「粉もん」の競演
今日から世間並みに3連休。ちょっと訳ありで、近隣の巨大ショッピングセンターに帽子を買いに出掛ける(別に頭髪が不自由になってきたのを隠す目的ではないw 詳細は明日以降の本ブログで)。で、中身に反比例して寸法だけはでかい私の頭に合うサイズのものは無く、帰宅すべくとぼとぼと車のハンドルを握っていた時のこと。
突如「富士宮やきそば」の看板と幟が視界をよぎる。このあたり、都内への通勤圏とは思えないほどのどかな風景が広がる一帯で、周囲の大きな建物といったら、無住の寺と学校、それにラブホテルwくらい。故郷を思い出して懐かしくなり、のぞいてみるだけでもと思って車を進めると、そのお店は普通の民家を改造したような造り。靴を脱いで入る店内は「家庭の台所と食堂」そのものだ。
奥から店主と思しき女性が現れ、「鉄板を温め始めたばかりなので、ちょっと待ってて」とのこと。壁に張ってあるメニューを見ると、富士宮焼きそばやこの辺りの郷土食「フライ」のほか、酒のつまみ系メニューが並ぶ。夜は居酒屋代わりに営業するようだ。本家富士宮焼きそばの店はもともと「子どもの社交場」だったが、こちらは「大人の社交場」って訳か:mrgreen:
鉄板が温まったそうで注文を聞きにくる。夕方の微妙な時間だったので晩飯代わりに家で食べようと、焼きそばの卵載せとフライを持ち帰りで頼む。おいしそうな匂いが漂ってくると、程なく件の女性が焼きそばとフライの入った包みを手渡してくれる。ずしりとくる重さで、結構量がありそう:mrgreen:
道案内代わりの幟は「富士宮やきそば学会」オリジナルの物だし、ひょっとして富士宮出身の人が始められた店かと思って尋ねると、意外にも地元の方だそう。以前食べた焼きそばの味にはまって、富士宮へ修業に出掛け、店を開いたそうだ。焼きそば学会公認のところで修業したので、暖簾分けのような形で正規「富士宮焼きそばの店」として幟を出せるわけだ。私が富士宮の隣町出身ということを話すと、少し驚いておられた。ちなみに、同じ市内にもう1つ「公認富士宮焼きそばの店」ができる予定があるそうだ。
家に帰って、「富士宮焼きそば」と「行田のフライ」の粉もん郷土食のコンビを味わう。焼きそばはちゃんとイワシの削り粉や肉かすが入っていて、子どものころに食べた懐かしい味。麺の食感も昔を思い出させるものだ。フライも私好みのソース味でおいしい。「粉もんの競演」を楽しんだ夕食だった:mrgreen:
2008年10月12日 8:53 AM
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