武蔵国三十三観音巡り(その10)

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武蔵国三十三観音巡りの続き。

21番札所 八条 清勝院境外観音堂

2日目のお参りは、21番札所となっている八潮市八条地内にある清勝院さまの境外観音堂からお参りする。納経帳に載っていた住所をカーナビに入力し、誘導されてたどり着いたのは清勝院さまの本堂の方である。札所となっている境外観音堂は首都高速を越えた先にあり、初日からドタバタのスタートと相成った。

すぐ近くの番外さんと共用の駐車スペースに車を止めてお参り。札所本尊の正観世音菩薩は地区の集会所のような建物の中に祀られている。納経帳に記された縁起によれば、以前のお堂が老朽化した際、当時の和尚様のご配慮で、地域の寄り合いにも使える現在の堂宇に建て替えたものらしい。

(真言宗豊山派 八潮市八条3866)

番外札所 八条 大経寺

続いて、すぐ近くにある番外札所の大経寺さまにお参りする。こちらの札所本尊は円空仏の千手観世音菩薩で、今回の巡礼に当たり、私がお参りできるのを最も楽しみにしていた札所である。

円空仏を祀る観音堂にお参りすると、御厨子の扉は閉まったままで、肝心の円空仏を拝むことができない。お勤めを済ませ、納経の時に話を伺うと、「円空仏をご開帳するのは、4月14~18日の5日間だけ」という答えが返ってきた。

よく話を聞いてみると、こちらの円空仏の本開帳は実は子年で、武蔵国三十三観音の総開帳が行われる午年は半開帳という位置づけのようだ。ちなみに、本開帳の際は4月16日とその前後の合わせて3日間に限って開帳される由である。したがって、次に円空仏を拝めるのは2020年の春。その時は、仕事を休んででもお参りすることを誓った。

(浄土宗 八潮市八条3877)

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