坂東三十三観音巡り(4)

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10月4日の日曜日に、久しぶりとなる坂東札所巡礼に出かけてきた。

 

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札所18番 中禅寺(立木観音)

宇都宮日光道路に入ったあたりから雨が降り出してきたが、いろは坂を過ぎ中禅寺湖畔まで来ると雨は上がっていた。標高が高いだけあって、長袖シャツ1枚+袖なし笈摺という格好ではさすがに肌寒い(笑)。
札所18番の中禅寺は日光のシンボル的なお寺だけあって、観光客の姿が目立つ。

山門をくぐると鐘を撞けるようになっているので、志納金を箱の中に入れ、撞かせていただいてからお参り。担当のお坊さんが付いて境内を案内してくださる。こちらは天台宗のお寺で、本尊の千手観世音菩薩は、日光の地を開山した勝道上人が桂の立木を使って彫り上げたと伝えられることから、「立木観音」の別名を持つ。素朴さが滲み出る、やさしいお顔だ。

こちらでは、私と同じような格好で巡礼しているご夫妻と一緒になった。大阪から来られているそうで、すでにお四国のほか西国や秩父も回られたとか。
坂東の札所を回っていると、関西から来た人によく出会う。信心は向こうの人の方が厚いのだろうか。

(2009年10月4日巡礼=栃木県日光市中禅寺歌ケ浜2578)
※中禅寺公式HPはこちら

 

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札所19番 大谷寺(大谷観音)

山を下りて、札所19番の大谷観音に向かう。こちらも観光客で結構な人出。 お坊さんがガイドしてくれるのも、中禅寺と同じである。大谷観音は天台宗のお寺で、本尊は千手観世音菩薩。大谷石を刻んだ上に朱を塗り、細部を粘土で飾って仕上げた、国内でも珍しい仏さまである。お寺の堂宇が、大谷石の洞窟にめり込むように建っているのも珍しい。

参拝を終えると、お世話になっている金剛院のご住職のブログで紹介されていた平和観音にもお参り。像高88尺8寸8分(26.93メートル)というから、奈良の長谷寺、東京なら永平寺別院の大観音の2倍以上の大きさ。その迫力を味わってから、次の札所に向かう。

(2009年10月4日巡礼=栃木県宇都宮市大谷町1198)

 

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札所20番 西明寺(益子観音)

札所20番の西明寺に着いたのは、お昼を少し過ぎてから。こちらは真言宗豊山派のお寺で、本尊は十一面観世音菩薩。

中禅寺や大谷寺とは打って変わって、山寺の風情があふれる境内は静かで、ゆったりした時が流れているようである。こちらの方が坂東のお札所に似つかわしいと思うのは、私のわがままだろうか。
両脇に坂東各札所の写しの石仏が並ぶ石段を上ると、本堂からお経の声が聞こえてくる。月例の護摩法要の真っ最中だったが、入り口にいらっしゃった檀家総代の方のご厚意で中に入れていただくことができた。私も護摩木を供えて、お勤めさせていただく。護摩法要に参列するのは坂東のお札所では初めてで、それ以外を含めても2回目。ちょっと緊張する。

こちらのご住職は、がんセンターの勤務経験もあるお医者様でもある。終末期医療に力を入れている診療所や介護施設を運営していることで知られる。このお寺の見所の一つ、「笑う閻魔さま」との縁を感じるのは、私だけか。
(2009年10月4日巡礼=栃木県益子町大字益子4469)
※西明寺公式HPはこちら

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