猿島阪東観音巡り(その19)

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猿島阪東観音霊場(猿島坂東とも書く)の巳歳総開帳巡礼記の続き。

33番札所 長谷寺

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32番さんから県道をさらに北に進み、33番札所の長谷寺(ちょうこくじ)さまに向かう。これで結願である。
日常は地域で管理されているお寺のようで、境内は本堂(観音堂)のほか、大師堂などの小堂がある。札所本尊は十一面観音。

巡礼案内書には、本尊は真言宗豊山派の総本山で西国霊場8番を務める長谷寺の十一面観音と同じ霊木から造られたとある。ただ、こちらの本尊はいわゆる長谷寺式の錫杖を持った十一面観音ではなく、通例の十一面観音である。こちらの札所では結願証をいただける。坂東33番の那古観音さまでいただけるとの同じ感じの、立派なものである。

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結願札所ということもあってか、境内は展示物が数多い。夫婦仲良く並んでいる蛇の展示を見て、妻と一緒に回らなかったことをちょっと悔やむ。

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猿島阪東の札所ではおなじみのそっち系の展示物もある。福の神の股間には、黄金色に輝くアレがついている。その脇に立つ「お宝地蔵」も、もちろんアレを象ったもの。写真には見えない裏側の部分も、それなりにリアルに作られていたとだけ記しておこう。

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真新しい大師堂の前にはスカイツリー?の小型版が建っている。電飾されていたから夜はきれいなんだろうな。

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説明板によると、この辺りにはもともと高さ635メートルの観音塔があり、スカイツリーはそれを模したものだとか(もちろん洒落である)。賽銭額により金運にも恵まれるとの文字に、ちょっとドキリとする。

おかげ様で、足掛け4日間で全てのお札所を巡ることができた。いろいろと相談に乗っていただいたお札元の萬蔵院さまをはじめ、札所や地域の皆さまに本当にお世話になったことに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいである。
12年後の次の御開帳は、どのような姿になるのだろうか。世代交代の動きも進んでいるようで、ちょっと楽しみである。
(茨城県坂東市長谷1850-1=真言宗智山派)

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