日記

ちょっとだけ季節感

日記

月見団子

昨晩は十三夜。ちょっとでも季節感のある暮らしをしようと、月見団子を買って帰る。

7日は、私たち夫婦が結婚式を挙げてから2周年の日。取りあえず、3年目もお互い健康で無事に過ごせたらと思う。

【遍路展】来月22日から多摩美術大学美術館で

寺社巡礼 弘法大師霊場 日記

今年は四国八十八ケ所が開創されてから1200年目に当たる、記念の年。四国はもちろん、全国各地で記念の行事が行われている。
知人から「多摩美の美術館でも遍路展があるらしい」と聞いていたが、今月に入り、多摩美の公式サイトに告知が出た。

「祈りの道へ-四国遍路と土佐のほとけ-」(多摩美術大学美術館公式サイト)

会期は11月22日から来年1月18日までの約2カ月間。四国八十八ケ所の霊場会はもちろん、高知県の仏教会や青年部も後援する、大がかりな展示会だ。初日は展覧会を監修した多摩美の青木先生や、真言宗豊山派の宗務総長を務める、四国26番金剛頂寺の坂井住職による講演も行われるという。展覧会としての内容も、非常に充実しているようだ。

多摩美の遍路展が始まる11月下旬は、仕事関連や巡礼関係のイベントが重なり、公私とも予定が立て込んでいる時期。ただ、私は東京都内にあるお四国写し霊場である、豊島八十八ケ所の案内書の著者兼版元でもある。何とか日程のやりくりを付けて、遅くても年内には多摩美遍路展を見に行こうと思う。

久しぶりに円空仏と対面

お出かけ 円空仏 日記

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日曜日の朝、いつものように妻と二人で飯を食べていると、朝刊を読んでいた妻が、「円空展の記事が出ている」と教えてくれた。
栃木県佐野市にある「佐野東石美術館」で始まった木彫名品展で、12月21日まで8体の円空仏が展示されているのだという。お天気も良いことだし、ドライブを兼ねて妻と出かけることにした。

美術館は、佐野市中心部に建つ運営会社の本社ビル内にある。1階の受付でチケットを購入してから2~3階の展示室に上がるシステムだが、靴を脱いで上がるのがちょっと珍しい。展示物保護の観点からは、靴を脱いで入るほうがいいのだろう。

お目当ての円空仏は、2階の展示室に入ってすぐの場所に展示されている。今回の展示は、阿弥陀如来像や聖観世音菩薩像など合わせて8体。円空仏を拝むのは今年の春、武蔵国三十三観音をお参りした時以来だが、独特の微笑みを浮かべた表情に心が癒されるのは今回も変わらない。

円空仏の表情や造りに見入っていた妻は、「円空博物館のような場所で見てみたい」と言う。私も郡上や関市にある円空関連の博物館に行ってみたいのだが、ここ北関東からではちょっと遠いのが悩みの種である。来年には福島の方で大規模な円空展があるというし、年末近くにはさいたま市の寺院で定期開帳も行われるらしい。そちらを楽しみにしようか…。

お月様は見えなかったけれど・・・

日記

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出勤前、妻から「今日は中秋の名月よね」と言われた。カレンダーを見ると、確かに今日はお月見。仕事帰りに、月見団子でも買って帰ることにした。

仕事場のある巣鴨界隈はおいしいお団子屋さんが結構ある。どこによって買おうかと皮算用をしながら仕事場を出ると、外は雨模様。濡れては困ると思い駅に直行することにして、途中のどこかで

買うことにした。

何軒か店を梯子した挙げ句、上野駅構内の紀伊国屋で手に入れたのが写真のお団子とお饅頭。買ったスーパーのイメージ通り、なかなか上品な味だった。
我が家周辺では天気が悪くお月様は見えなかったが、気分だけでも…という次第である。

お参りしたい病、再び・・・

お出かけ 佐久三十三観音 日記 観音霊場

仕事の関係で、マイカーを使って長野県の南部にお出かけ。時間の関係で職場には戻らずに自宅に直帰することにしていたので、下諏訪から和田峠越えで佐久平に出て、高速道路に上がるルートを取ることにした。
インターに向かって車を走らせていると、車窓越しにお寺の看板が見え、「佐久三十三観音霊場札所」の文字が見える。観音様のものだろうか、境内には赤い幟がいくつもはためいている。

気になって帰宅後に調べてみると、寛政年間に開創された霊場で現在でもお参りが可能となっており、一部の札所を除き納経もできるようだ。

天台宗医王院公式サイト

上記サイトによれば西国の写し霊場の由で、案内書もあるようらしい(現在でも入手可能かどうかは不明)。長野県内では近年になり諏訪平で「諏訪三十三観音」が発足していることもあり、地域の観音信仰が盛んなのかもしれない。諏訪平から伊那谷にかけては、お四国の写し霊場もあったはずである。

【宇津薬師堂】見事な天井絵・・・

お出かけ 寺社巡礼 日記

8月9日の土曜日は、台風の接近で北関東一帯は雨模様。楽しみにしていた、栃木県高根沢町にある「宇津薬師堂」の御開帳(一万燈祭)が行われるかどうか気がかりだったが、お堂を管理する宇津家が営む宇津救命丸の公式サイトには、「予定通り開催」とある。こちらも計画通り、高根沢まで車を走らせることにした。

お堂がある宇津救命丸の工場周辺には来場者用の駐車場がなく、臨時駐車場となっている近隣の学校などに車を置いてバスで工場まで向かうシステム。送迎バスは他の駐車場にも寄りながら、10分ほどで工場に着いた。
工場内の資料館などを一通り見学させていただいてから、薬師堂にお参りすることにした。。

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御開帳が行われている薬師堂は、道路を挟んで工場の向かい側にある敷地に建つ。建物は3間四方で、個人持の仏堂としては大きな部類に入るのでははないだろうか。欄間などの彫刻も立派で、お堂の建築には日光東照宮を造営した職人が携わったという伝承があると、説明係の方が教えてくださった。

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祀られているお薬師様は、風格を感じさせる堂々としたもの。代々製薬業を営む家系に由来したものなのか、お堂の天井絵はすべて薬草が描かれている。こういうのはちょっと珍しいかもしれない。

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薬師堂の近くには観音堂も建ち、中には立派な観音様が祀られている。説明係の方の話では、お堂の歴史は薬師堂より古いのだそうだ。

「ご近所力」に感謝

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独り暮らしの親類が倒れた。

最初に異変に気付いたのは、近所にお住まいの方。配達されたお弁当の容器がそのままになっていることを不審に思い、団地の管理事務所に連絡して鍵を開けてもらい、倒れているのが分かったのだという。その方の機転と管理事務所の方の迅速な対応で、その親戚は何とか一命を取りとめることができた。

東京都内の団地にも、さりげなく近所の人のことを気に掛ける人がまだいたのだ。身内の一人として、関係された皆様に感謝してもし切れるものではない。
本当に、ありがたいことである。私もそういう人間になれるだろうか。

【御開帳情報】栃木県・宇津薬師堂は8月9日

御開帳情報 日記

先日当ブログでお伝えした栃木県高根沢町にある、「宇津薬師堂」のお祭り「一万燈祭」と御開帳が、8月9日に行われるそうです。

一万燈祭開催のお知らせ(宇津救命丸KKニュースリリース)

この薬師堂は小児薬「宇津救命丸」の創業・経営者一族が江戸時代から代々守ってきた個人持(企業持)の仏堂で、現在は同社の基幹拠点である高根沢工場の一角にお堂が建っています。
お祭りは昭和40年代まで続いていたそうですが、いったん中断された後に震災を契機として一昨年に復活しました。昨年は同社の事情で中止となった由ですが、地域の期待に応える形で今年から再び行われることとなりました。地域を挙げての賑やかなお祭りとなるようです。また、薬草を描いているという薬師堂の天井絵は一見の価値があるのではないでしょうか。

なお、駐車場は近隣施設に確保されており、そこからシャトルバスで会場の宇津救命丸高根沢工場に向かうシステムを取るようですので、お参りの方はご注意ください。

この情報は「御開帳カレンダー」にも反映してあります。

【宇津薬師堂】今年は開帳されます

御開帳情報 日記

個人持(企業持)の薬師堂として知られ、小児薬「宇津救命丸」の創業家が代々護持してきた「宇津薬師堂」(栃木県高根沢町)が、来月行われる「一万燈祭」に併せて御開帳されるようです。

今年はやります、「一万燈祭」(宇津救命丸社長ブログ)

震災を契機として、半世紀ぶりに一昨年に再開されたお薬師様のお祭りですが、昨年は諸事情で開催が見送られていました。このままお祭りや御開帳が絶えてしまうのかと心配していましたが、今年は実施するとのことで、うれしい限りです。

日程などは確認でき次第ご紹介させていただきます。

武蔵国三十三観音巡り(その18)

お出かけ 寺社巡礼 日記 武蔵国三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

武蔵国三十三観音巡りの続きである。

32番札所 岩平 観音寺

31番さんを出て、車を西に進めて32番札所の観音寺さまに向かう。ここからは再び、中川の東側(左岸)の札所となる。

中川に架かる「弥生橋」の東詰を左折し、案内に従って細い道に入ると、すぐに観音寺さまである。現在は地区の集会所となっており、道路に面したわずかばかりの敷地に角塔婆が建てられ、札所本尊の千手観世音菩薩に善の綱が結ばれている。

こちらも建物の周辺にお地蔵様などが建立されており、かつては仏堂が存在していたようだ。境内には石像のお大師様を祀った小さなお堂もあり、送り大師の風習があったことがうかがえる。

納経帳には、「松伏町岩平組 千手観世音菩薩 古利根三十二番」の墨書印が改めて捺された。この霊場、ひょっとすると「古利根三十三観音」という別名があるのかもしれない。

(地元持 松伏町下赤岩299−2)

33番札所 川藤 東泉寺

32番さんを出て中川沿いの街道を南へ下り、新川橋の交差点を東に入って33番札所の東泉寺に向かう。

こちらは曹洞宗のお寺で、境内は禅宗のお寺らしい佇まいだ。札所本尊の正観世音菩薩は、本堂手前にある観音堂で御開帳されている。
納経帳兼案内書では、できるだけ一筆書きで回れるようにとの配慮から、このお寺の先にある3番さんで結願するように記されているが、私はできるだけ順打ちになるよう回ってきたので、札番通りこちらのお寺で結願となる。
結願証などの扱いが分からないのでご住職に尋ねてみると、こちらのお寺で頂けるという。心ばかりの灯明料を包み、こちらで授与していただくことにした。

お納経や結願証の手続きを待っている間、お寺の方に勧められて、観音堂の近くに建つ薬師堂を見せていただいた。お薬師様も立派だが、十二神将が大変美しい状態で祀られており驚く。かなり古びた建物だが、天井絵も美しい状態で残されている。
聞けば、お薬師様も以前は定期的なご開帳があった由だが、ここ数十年はその伝統も絶えてしまい、お薬師様を拝む機会はほとんどないそうだ。お薬師様や十二神将、天井絵のいずれも特に文化財指定は受けていないという。行政の文化財担当者が、その存在に気付いていないようだ。もったいないことである。

(曹洞宗 吉川市川藤220)

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