葛飾坂東観音巡礼記(4)

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引き続き葛飾坂東観音の巡礼記である。

15番札所 真如院

14番さんから車を東に走らせ、15番札所の真如院さまに向かう。下妻方面に向かう県道から細い路地を入った先、道端に建つ小さなお堂が真如院さまだ。境内はかなり狭く、角塔婆を建てるのも大変だったのではないだろうか。車巡礼の人は駐車位置にも注意が必要だ。札所本尊は十一面観世音菩薩。

ご本尊は、かつてこの一帯を治めていた一族が祀っていた観音様との言い伝えが残る。
(真言宗豊山派 茨城県古河市葛生1654=地図

16番札所 龍蔵院

県道に戻り、車を東へ進めるとすぐに16番札所の龍蔵院さまである。お寺の隣には大きな公園があり、そちらの駐車場に車を置かせていただいてお参りする。札所本尊の聖観世音菩薩は、境内の三仏堂に祀られている。

こちらのお寺は、お大師さまがこの地を訪れた際に開かれたと伝承されており、葛飾坂東霊場を開創した秀伝大和尚の生家の菩提寺でもある。
今回の御開帳に合わせ、お寺の公式サイトが立ち上げられている。こちらからどうぞ。
(真言宗豊山派 茨城県古河市柳橋1178=地図

17番札所 華蔵院

17番札所の華蔵院さまは、16番さんから少し東に行った場所にある。歩いても行ける距離だが、車の場合は県道をはさんでお堂とは反対側に駐車場があるので、注意が必要だ。

こちらは、県道に面した敷地のやや奥まった場所にお堂が建っている。札所本尊は千手観世音菩薩。

かつては独立した寺院だったようだが、明治維新の際の廃仏毀釈で廃寺になってしまい、それ以降は地域の方々が組合(講のようなものか)を作って管理に当たっている。
(真言宗豊山派 茨城県古河市1163-1=地図

番外札所 鍋入観音堂

17番さんの前から南に延びる道に入って、番外札所の鍋入観音堂に向かう。ちょっとした集落の外れに当たる場所に小さなお堂が建ち、お参りに来る人を迎えている。札所本尊は十一面観世音菩薩。

こちらの札所は、資料によっては「安産観世音」と記述されている通り、安産に御利益のある観音様とされ、今でもお参りに来る人が結構いるらしい。お堂の横には、こちらの札所の縁起を記した手書きの張り紙があった。
(真言宗豊山派 茨城県古河市葛生1825=地図

18番札所 久昌院

今度は車の進路をいったん北に取り、18番札所の久昌院さまに向かう。鍋入観音からだと直線距離は近いのだが、地形などの関係で一番距離の長くなるルートを取らざるを得ないのだ。

こちらは巳年に御開帳される猿島阪東観音霊場の9番札所を兼務している。ただ霊場ごとにお堂と札所本尊は異なっていおり、葛飾坂東の御開帳では本堂隣のお堂に祀られる十一面観世音菩薩が開帳される。猿島の時と同様、境内には食べ物を扱う屋台が出ているが、私がお参りした時は強風のためか早仕舞いのようであった。
(曹洞宗 茨城県古河市山田503=地図

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御開帳の模様を伝える、茨城新聞社の動画ニュースを見つけた。せっかくなのでこちらでご紹介させていただく。

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