武蔵国三十三観音巡り(その12)

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武蔵国三十三観音巡りの続き。

23番札所 伊興 実相院

谷塚の番外さんを出て、23番札所の実相院さまに向かう。街道が道路工事で激しく渋滞していたが、カーナビを頼りに抜け道をたどり、どうにかお寺に着くことができた。

こちらの札所は東京都足立区内にあり、札所本尊は正観世音菩薩。エリアが隣接する足立坂東観音霊場(蕨・定正寺さまがお札元の方)でも東京都内のお寺が札所になっている事例があるが、かつての旧国域と現在の行政区が一致しないことを示しているのだろう。こちらの観音様は、母乳の出をはじめとする子育てに霊験のある仏さまとして知られているそうだ。

近隣にはたくさんのお寺がある。このあたりは古くからの農村地帯だったはずだが、信仰心の篤さゆえなのか、東京都杉並区の方でも見られる都心部からの寺町の移転があったのかは分からない。

(真言宗豊山派 足立区伊興4-15-11)

24番札所 蓮沼 普門寺

今度は車を北に進め、24番札所の普門寺さまに向かう。通りからちょっと入った場所だったが、またまたナビを頼りにたどり着く。

山門を入ると朱塗りの観音堂があり、札所本尊である正観世音菩薩はそちらに祀られている。山門の脇には、ご開帳の由来などが記された達筆の墨書が張られていた。こういう掲示が増えると、ご開帳に対する地域の関心も増すのではないだろうか。

この辺りは、先ほども記した足立坂東霊場ともエリアが重なっている。数キロ圏内には足立坂東の札所がいくつかあるが、江戸時代の御開帳はさぞ賑やかだったことだろう。

(真言宗智山派 川口市本蓮1-12-27)

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