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北関東三十六不動巡り(7)

お出かけ 不動霊場 北関東三十六不動 寺社巡礼 御朱印 日記 霊場巡礼

昨日(10月26日)は朝から、北関東三十六不動のお参りの続きに出掛けてきた。今回は栃木県北部の札所を、20番→21番→23番→24番→22番の順で回る。

第20番 崇真寺

20番札所の崇真寺様は、栃木県芳賀町にある真言宗智山派の寺院。「開運犬切不動尊」の別名がある。不動堂の前には、樹齢300年以上と言われる枝垂桜の古木があり、8本の大きな枝に分かれていることから「たこ桜」との愛称があるという。ただ残念なことに、先の台風15号で損傷を受け、一部の枝が折れてしまったとのこと。来年のお花見の時期には、見事な花を咲かせてくれると良いのだが…。
例によって写経を納めると、納経所を兼ねた庫裏の玄関に祀ってある大黒様の前に、御線香でお加持してから供えて下さった。

第21番 慈光寺

21番札所の慈光寺様は、栃木県さくら市(旧喜連川町)にある真言宗智山派の寺院。足利家ゆかりの故事から「雨乞不動」の別名がある。こじんまりとした境内に、車を止めてお参りする。近隣にある薬師堂には、多くの寺宝が納められているという。

第23番 金乗院

23番札所の金乗院様は、栃木県那須塩原市にある高野山真言宗の寺院。「那須波切不動尊」の別名がある。
こちらのお寺では、納経をした折に本堂にある太鼓を叩いていくよう勧められ、お言葉に甘えた。改元の記念に寄進されたものとのことで、叩いてみると重厚な音色が素晴らしい。毎年6月28日には火渡りの行事が行われるという。

第24番 龍泉寺

24番札所の龍泉寺さまは、栃木県大田原市にある真言宗智山派の寺院。周辺の地形から「龍頭不動明王」の別名がある。こちらでは、納経の時に本堂でのお勤めを勧められ、お言葉に従う。お内陣には護摩壇のようなものが3つ設えられており由来を伺うと、護摩に用いるのは向かって左側の壇で、その他の壇は、壇の正面にある仏様の修法に使うものだという。

第22番 光明寺

22番札所の光明寺様は、栃木県さくら市(旧氏家町)にある、真言宗智山派の寺院。「感満不動」の別名がある。
本堂に向かって右側に不動堂があるが、札所本尊のお不動様は、なんと不動堂の上に露座で鎮座している。なかなか珍しい構造の不動堂ではないだろうか。

今回のお参りで、栃木県内の札所を打ち終えた。残るは茨城県内の未訪寺院11カ寺だが、年内に結願できるように頑張らねば…。

北関東三十六不動巡り(6)

お出かけ 不動霊場 北関東三十六不動 寺社巡礼 御朱印 日記 霊場巡礼

先の週末、久しぶりに北関東三十六不動のお参りに出掛けてきた。

第15番 正仙寺

15番札所の正仙寺様は、「吹上不動」の別名を持つお寺。栃木市の市街地から旧粟野町方面に向かうバイパス道路から、山側に入った場所にある。

境内は大普請の真っ最中で、完成まであと少しのご様子。
納経のため庫裏にお伺いすると、私が納めたお写経を見た御住職は、「ああ、理趣経の百字偈ね…」と納得された様子。
「理趣経の百字偈を納めてお参りしている、アヤシイ風体の巡礼者がいる」という触書でも回っているのだろうか。ちょっと気になるw

第16番 華蔵寺

16番札所の華蔵寺様は、坂東17番・満願寺様からそれほど遠くない場所にある。周囲には人家も少なく、山裾にこじんまりとした境内が広がる。
若い和尚様が、一生懸命墨書をして下さった。

第17番 瑞峯寺

17番札所の瑞峯寺様は栃木県鹿沼市の、古峯神社近くにあるお寺。境内にはいくつかの鳥居があり、神仏習合の歴史を今なお伝えるお寺である。
こちらのお寺でも、私が今回のお参りで納めている理趣経百字偈を巡り、しばし雑談。「たまに不動経を納めている方はいるが、理趣経百字偈は初めて見ると思う」と仰られていた。

第18番 寺宝院

18番札所の寺宝院様は、地元では「多気不動」「多気山」の方が通りが良いお寺。
この日は宇都宮市内で開かれていた自転車ロードレースの関係で、参道も交通規制が敷かれており、通常とは異なるルートで境内に向かう。急な石段を登って本堂の前でお勤めをしていると、ちょっと早めの七五三の護摩祈祷が始まった。こちらも、神仏習合が色濃いお寺である。
護摩祈祷の関係で御朱印は山門脇の自動車祈祷所で受けるようにとのことでそちらに向かうと、下野三十三観音のお参りで来られたご夫婦と一緒になった。
ご夫婦は下野三十三観音の公式納経帳で回られていたが、現在は入手が極めて困難とのことで、納経の対応をして下さった和尚様も、「よく手に入りましたね」と驚かれていた。
ちなみに、こちらのお寺ではお不動様の御朱印は、刷毛字(梵字)のものも選択できる。

第19番 宝蔵寺

19番札所の宝蔵寺様は、宇都宮市の中心部にあるお寺。JR宇都宮駅からも歩いてすぐの距離である。天台宗のお寺だが、不動堂に祀られている札所本尊のお不動様は、「成田不動尊」の別名を持つ。この辺りは昔から商業が盛んな土地柄であり、その線で成田信仰が定着していたのだろうか。

北関東三十六不動巡り(5)

お出かけ 不動霊場 北関東三十六不動 寺社巡礼 御朱印 日記 霊場巡礼

今日は日中、久しぶりに北関東三十六不動のお参りに出掛けてきた。
今回は、自宅から比較的近くにある札所を、13番→34番→14番の順でお参り。

第13番 泉龍寺

自宅に最も近い札所である13番泉龍寺・乙女不動様に出掛けると、納経所を兼ねた庫裡の玄関にちょっとした列が出来ている。全員が御朱印を求める人で、納経が済むまでの間、栃木県内の御朱印事情について暫し情報交換。
境内の至る所に咲いている、紅白の曼殊沙華が美しい。

第34番 永光寺

続いては、今後のことを考え札番は飛ぶものの、茨城県古河市にある34番永光寺・牡丹不動様にお参り。こちらのお寺は以前、観音霊場の御開帳の際にお参りしたことがあり、訪れるのはそれ以来のこと。
こども園が併設されている境内は広く、境内全体に一山型のミニ四国写し霊場が整備されている。

第14番 延命寺

最後に訪れたのは、栃木市大平にある14番延命寺・身代わり不動尊。不動堂の扉が開かれており、向拝からもお顔が良く拝見できる。
県道から山門までは、桜の並木道が続く。お花見の時期は、それは見事なものだろう。

今回のお参りで、残す札所は21カ寺。年内に打ち終えられるだろうか…。

お楽しみは来年に

お出かけ わが町 寺社巡礼 日記

今日はお彼岸の中日。「私が住む市内にある、車で15分ほどの場所にある薬師堂が、春と秋のお彼岸の中日に行う御開扉のはず…」と思い出して車を走らせると、お堂は閉まったままだった。

薬師堂を管理しているお寺に伺って尋ねると、「そう言えば秋彼岸の開帳について連絡を受けていない」ということで、御住職がわざわざ地域の役員の方に電話を入れて下さった。
御住職の話では、「地域の事情で、今年から春彼岸の中日だけの開扉にしたようだ」とのこと。お堂に行った時は、御開扉そのものが取り止めになったのではないかと思ったが、まずは一安心。
お伺いした寺は関東八十八ヶ所の札所にもなっていて、そちらのお参り事情のお話しも伺うことができた。

来年の春彼岸に行われる薬師堂の御開扉が楽しみである。

北関東三十六不動巡り(4)

お出かけ 不動霊場 北関東三十六不動 寺社巡礼 御朱印 日記 霊場巡礼

この週末も、北関東三十六不動のお参りに出かけてきた。
今回は、6番→7番→8番→10番の順でお参り。

第6番 退魔寺

6番札所 退魔寺

6番札所の退魔寺様は、伊勢崎市にある真言宗豊山派の寺院。住宅街の中にあるこじんまりとしたお寺で、山門は出来て間もない様子。今回のお参りでは理趣経の百字偈を納めさせて頂いているのだが、納経の応対をして頂いた御住職に「珍しい」と言われた。私は根性なしなので、般若心経のお写経を躊躇っているだけの話なのだが…。

第7番 長安寺

7番札所 長安寺

7番札所の長安寺様は、伊勢崎市にある天台宗のお寺。
お不動様が祀られているお堂の前でお勤めを済ませてから納経に伺うと、「お堂に上がってお参りを」とのことで、お言葉に甘えてお堂の中でお勤めさせて頂く。

第8番 南光寺

8番札所 南光寺

8番札所の南光寺様は、みどり市にある高野山真言宗のお寺。境内には幼稚園が併設されており、納経所である庫裏に伺うと「御用の方は幼稚園へ」の張り紙があったので、そちらに伺う。ちょうど退園の時間と重なっていたようで、園内はかなり賑やかだった。

第10番 医王寺

10番札所 医王寺

10番札所の医王寺様は、太田市にある高野山真言宗の寺院。こちらのお寺は北関東三十六不動のほか、地元の三十三観音や新四国霊場の札所にもなっていて、本堂の御宝前には、これらの霊場の納札がたくさん納められている。

このお寺のある群馬県の東毛地域には、数多くの地方霊場が今なお巡礼可能な形で残されている。私の住む栃木県では殆どの霊場が廃れてしまっていることを考えると、正直なところうらやましい。(東毛地域では、篤信家の司法書士の先生が霊場の護持に熱意を傾けられていると聞いている)

こちらのお寺は事情があり、御住職が出てこられるまでちょっと時間がかかる。気長に待つと、いろいろな楽しいお話を伺うことができるだろう。

今回のお参りで、群馬県内での札所は打ち納めとなる。
お写経の準備をして、今度は栃木県内の札所を打っていく。

北関東三十六不動巡り(3)

お出かけ 不動霊場 北関東三十六不動 寺社巡礼 御朱印 日記 霊場巡礼

先の週末、北関東三十六不動のお参りの続きに出掛けてきた。
今回は9番→11番→12番の順でお参りしてきた(10番はお留守だったので、後日に再訪)。

第9番 西慶寺

9番の西慶寺様(群馬県太田市)は、高野山真言宗のお寺。本堂は建て替えられたたばかりの由で、歴史を感じさせる鐘楼を兼ねた山門や不動堂といいコントラストになっている。街道からの道がすごく狭いので、運転には注意が必要…。

第11番 光恩寺

11番の光恩寺様(群馬県千代田町)は、高野山真言宗のお寺。境内には、我が国の官許女医第1号である荻野吟子医師の生家の長屋門がある。
こちらのお寺は本堂が納経所になっているが、御朱印を頂くときに本堂の天井に目をやると、それは立派な龍神様の天井絵が一面に描かれている。

一方、香炉に掛けられていた五色旗をよく見ると、梵字で何か書かれている。お経だろうか。

北関東三十六不動ではお納経の時に御影(御姿)が頂けるのだが、こちらのお寺では「切らしてしまった」とのことで、そこだけがちょっと心残り。

第12番 遍照寺

群馬県館林市の市街地にある12番の遍照寺様は、真言宗豊山派に属する寺院。境内のお庭がよく手入れされていて、美しい。私がお参りに伺った際も御住職が庭木の手入れの真っ最中で、剪定の手を止めてお納経の対応をして下さった。こちらのお寺は、東上州三十三観音の札所にもなっているという。

北関東三十六不動巡り(2)

お出かけ 不動霊場 北関東三十六不動 寺社巡礼 日記 霊場巡礼

相変わらず、仕事の隙間時間を見つけては北関東三十六不動のお参りに出かけている。

用務先の都合もあり、5番→4番→3番の順でのお参りとなった。

第5番 光徳寺

高崎の市街地に位置する光徳寺は、千葉の成田山の高崎分院で、真言宗智山派に属するお寺。「高崎成田山」の愛称で親しまれている。

周囲は住宅や事務所、商店が密集している環境なのだが、木々に囲まれた境内はそこだけ鬱蒼とした雰囲気が漂う。

毎年9月には地元の茶道の先生方による茶筅供養が行われ、境内には茶筅塚がある。

第4番 不動寺

4番札所の不動寺(松井田町)は、真言宗豊山派に属するお寺。松井田不動尊の別名で親しまれている。

このお寺は複数の霊場の札所寺院となっていて、巡礼文化の発信に御熱心な様子。これから回る3番大福寺様について、「留守をしている場合があるので、電話してからお参りした方が良い。不在の場合の納経(御朱印)は、2番か4番で受けられる」とのアドバイスを頂いた。

第3番 大福寺

3番札所の大福寺(高崎市)は、天台宗に属する寺院。「室田之滝不動尊」の別名がある。

こちらのお寺に向かうには、本堂のすぐ上を通る県道から参道を下るのだが、この道が手造り感いっぱいのもの。境内の造成や参道の開削に際し、「住職自ら重機を操り…」という話はたまに聞く(御府内八十八カ所でもそういう寺院がある)が、このお寺もそんな感じなのだろうか。

納経所になっている庫裏の玄関脇には、大きめの薪ストーブが鎮座している。冬場のお参りでは、何よりのお接待になるのだろう…。
境内のあちこちには薪が積み上げられている。境内はその周辺は木々で覆われており、自給自足とお見受けした。

北関東三十六不動巡り(1)

お出かけ 不動霊場 北関東三十六不動 寺社巡礼 日記 霊場巡礼

札所寺院が群馬、栃木、茨城の3県にまたがる、「北関東三十六不動」のお参りを始めることにした。

地元ということもあり以前から興味はあったのだが、このところ北関東での仕事が続き、「これも何かのご縁」と思い、発願と相成った。

第1番 水上寺

1番札所の水上寺様(群馬県みなかみ町)は、水上温泉街から少し離れた山の中腹に位置する。温泉街を通る国道から境内までは急な坂道が続く。

明治21年に成田山から勧請されたお不動様がご本尊で、戦後の高度経済成長期に現在の寺容が整ったのだという。

この日は仕事の隙間時間を利用してのお参りで、仕事着に輪袈裟を着けてお勤めをする。初めてのお参りということで、御朱印を認めて下さったお坊様にいろいろと教えを乞う。

帰り際には、納経所で扱っているペットボトル入りのお水を頂いた。
暑さ厳しき折、こういうお接待は本当にありがたい。

第2番 金剛院

2番札所の金剛院様(群馬県沼田市)は、沼田の市街地に位置する。分かりやすい場所にあるのだが、私が普段使いしているスマホのナビでは妙な位置と道順が検索され、なかなかお寺にたどり着けない。普段の行いが、こういう所に出るのだろうか。

こちらは天台宗のお寺様だが、明治14年に成田山から不動明王が勧請されている。

境内の掲示物には、落語の林家木久扇師匠が描いたイラストが配されている。本堂では毎月落語会が催され、なかなかの人気だという。

 

夏の御開帳

お出かけ わが町 寺社巡礼 日記

一昨日の9日は、隣町(野木町)の国道4号沿いにある在家堂で、観音様の御開帳。何とか時間をやりくりして、お参りすることができた(お仕事用のスーツ姿だったが…)。

お堂で番をしていた地元の方が、4月の御大師様の御開帳にお参りに来た私のことを覚えていて下さり、しばし世間話。

近くで観音様の定期開帳はあるのかと尋ねられたので、私の住む町内で、8月の最終土曜日に地元の夏祭りを兼ねて観音堂が御開扉になることを伝えると、ちょっと驚かれた様子。
栃木県内で、貴重な御開帳の伝統が失われつつあることを改めて実感する。

ただ、ここ野木町の方々は、「何とか御開帳を続けていきたい」と、いろいろと策を考えているご様子。「御朱印をした方が良いのでは」という話も出ているようだ。実現は先のことになりそうだが、地元の人の伝統を守ろうとする熱意が伺えて、頼もしい。「地元の御坊様や神職さんが、何かにつけて後押しして下さる。何とかして御開帳の伝統を守っていきたい」と話しておられたのが、印象に残る。

次回の御開帳は来年の4月21日。

今年も円空仏祭にお参り

お出かけ 円空仏 寺社巡礼

埼玉県春日部市の小渕観音院様で開かれている「円空仏祭」に、今年もお参りしてきた。

お寺に着いたのは午前11時過ぎだったが、今年も結構な人出である。ただ駐車場は案外空いており、電車などの公共交通機関で来られた方が多いのだろうか。

山門をくぐると、今日は特別に山門の中も拝観できるとのことで、内部を見せて頂いた後、本堂にお参り。
通常は大宮の県立博物館に寄託されている、聖観音をはじめとする7体の円空仏と、ちょうど1年ぶりのご対面である。
円空仏の優しいお顔を眺めていると、不思議と心が安らいでくる…。

7体の仏様を拝んだ後は、これも例年通りに御朱印を頂く。
通常だとすぐに書いて頂けるのだが、今年は改元に伴う御朱印ブームの関係なのか、20人以上待ちとの由で、境内に設えられた御開帳期間中限定のカフェで、お茶を飲みながら書き上がるのを待つ。今年は、先に御朱印をお願いしてから円空仏を拝観した方が、時間を効率的に使えそうである。

毎年恒例の円空仏祭も残すところあと2日。
天候に恵まれれば良いのだが。

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