マリア観音を祀っているのは、東京のお寺では珍しいだろう。
本堂の中には布袋尊も祀られていて、近くには地元警察署が奉納した宝船も。一種の防犯策なんだろうが、地域に密着したお寺の証でもある。

寺務所で次は目黒不動尊にお参りする旨を話すと、「乗り換えなしで行けるバスがあります」と、バスを降りてから目黒不動尊までの道順を記した紙まで頂いた。江戸三十三観音では最もフレンドリーな対応をして頂けるお寺であることは間違いなく、こういう心配りが巡礼初心者には嬉しい。
(世田谷区下馬4-9-4)
※世田谷観音公式ホームページはこちら

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札所33番 泰叡山瀧泉寺

大鳥神社前でバスを降り、「目黒寄生虫館」の脇から札所33番への裏参道に入る。「寄生虫館」というとグロ系の展示を想像してしまうのだが、カップルが多く出入りしている。実際はどうなんだろうか…。

札所33番は、通称の「目黒不動尊」と書いた方がピンとくる人が多いだろう。山号で察しが付くように天台宗のお寺で、本尊は不動明王。札所本尊は聖観世音菩薩で、寺務所そばの観音堂にお祀りされている。境内は賑やかさはないものの、参詣者の姿が絶えない。江戸五色不動の一つで、境内のあちこちに不動明王が祀られている。境内は結構な高低差があり、境内に点在するいろいろなお堂をお参りして回ると、結構な運動量だ。墓地には甘藷先生こと青木昆陽が眠り、それとは別に石段近くには昆陽の顕彰碑もある。

番外札所は先に回っているので、今回の江戸三十三観音めぐりはこれで結願。納経に伺うと、係の人が朱印帳を見て「結願ですか?」と聞いてくるのでその旨答えると、「お参りご苦労さまでした」と、「結願成就」の印を朱印帳に押してくださった。感激…。
(目黒区下目黒3-20-26)
※目黒不動尊の公式ホームページはこちら

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発願から2カ月弱で結願できたのは、ちょっと意外。この間、週末の天気が良かったことが多いのが最大の要因だが、これも観音さまのおかげと言ったら考えすぎか。どのお寺でも親切に対応して頂いたし、3分の2以上のお寺で本堂に上げていただいてお参りできたのは、これまでにない経験で良かった。お寺でお参りしている間は仕事など諸々のストレスを一時ではあっても忘れることができるし、静かな空間は気を休めてくれる。東京都内のお寺めぐりということでとにかく歩けるのも、私のようなメタボ人間には嬉しい限りだ。

しばらくしたら、今度は実家に暮らす両親のため、再び江戸三十三観音の巡礼路を歩いて回ろうと思っている。取りあえずこの次はどこの霊場を回るか。私の霊場めぐりはウオーキングも兼ねているので東京周辺の霊場が主になるが、どこにしようか…。


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