豊島八十八カ所巡り(10)

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8月22日にお医者さまに診てもらったところ、例の足の怪我はほぼ完治で、次の通院まであと2週間、テーピングで固定しておけば良いという。
リハビリを兼ねて(笑)、翌23日は早速豊島八十八カ所巡りの続きに出掛ける。雲行きがちょっと気になるが、今回は都電荒川線沿線のお札所を巡る。

 

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札所55番 金輪寺

JR王子駅の北口を山側に出て、線路沿いの道を赤羽方向へ道なりに10分近く歩くと、王子稲荷の先に札所55番の金輪寺が見えてくる。JRの電車からも見える、「海草風呂」と書かれた銭湯の煙突が目印。

金輪寺は古義真言宗に属する真言宗霊雲寺派のお寺で、本尊は一字金輪仏頂。古くは関東古義派5カ寺の1つに数えられて数多くの支坊を持ち、王子稲荷神社の別当も務めていた古刹。境内の駐車スペースの横にある塀にはかつての支坊名が刻まれていて、往時を偲ぶことができる。王子稲荷の総門がお寺のような趣をしているのも、この兼ね合いだろう。
墓地の奥にある本堂は鉄筋コンクリートの堂々とした伽藍。2階部分にご本尊が祀られているようだが、通常は2階へ上る階段には柵がしてあって、階段の下でお参りする。

本尊に一字金輪仏頂を祀るお寺は極めて少ない。豊島八十八カ所ではここだけだし、本四国にも見当たらない。深い瞑想の境地に至った仏さま(如来)を神格化したもので、梵字1文字の「ボロン」を真言として唱えることから、「一字」の冠がついている。全ての仏さまの功徳を集約する、ありがたいご本尊で、その修法は極めて強力という。本堂に近づけないようにしているのも、このためなのだろうか。

こちらのお寺は月曜日が「定休日」。お参りのときはご注意を。
(金輪寺 東京都北区岸町1-12-22=2009年8月23日巡礼)

 

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札所75番 阿弥陀堂

金輪寺から王子神社の裏手を通り、札所75番の阿弥陀堂に向かう。目指すお札所は、北区役所本庁舎の裏手、同じ区役所の第4庁舎とマンションに挟まれた墓地の中にある。

阿弥陀堂はかつては札所75番・金輪寺の支坊の一つ「弥陀坊」だったところで、現在は金輪寺の境外仏堂となっている。真言宗霊雲寺派に属し、本尊は阿弥陀如来。豊島八十八カ所に2つある無住札所の一つである。無住札所がいずれも「阿弥陀堂」を名乗っているのも興味深い。

戦争の犠牲者を追悼する「平和地蔵」などがある墓地の中央部にある、一見普通の住宅にも見える建物がお札所である。扁額や石碑など、ここが豊島八十八カ所の札所であることを示す表示類は一切ないので、ちょっと戸惑うかもしれない。こちらは42番とは異なり、お留守番の女性がいらっしゃる。
金輪寺のご住職から、「お留守番の方に断って、お堂の外からお参りしてください」と言われていたので、ご挨拶をしようとお堂の玄関を訪ねると、「どうぞご本尊を拝んでいってください」とのこと。お言葉に甘えて中でお勤めさせていただく。

2階の仏間に祀られている金色に彩られた阿弥陀如来は、総高70センチくらいの堂々としたもの。西国霊場の1番札所・青岸渡寺の如意輪観世音菩薩の写し本尊や閻魔大王、かなり古い時代の作と思われる千手観世音菩薩も祀られている。

こちらの札所の納経は、55番金輪寺で扱う。先に金輪寺を訪ねて、お参りの仕方などを尋ねておいた方が良いだろう。
(阿弥陀堂 東京都北区王子本町1-5-17=2009年8月23日巡礼)

 

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札所68番 寶蔵院

王子から三ノ輪橋行きの都電に乗り、札所68番の寶蔵院を訪ねる。小台電停で都電を降り、そのまま隅田川のある北方向に道なりに歩き、「蓮華会館」の看板があるところから境内に入る。山門は反対側の細い路地に面して建っている。昔はこちらが本筋だったのだろう。

寶蔵院は和歌山県岩出市にある根来寺を本山とする新義真言宗のお寺で、本尊は虚空蔵菩薩。ガラス戸越しに本堂の中を覗くと、閻魔大王などを脇侍に祀っているようだ。境内には荒川区の保護樹木に指定されているイチョウの木がそびえる。10月16日には、収穫に感謝するお十夜の法要が行われるようだ。

お納経を頂こうと庫裏を訪ねると、息子さんなのだろうか、若いお坊さんが対応してくださる。奥に入ってしたためた朱印を、来客の相手をされていたご住職が確認してから納経帳を返してくださった。真面目そうな、最近では珍しい好青年である。こちらは、「荒川辺八十八カ所」の札所13番でもある。
(寶蔵寺 荒川区西尾久3-16-19=2009年8月23日巡礼)

 

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札所54番 華蔵院

寶蔵院から札所20番の地蔵寺に向かうが、法事が立て込んでいるご様子でお参りが叶わず、そのまま札所54番の華蔵院に向かう。直接訪ねる場合は、都電を宮ノ前電停で降り、そのまま北に歩くと分かりやすいだろう。

華蔵院は真言宗豊山派のお寺で、本尊は聖観世音菩薩。鉄筋コンクリートの大きなお堂で、2階が本堂で、1階は客殿として使っているようだ。山門の脇には弘法大師像と、豊島54番と荒川辺11番であることを示す新しい石碑が建っている。

お納経は書き置き対応だったが、札番印は豊島と荒川辺の2つの弘法大師霊場を一緒にしたもの。札番の違う霊場を一つの札番印にまとめる例は珍しいが、両方ともお参りの人はそう多くはないだろうし、札番印を間違えないようにするにはこちらの方が合理的ということだろう。

華蔵院を出たところで夕立が降り始め、今回のお参りはこちらでお開き。
(華蔵院 荒川区東尾久8-46-2=2009年8月23日巡礼)


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