葛飾坂東観音巡礼記(5)
お出かけ 寺社巡礼 日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼
葛飾坂東観音の巡礼記の続き。
18番札所 久昌院
番外の鍋入観音さまを出て、18番札所の久昌院さまに向かう。こちらも直線距離はあまり離れていないような気がするが、車道中だと結構回り道になるようだ。
こちらのお寺は、昨年御開帳があった猿島阪東観音霊場9番札所を兼務している。ただ、葛飾坂東の札所本尊は十一面観世音菩薩で、お堂も葛飾坂東と猿島阪東(こちらの札所本尊は千手観世音菩薩)で分けられている。
猿島阪東の時と同様、境内には何軒かの露店が出ている。小腹が空いたので何か食べようと思ったが、折からの強風のせいか私が訪れた時には店じまいの最中だった。
(曹洞宗 茨城県古河市山田503=地図)
19番札所 万福寺
久昌院さまを出て、19番札所の万福寺さまに向かう。
境内の奥に小ぶりな観音堂があり、札所本尊の如意輪観世音菩薩はそちらで御開帳されている。こちらの観音様は子宝や安産の御利益があるとして、地域の信仰を集めているようだ。観音様は最近の調査で、霊場が開かれた1714年に修復されたことが分かったという。
境内ではお参りの順路が示されており、本堂に上がってご本尊のお不動様もしっかり拝ませていただいた。お寺の公式サイトはこちら。
(真言宗豊山派 茨城県古河市尾崎4477=地図)
20番札所 観行院
万福寺さまから車を北に走らせ、20番札所の観行院さまに向かう。
通りを挟んで路地を入ったところにある神社の境内が駐車場に指定されていて、そちらに車を置いてお参りする。
通りに面して紅白に飾られた門が建てられ、葛飾坂東の札所であることをアピールしている。札所本尊は聖観世音菩薩。現在は地区管理のお堂のようだが、もともとは吉良上野介家臣と関係があるお寺のようで、かつては堂々とした伽藍を有していたとされる。
(真言宗豊山派 茨城県八千代町塩本15=地図)
番外札所 八町観音
観行院さまから車を東に走らせ、番外の八町観音さまに向かう。
こちらのお寺は正式には「新長谷寺」という寺号で、札所本尊は寺号の通り十一面観世音菩薩。八町観音の通称は、境内が8町歩あったことにちなんでいる由。ご本尊などが町の有形文化財に指定されている。
八町観音さまは葛飾坂東のほか、関東八十八カ所(東国遍路)と東国花の寺の札所を兼務されている。汎用の帳面で回るときは、葛飾坂東の納経と一声添えた方がいいかもしれない。
(真言宗豊山派 茨城県八千代町八町149=地図)
25番札所 大善寺
陽が少し傾いてきたが、開帳受け付け終了の午後5時まで少し時間があったので、もう1枚打っておこうと25番札所の大善寺さまに向かう。
こちらのお寺は栃木県との境にほど近い場所にある。かつての境内だったと思われる場所が地域のコミュニティースペースになっており、その一角に朱塗りのお堂が建っている。札所本尊は十一面観世音菩薩。
葛飾坂東の御開帳でお約束になっている人形の展示では、懐かしいものと再会できた。昨年の猿島阪東の御開帳で某札所で展示されていた、立五郎氏と壇蜜姫のからくり人形で、投入口に100円玉を入れるとご本尊とは別のあるものが開帳されるという趣向である。このブログをこれ以上下品にしたくないので、立五郎氏の苗字の紹介は自粛させていただく。
面白半分で硬貨を投入口に入れた途端に親子連れがお参りに訪れ、ばつの悪いことこの上ない。日ごろの行いの悪さはこういう部分にも出るのである。
初日のお参りはこちらで打ち止めとした。
(真言宗豊山派 茨城県古河市上片田368=地図)
2014年4月8日 11:24 PM
コメントを残す