坂東三十三観音巡り(1)

お出かけ 坂東三十三観音 寺社巡礼 御朱印 日記 観音霊場 霊場巡礼

以前から興味があった、坂東三十三観音を回ることにした。一つくらいメジャーな霊場を回っておきたいという見栄のような要素も大きいのだが、関東全域にお札所が広がるこの霊場、私にとって「未開の地」を訪れることができるのも魅力である。

本来ならば鎌倉にある札所1番・杉本観音からお参りするのが筋なのだろうが、足の怪我が完全に治っているわけではなく、また住まいの近くに札所があるのが分かっていて後回しにするのも、何だか他人行儀。公式ホムペにも「回り方は自由」とあるし、ご近所の札所11番・吉見観音からお参りしていく。

 

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札所11番 岩殿山 安楽寺(吉見観音)

聖観世音菩薩を札所本尊とする、坂東札所11番・吉見観音にお参りするのは何回目だろうか。真言宗智山派の古刹であるこの寺は、「東国花の寺」「彩の国十二支霊場」などのお札所にもなっていて、お参りする人が絶えない。朝9時過ぎにお参りしたのだが、境内は結構な人出。「和顔愛語」のお手本のような、優しいご住職の人柄もあるのだろう。毎年6月18日の未明に行われる厄除け観音の大祭が有名なお寺なのだが、私はまだ行ったことがない。

境内では自転車で坂東巡礼をしているというお年寄りと出会う。道中ご無事でありますように。
(2009年7月12日巡礼=埼玉県比企郡吉見町御所374)

 

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札所10番 巌殿山 正法寺(岩殿観音)

東松山市の外れにある札所10番・岩殿観音は、吉見観音から車で30分足らず。大東文化大や県立子ども自然動物園の近くにあるお札所だ。広い通りに面した駐車場から「裏参道」が通っているのだが、公式ガイドブックの薦めに従い、表参道からお参りする。車だと参道の入り口が分かりにくいのが難点だ…。

こちらも真言宗智山派のお寺で、本尊は千手観世音菩薩。香炉の前に鐘があったので、一つ撞いてからお参りする。こちらも参拝者が多い。おまけにこの日は団体参拝があるようで、お寺の方は準備に懸命のご様子だった。
(2009年7月12日巡礼=埼玉県東松山市岩殿1229)

 

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札所9番 都幾山 慈光寺

途中で昼飯(別稿)を食べてから、今日の打ち納めとなる札所9番の慈光寺へ。カーブのきつい狭い山道をウネウネと登るが、交通量が多く気を使う運転になる。

慈光寺は天台宗のお寺で、札所本尊は十一面千手千眼観世音菩薩。札所本尊を祀る観音堂は本堂との高低差が結構あって、息を切らしながら石畳の道を登る。道の険しさは、その昔には天台宗の修行道場だったことの名残なのだろうか。宝物殿を拝観しながら、午後の納経受付が始まるのを待つ。

このお寺、坂東札所の「隠れた難所」として巡礼者の間では有名らしい。現在は山門のすぐ脇まで車道が通じているし麓からのバス便もあるので、道が険しいという意味の難所ではない。江戸観音にも一つ同じようなお札所があるのだが、ここの老僧はお説教好きで知られていて、何かあるとお納経の時にお説教が始まるので、「隠れた難所」として親しまれている?らしい。

お納経の時に住所や氏名、年齢を記帳するのがこの札所の決まりなのだが、「42」とか書くと、確率250%で「あなたは天才か?」などのお説教が始まる。よく見ると、納経所の机には「才は天才、才媛…年齢は歳を使え」と注意書きが張ってある。私はネットで事前に情報を入手していたので、もちろん「歳」と書いたことはいうまでもない。私の前に納経していた人はほぼ全員がお説教を受けていたが、何故か私はフリーパス。「輪袈裟に白衣、菅笠」の巡礼姿でお勤めを老僧の前でしたせいなのか、それとも単に風体が怪しすぎるせいなのか、真相は仏さまと老僧のみが知るところであるw
(2009年7月12日巡礼=埼玉県比企郡ときがわ町西平386

カーステレオ更新

日記

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車のCDデッキが壊れた。CDを吸い込んだままになったりまともに音が出なくなったりする始末で、安いものがあったら買い換えようと近所のホームセンターに出掛ける。

できればUSBメモリやSDカードが使える物を…と思って品定めをしていると、「USB対応CDデッキ、9800円」のPOPが目に飛び込んできた。こちらの品で、迷わず決断だw 工賃を含めて支払いは13400円。

音質も今まで使っていた某大手メーカーと変わらないし、操作性はこちらの方がいいくらい。USBメモリは2GBまでの対応のようだが、こちらは同じホームセンターで700円ほどで購入。小さい車に乗っている身からすると、CDを何枚も車の中に置かずに済むのが何より助かる。

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足の骨の方は、関節部の腫れは収まったものの、ひび自体は残ったまま。完治までは結構かかりそうだ。

右足その後

日記

右足の「指の骨のヒビ」、今のところは大した痛みもなく経過。
今度の土曜日の診察で無罪放免になるといいのだが…甘いか。

その日は鎌倉の杉本観音に行って坂東三十三観音の発願をしようと思っていたのだが、時間的にちょっと無理そう。発願印は惜しいが、近くのお札所から発願しようか…結構悩ましい。1番札所からお参りしなくても、功徳に変わりのないことは分かっているのだが。

コケて骨にヒビ。やっぱり歳かw

日記

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昨日の朝、勤めに出る時に家の廊下で躓き、段差に右足の親指をぶつけた。

当座は何ともなかったのだが、仕事を終わって電車に乗ったあたりから痛みが出てきた。家に帰ると内出血が腫れが酷く、一晩湿布を張っても良くならないので、団地内にある整形外科の先生にかかる。

普通に歩けるし大したことないだろうと思っていたが、レントゲンを撮ると「右足第1指の第1関節にヒビが入っている。ただ急所は外しているし程度も軽いので、テーピングで固定して様子を見る」とのこと。ヒビが入ったのが関節面でなく、第2指側だったのが不幸中の幸いだった由。

以前はこれくらいでは何ともなかったのだが、体は歳相応になってきているということかw
食事もカルシウムをもっと取らないといけないだろうな。いずれにせよ情けない…。

もうすぐ七夕

日記 街で見かけたもの

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3日の朝、野暮用で都内某所のオフィスビルに立ち寄ると、飲食店が並ぶ一角に七夕飾りが設えてある。この前梅雨入りしたばかりと思っていたら、もうそんな時期か。約束の時間まで時間を潰しに入ったマクドに短冊があったので、願い事を書いてぶら下げておく。

短冊への願い事も、かなり深刻なものが目立つ。これも時節柄ゆえか。

セミの初鳴き?

わが町 街で見かけたもの

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今日(29日)は天気予報が外れ、日中はいい天気になった。出勤前に慌てて洗濯機を回して、衣類を干そうと窓を開けると…早くもニイニイゼミの鳴き声がする。

緑が豊かな団地だしセミぐらい居たって不思議はないのだが、何分まだ6月。ニイニイゼミは早くから鳴くようだが、恐らくわが団地では今年の初鳴きか。去年はニイニイゼミの鳴き声を聞いた記憶がほとんどないのだが…。そういえば最近、これまでほとんど見かけなかったオナガを団地内でよく見かける。

単に団地内の生物相が変わってきただけなのか。何かの異常気象の前兆でなければ良いのだが。

豊島八十八カ所巡り(8)

お出かけ 寺社巡礼 弘法大師霊場 御朱印 日記 豊島八十八カ所 霊場巡礼

昨日の土曜日(27日)は、梅雨の晴れ間で絶好のお参り日和。暑くなりそうだったが、豊島八十八カ所巡りの続きに出掛ける。今回は板橋区内のお札所を回るが、暑さ対策も兼ねて例の菅笠を被っての巡礼だ。

 

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札所77番 青蓮寺

東武東上線の成増駅でバスに乗り換え、札所77番の青蓮寺に向かう。ネットで検索したバスと停留所に待機していたバスの系統番号が違っていて、ちょっと焦るw

青蓮寺は真言宗智山派のお寺で、本尊は薬師如来。御府内八十八カ所(19番)や荒川辺八十八カ所(86番)の札所も兼ねている。こじんまりとした境内だが、訪れる人が絶えず結構賑やかなお寺だ。納経の対応をして下さった奥様と世間話をしている間にも、結構な数の来客がある。間もなく「東京盆」の季節を迎えるせいもあるのだろうが、地元と密着したお寺であることは間違いない。

奥様の話だと「最近は豊島の巡礼の人が増えて、嬉しい限り」とか。まさかこのブログのせいではないだろうが、巡礼する者として仲間が多いのは心強い。
(青蓮寺 東京都板橋区成増4-36-2=2009年6月27日巡礼)

 

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札所51番 清涼寺

青蓮寺で道順を教えていただき、札所51番の清涼寺に向かう。東京大仏に程近い場所だ。

こちらは真言宗智山派のお寺で、本尊は不動明王。新築されて間もないモダンな本堂が印象的である。
訪れた時は法事の真っ最中で、邪魔にならぬよう小さな声でお勤めをしてから庫裏に納経に伺うと「もう少しで法事が終わるから、住職に書いてもらう方がいいでしょう」とのこと。お言葉に甘えて待たせていただくが、わざわざ茶菓を出してくださり、申し訳ない限り。

程なくお見えになったご住職は、どことなく三遊亭円歌師匠に似た風貌。歯切れの良い江戸っ子言葉を使われるので、そのイメージが強くなるのか。そういえば円歌師匠も出家されて、僧侶(日蓮宗だが)との二足のわらじを履いていたはずである。こちらでも次の札所への道順を教えていただいた。気遣いに感謝である。
(清涼寺 東京都板橋区赤塚4-8-3=2009年6月27日巡礼)

 

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札所23番 泉福寺

途中で見つけた中華料理屋さんで昼飯を食べてから、札所23番の泉福寺へ。板橋区赤塚支所の近くだが、通りから奥まった場所に本堂があり、気をつけていないと通り過ぎてしまうような場所にある。

泉福寺は真言宗智山派のお寺で、本尊は不動明王。本堂には「豊島八塔霊場第四番」の扁額が掛かっていて、御詠歌はこちらのものを唱えた。御住職に伺うと、今の豊島八十八カ所のルーツの一つなのだとか。このお寺には区の指定文化財になっている十一面観世音菩薩の立像もあって、絵葉書と略縁起を頂いた。柔和な表情の本面が印象深い。
(泉福寺 東京都板橋区赤塚6-39-7=2009年6月27日巡礼)

 

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札所35番 安楽寺

泉福寺から東へほとんど一直線、札所35番の安楽寺に向かう。2キロほどの歩きだろうか、日差しを遮るものがなく暑さが増してくる。

安楽寺は真言宗智山派のお寺で、本尊は阿弥陀如来。立派な長屋門が目印だ。このお寺は区立紅梅小学校に隣接していて、平日なら子どもたちの元気な声が境内まで響いてくるのだろう。そういえば寺紋は梅鉢だが、学校名と何か関係があるのだろうか。

長屋門を入って右奥に本堂がある。境内で作業をされていた石材店の方が、私の巡礼姿を見て「鐘楼の奥に先住(歴代住職)のお墓があるから、手を合わせてくるといいですよ」とのことで、そちらにもお参り。ご住職は30代くらいの方で、私の姿に「本格的だねえ」と声を掛けてくれた。豊島巡礼も遍路には違いない。最近は人の目も気にならなくなったがw
(安楽寺 東京都板橋区徳丸8-9-1=2009年6月27日巡礼)

 

 

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札所60番 蓮華寺

安楽寺からさらに東へ歩き、大東文化大の所から首都高沿いに進む。札所60番の蓮華寺は、頭上に首都高が通る車の往来が激しい通りに面している。真言宗智山派のお寺で、本尊は薬師如来。

私が境内に入るのと入れ違いに、若い僧侶の方が寺務所から出てきて、車に乗られる。何となく嫌な予感がする中いつも通りお勤めをしようとすると、先ほどの僧侶の方が「豊島のお参りの方ですか?」と声を掛けてくださる。「白衣姿なのでそうじゃないかと思って。私はこれから留守にするので、先にお納経を書いておきます」とのこと。申し訳ないと思いながら、お言葉に甘える。
(蓮華寺 東京都板橋区蓮根1-10-15=2009年6月27日巡礼)

 

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札所64番 延命寺

蓮華寺から東上線の上板橋駅方向に進み、札所64番の延命寺へ向かう。

こちらは真言宗豊山派のお寺で、本尊は如意輪観世音菩薩。幼稚園も経営されていて、広い境内は園庭も兼ねているようで、あちこちに遊具が並ぶ。隅っこにあった「鶴丸」マーク入りの日航機を象った乗り物が、幼稚園の歴史を示しているようだ。

お納経の時、ご住職から「どのくらいで回るつもりなのか」と聞かれる。1回に6カ寺回れればいい方なので、「一年近く掛かるかもしれません」と、苦笑いしながら答える。

余談だが、板橋区内の豊島八十八カ所のお札所でもう一つ、札所22番で同じ名前のお寺がある。しかも、両者の直線距離は1キロほどの近さ。お納経の時など、間違えないようにご注意を。
(延命寺 東京都板橋区中台3-22-18=2009年6月27日巡礼)

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札所77番の項でも書いたが、東京のお盆は新暦が大半。檀家寺がほとんどの豊島八十八カ所や江戸三十三観音のお札所も忙しくなるわけで、都内の霊場巡礼は7月の前半は「夏休み」。その間は坂東三十三観音を回るつもりなんだが、天候が気になる…。

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菅笠デビュー

お出かけ 寺社巡礼 日記

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菅笠を買った。別に花笠踊りの類を嗜んでいる訳ではなく、霊場巡りの折に被るものであるw

これからの季節は、歩き遍路にとって一番辛い時期。お四国や秩父と違って、東京周辺の歩き遍路は日差しが容赦なく降りかかってくるし、アスファルトやコンクリートの路面からの照り返しも相当なもの。うっかりすると熱中症になってしまう。

「帽子があるだろwww」という声が聞こえてきそうだが、私は子どもの頃「ルチ将軍」とあだ名されるほど、頭のサイズが大きいのだ(中味はお察しの通りなんだが)。既製品の帽子ではちと厳しい。それに、炎天下で長時間帽子を被ると、蒸れてアレの原因になりかねない。いろいろ検討の結果、「巡礼目的ならやはり菅笠が最適」という結論に至ったという次第。

近所のホームセンターに行ったのだが、田植えがほぼ終わるこの時期には置いていないとのこと。巡礼用品の調達でお世話になっている、坂東観音11番・吉見観音の門前にあるお茶屋さんに頼むと、すぐに取り寄せてくれた。価格も2000円ほどで、ちょうど手ごろ。梵字が入っていないが、観音霊場巡礼時にはこの方が都合が良さそうである。

先日の江戸三十三観音巡礼から使いだしたが、蒸れることもなくなかなか被り心地はよろしい。巡礼時の風体の怪しさが増すのが欠点といえば欠点だが、構うものかw

江戸観音巡礼を再発願

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春にお参りした、「昭和新撰江戸三十三観音」巡礼を再発願した。お守り代わりに、納経帳を両親に持っていてもらおうとの思いからである。

前回の巡礼で様子は分かっているし、豊島八十八カ所の霊場と隣接しているお札所もあるので、回りやすいコースでお参りしていこうと思う。今回は各札所で写経もお納めする。

とりあえず昨日の土曜日(20日)は、1番浅草寺→2番清水寺→3番大観音→5番大安楽寺→7番心城院→6番清水観音堂の順でお参り。

浅草寺は本堂改修工事の関係で、朱印所が雷門から見て本堂の左側奥にある「影向堂」(生まれ年本尊を祀るお堂)内に移っているので、御注意を。お写経は通常通り本堂内陣の入り口の警備の方が受け取ってくださる。

前回の巡礼と何か変わったことがあったら、順次お伝えしていこうと思う。

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