足立坂東観音めぐり(6)
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2009年4月7日巡礼分の続き。
お昼を過ぎた所なので、まだまだ頑張って回る。
札所16番 三宝山自性院徳祥寺
普門寺からさらに南に下って、札所16番の徳祥寺に向かう。北関東系の大型家電系の店の角を曲がる所があるのだが、マナーの悪い車が多く、危ないこと。
徳祥寺は真言宗智山派のお寺だが、今回回るお札所の多くと同じように、実質は地区管理のお堂のようである。お別当は同じ戸田市内の慈眼寺の由。本尊は正観世音菩薩。
近くには首都高速の高架も通っているのだが、境内は静かなもの。向かい側には「村の鍛冶屋」のような趣の、どこからか焼玉エンジンの音が聞こえてきそうな小さな農機具屋さんが現役で頑張っていて、この一角だけは別の時間が流れているようだ。
昭和の終わりに建て直されたというお堂の中には、観音講中が千手観音を囲み読経する姿を描いた「千手観音供養図絵馬」が掲げられている。但しこの絵馬は戸田市の指定文化財で、お堂に掲げられているものはレプリカだとか。
【御詠歌】みほとけに はなをさゝげし わたづみの
みめそのまゝに うかぶこのてら
(2009年4月7日巡礼=戸田市美女木7-4-1)
※徳祥寺の地図はこちら。
札所17番 普門山平等寺
進路を東に変えて、札所17番の平等寺に向かう。ここからはしばらく、東に向かってほぼ一直線上にお札所が続く。
平等寺は真言宗智山派のお寺で、本尊は正観世音菩薩。ここからはしばらく有住の札所となる。
参道の中間あたりに枝垂桜が植えられていて、お伺いした折はちょうど見ごろ。納経の対応をされていた御住職と、花の話などで盛り上がる。
こちらのお寺は保育園や幼稚園も経営されている。10日が入園式の由で、「桜がそれまで持つかなあ」と、御住職は気がかりな御様子だった。
【御詠歌】あられふる おとにをどろく たまざさめ
うきよのゆめを さとるあけぼの
(2009年4月7日巡礼=戸田市笹目6-5-4)
※平等寺の地図はこちら。
札所18番 観音寺
そのままバス通りを東に向かい、札所18番の観音寺へ。
観音寺は真言宗智山派のお寺で、本尊は如意輪観世音菩薩。
境内は広く手入れが行き届いていて、桜が真っ盛りのお庭が美しい。伽藍も堂々としたものだ。
ここの札所もなかなかフレンドリーなお寺で、本堂の前ではお寺の子どもら数人が遊んでいる。御住職の奥様が巡礼者への対応をしていて、本堂でお勤めを終えると、内陣の一番奥にある観音さまの前に案内してくださって「心行くまで拝んでください」と心配りをして頂いた。
【御詠歌】たがうへし ぽたへのたねの もへいでて
いまぞむかしの はなをみるかな
(2009年4月7日巡礼=戸田市新曽1791)
※観音寺の地図はこちら。
札所19番 瑞光山海禅寺
観音寺から中央通りをさらに東に進み、札所19番の海禅寺に向かう。
海禅寺はある程度寺の名前で察しがつくように臨済宗建長寺派のお寺で、本尊は十一面観世音菩薩。
境内は禅宗のお寺らしく、簡素な佇まい。こちらでも御住職自ら納経の対応をして頂いた。霊場の縁起を記した開山記も置いてあって、一冊求める。
足立坂東霊場で、海禅寺は有住札所唯一の臨済宗寺院。無住札所まで含めれば札所9番の二ツ堂のお別当も臨済宗のお寺である。
【御詠歌】ひたすらに いのれふくじゆの かいぜんじ
なみかづかづに ふかきちかいを
(2009年4月7日巡礼=戸田市上戸田3-7-18)
※海禅寺の地図はこちら。
(2009年4月7日巡礼分続く)
2009年4月16日 1:09 AM
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