お出かけ

【御開帳情報】佐間観世音(埼玉県久喜市)は4月12・13日

御開帳情報 日記

久喜市の公式サイトにある告知によりますと、久喜市佐間地区にある定福寺観音堂(通称佐間観世音)で、今月12、13日の両日、午年ごとの御開帳が行われます。稚児行列など、地域を挙げての催しが行われるようです。

佐間観世音御開帳(久喜市公式サイト)
佐間観世音の縁起(久喜市栗橋観光協会)
御開帳パンフレット(久喜市栗橋観光協会)

駅からはちょっと遠いですが、近隣の方は足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
午歳総開帳を行っている葛飾坂東観音霊場からも、十分に足を延ばせる距離です。
目標となる真言宗豊山派・定福院さまの地図はこちらになります。

葛飾坂東観音巡礼記(4)

お出かけ 寺社巡礼 日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

引き続き葛飾坂東観音の巡礼記である。

15番札所 真如院

14番さんから車を東に走らせ、15番札所の真如院さまに向かう。下妻方面に向かう県道から細い路地を入った先、道端に建つ小さなお堂が真如院さまだ。境内はかなり狭く、角塔婆を建てるのも大変だったのではないだろうか。車巡礼の人は駐車位置にも注意が必要だ。札所本尊は十一面観世音菩薩。

ご本尊は、かつてこの一帯を治めていた一族が祀っていた観音様との言い伝えが残る。
(真言宗豊山派 茨城県古河市葛生1654=地図

16番札所 龍蔵院

県道に戻り、車を東へ進めるとすぐに16番札所の龍蔵院さまである。お寺の隣には大きな公園があり、そちらの駐車場に車を置かせていただいてお参りする。札所本尊の聖観世音菩薩は、境内の三仏堂に祀られている。

こちらのお寺は、お大師さまがこの地を訪れた際に開かれたと伝承されており、葛飾坂東霊場を開創した秀伝大和尚の生家の菩提寺でもある。
今回の御開帳に合わせ、お寺の公式サイトが立ち上げられている。こちらからどうぞ。
(真言宗豊山派 茨城県古河市柳橋1178=地図

17番札所 華蔵院

17番札所の華蔵院さまは、16番さんから少し東に行った場所にある。歩いても行ける距離だが、車の場合は県道をはさんでお堂とは反対側に駐車場があるので、注意が必要だ。

こちらは、県道に面した敷地のやや奥まった場所にお堂が建っている。札所本尊は千手観世音菩薩。

かつては独立した寺院だったようだが、明治維新の際の廃仏毀釈で廃寺になってしまい、それ以降は地域の方々が組合(講のようなものか)を作って管理に当たっている。
(真言宗豊山派 茨城県古河市1163-1=地図

番外札所 鍋入観音堂

17番さんの前から南に延びる道に入って、番外札所の鍋入観音堂に向かう。ちょっとした集落の外れに当たる場所に小さなお堂が建ち、お参りに来る人を迎えている。札所本尊は十一面観世音菩薩。

こちらの札所は、資料によっては「安産観世音」と記述されている通り、安産に御利益のある観音様とされ、今でもお参りに来る人が結構いるらしい。お堂の横には、こちらの札所の縁起を記した手書きの張り紙があった。
(真言宗豊山派 茨城県古河市葛生1825=地図

18番札所 久昌院

今度は車の進路をいったん北に取り、18番札所の久昌院さまに向かう。鍋入観音からだと直線距離は近いのだが、地形などの関係で一番距離の長くなるルートを取らざるを得ないのだ。

こちらは巳年に御開帳される猿島阪東観音霊場の9番札所を兼務している。ただ霊場ごとにお堂と札所本尊は異なっていおり、葛飾坂東の御開帳では本堂隣のお堂に祀られる十一面観世音菩薩が開帳される。猿島の時と同様、境内には食べ物を扱う屋台が出ているが、私がお参りした時は強風のためか早仕舞いのようであった。
(曹洞宗 茨城県古河市山田503=地図

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御開帳の模様を伝える、茨城新聞社の動画ニュースを見つけた。せっかくなのでこちらでご紹介させていただく。

葛飾坂東観音巡礼記(3)

お出かけ 寺社巡礼 日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場

葛飾坂東観音霊場巡りの続きである。

11番札所 浄林寺

道順の関係で、9番札所から先に11番札所の浄林寺さまにお参りすることにした。こちらは集会所の敷地の一角に観音堂があるが、敷地がかなり広い。かつて、ここにそれなりの規模のお寺があった名残なのだろうか。札所本尊は十一面観世音菩薩。

こちらでは、集会所で寺宝の五智如来像も御開帳されていた。高さは70~80センチほどあるだろうか、堂々としたお姿で歴史を感じさせる。古河市の文化財に指定されていると聞き納得である。
(曹洞宗 茨城県古河市駒羽根208=地図

10番札所 金乗院

続いて10番札所の金乗院さまに向かう。釈迦小学校の向かい側にお堂があり、小学校の駐車場をお借りしてお参りする。

現在では地区管理とお見受けしたが、観音堂のほかに立派な本堂もある。札所本尊は聖観世音菩薩。
お参りした時は風が強く、体重のある私でも歩くのがつらい時があるほど。境内には懐かしい記憶を髣髴とさせる射的屋さんが露店を構えていたが、景品があちこちに飛ばされ店番のおじいさんは相当大変なご様子。景品には妻の好きな某キャラクター商品もあったのだが、ここは大人しく退散することとした。
(真言宗豊山派 茨城県古河市釈迦105=地図

12番札所 吉祥寺

続いて12番札所の吉祥寺さまに向かう。こちらはJR宇都宮線沿線に多い時宗のお寺で、整備が進んだ境内が大変美しい。

境内では、札所本尊の三面六臂観世音菩薩を祀る観音堂に加え、本堂の前にも角塔婆が建てられ、御開帳が行われている。三面六臂観音は弘法大師作というが、初めてお参りする観音様であり、どのような御真言を唱えるべきか迷ってしまった。考えた末に聖観音の「おん あろりきゃ そわか」を唱えたが、本当にこれで良かったのだろうか。
(時宗 茨城県古河市水海3026=地図

13番札所 高野観音堂

12番さんから車を道なりに走らせると、程なく13番札所の高野観音堂さまに着く。
共同墓地の一角にある観音堂で、札所本尊は聖観世音菩薩。

お堂が新しい感じがしたので尋ねてみると、2002年に行われた前回の御開帳に合わせ、お堂を建て直したのだという。お寺の宗派は時宗の由だが、12番さんの兼務寺なのだろうか。
(時宗 茨城県古河市高野西坪571=地図

14番札所 宝性院

車の進路を北向きに変え、カーナビを頼りに14番札所の宝性院さまに向かう。里道が複雑に入り組んだコースを指示されたが、御開帳を知らせる幟を目印に無事到着。

こちらは300年前に霊場を開かれた秀伝大和尚が住職を務めていたお寺で、葛飾坂東霊場のお札元を務めている。かなりの広さがある境内には、観音堂やコミュニティーセンターが建つ。往時はかなりの規模を誇る寺院だったのだろう。札所本尊は十一面観世音菩薩。

観音堂の御宝前でお勤めをしてから、傍らにある秀伝大和尚のお墓にお参りをしていると、世話役と思しき方が来られ、お寺の縁起などについて説明していただいた。ありがたいことである。
(真言宗豊山派 茨城県古河市久能596=地図

葛飾坂東観音巡礼記(2)

お出かけ 寺社巡礼 日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

葛飾坂東観音巡礼記の続きである。

5番札所 勝光院

番外の地蔵堂さまから道なりにしばらく車を走らせると、5番札所の正光院さまに着く。小手指集落内の香取神社境内にある観音堂で、かつて勝光院さまが香取神社の別当職を務めていた名残だろう。札所本尊は十一面観世音菩薩である。観音堂は5年ほど前に建て直されたもののようだ。

また、葛飾坂東は「下総坂東」という別名があるようで、一部のお札所では扁額にその記載がある。
(真言宗豊山派、茨城県五霞町小手指74=地図

番外札所 蓮華庵

いったん関宿に向かう通り出て、1番・実相院さまの方向に戻る形で番外札所の蓮華庵さまに向かう。

こちらは独立した堂宇がなく、地区の集会所の一角にご本尊を収めた御厨子がある、埼玉県内の観音霊場や薬師霊場でよく見られる形態となっており、集会所の前に角塔婆が建っている。札所本尊は十一面観世音菩薩である。

私はできるだけ一筆書きで回るようにしているので5番に続けてお参りしたが、ガイドブックを見る限りは1番にお参りしてからこちらに向かうのが順打ちであるようだ。
(真言宗豊山派、茨城県五霞町新幸谷231=地図

6番札所 浄雲寺

再び街道に戻り、車を国道4号線方面に走らせて6番札所の浄雲寺さまに向かう。ただ、道なりに進むとミスコースとなってしまうので、車巡礼の方はカーナビを活用された方がいいだろう。通りから札所に向かう里道はごく狭いので、通行の際は注意が必要だ。

こちらは地域で管理する、いわゆるムラ堂のようだがなかなか立派な堂宇である。お堂の近くには県指定文化財の穴薬師古墳があり、その案内板が札所への道しるべだ。

札所本尊は如意輪観世音菩薩。恥ずかしい話だが如意輪観世音菩薩の御真言が暗記できておらず、ガイドブックを開きながらのお勤めと相成った。
(浄土宗、茨城県五霞町川妻246=地図

7番札所 萬福寺

いったん国道4号に出て、利根川橋を渡って7番札所の萬福寺さまに向かう。道すがらにはいろいろと煩悩を掻き立てられる施設があるのがちょっと困ったところ。

ここからはしばらくの間、茨城県古河市内にあるお札所をめぐる。萬福寺様は4号線の中田町交差点近くにあるお寺で、境内左側に観音堂がある。札所本尊は十一面観世音菩薩。

境内周辺の通りは往来が結構激しいのだが、境内は静寂そのもの。観音堂もなかなか立派な伽藍である。境内の様子を紹介する動画を見つけたのでご紹介しておこう。

(真言宗豊山派、茨城県古河市中田1040=地図

8番札所 東光寺

7番さんから下妻方面に車を走らせ、東北新幹線を越えた上砂井交差点を右折し、御開帳を知らせる赤い幟を目印に8番札所の東光寺さまに向かう。札所本尊は千手観世音菩薩。

立派な長屋門のそばには、このお寺の目印となっているスダジイの巨木がそびえている。古河市の文化財に指定されており、樹齢は千年を超すと推定されている。伝承によると、天承年間に堂宇が再建された際に植樹されたものらしい。
(真言宗豊山派、茨城県古河市前林1765=地図

9番札所 金蔵院

国道354号を越え、陸上自衛隊古河駐屯地にほど近い、商店が立ち並ぶ一角にある9番札所の金蔵院さまに向かう。境内の小ぶりな観音堂で御開帳が行われており、札所本尊は如意輪観世音菩薩である。

観音堂の近くでは、茨城県坂東市にある福祉施設「慈光学園」が店を出し、産品の販売を行っていた。慈光学園は、昨年お参りさせていただいた猿島阪東観音のお札元を務める真言宗豊山派の萬蔵院さまが経営されており、同じ宗派というご縁で出店されていたのだろうか。肩こりが少しでも楽になればと、ツボ押し棒を求めて次の札所に向かった。
(真言宗豊山派、茨城県古河市下辺見2821=地図

葛飾坂東観音巡礼記(1)

お出かけ 寺社巡礼 日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

午歳総開帳が始まった、茨城県古河市周辺の葛飾坂東観音霊場をお参りしてきた。
自分の備忘を兼ね、ほんとにささやかなお参りの記録を残しておくことにする。

1番札所 実相院

いつものことだが、自分の妙なこだわりで打ち始めはできるだけ1番札所にするようにしている。今回も、五霞(ごか)町内にある1番札所の実相院さまからお参りする。

境内に入ると、何となく他のお寺より厳かな感じが漂う。こちらは真言宗豊山派に属するお寺だが、かつては本山長谷寺の直末檀林所(仏教を学ぶ場所)だったというガイドブックの記載を読んで、厳かさにも納得する。札所本尊は千手観世音菩薩。

境内の一角には、「葛飾坂東観音開帳」と記された、観光地でよく見られる横長タイプの記念撮影用看板が設置してあった。地域の講などによる団参が多いのだろうか。
(真言宗豊山派、茨城県五霞町元栗橋1125=地図

2番札所 山王観音寺

車を東南に走らせ、五霞町の東南部に位置する2番札所の山王観音寺さまに向かう。江戸川と利根川が分流する地点の近くに観音堂が建っており、札所本尊には聖観世音菩薩を祀っている。

昨年御開帳が行われた猿島阪東観音と同じく、葛飾坂東観音でも札所ごとにいろいろな展示が行われている。こちらの札所では、かつて五霞町長を務められた方が撮影した、野鳥の写真が展示されており、しばらく見入る。お接待には、この方が以前出版されたハクチョウの立派な写真集を頂いた。あちこちの札所でお接待を受けてきたが、このような写真集を頂くのは初めての経験である。
(真言宗豊山派、茨城県五霞町山王290-2=地図

3番札所 天福寺

2番札所からは、しばらく堤防沿いのやや細い道を進む。3番札所の天福寺さまは、住宅や商店が集まる一角にある天神社境内に観音堂がある。明治維新時の神仏分離に伴い廃寺となり、観音堂が残されたようだ。

札所本尊は十一面天神本地仏。本地仏とは神様の正体とされる仏様のことで、この場合は十一面観音を指す。納経帳に「本地仏」と書かれるのも初めてのことだ。御真言は「おん まか きゃろにか そわか」で良かったのだろうか。
(真言宗豊山派、茨城県五霞町大福田947=地図

4番札所 正徳寺

堤防沿いの道をさらに進む。新4号国道を過ぎるとすぐ、4番札所の正徳寺様である。
立派な本堂のある境内の一角に観音堂が建つ。札所本尊は聖観世音菩薩。

こちらのお寺は新田義貞の開基という。義貞とかかわりのあるお寺は群馬県内各地や埼玉県北部に多いが、茨城県の端に当たるこの地にも関連の寺院があるのは、新田氏の勢力がそれだけ強かったことの証だろうか。
(浄土宗、茨城県五霞町大福田758=地図

番外札所 地蔵堂

番外札所の地蔵堂さまは、通りからちょっと入った利根川の堤防のすぐそばにある。
カーナビを頼りに車を進めると、真新しいお堂と集会所が見えてきた。目印の赤い幟がたくさん立っていて、ここが観音様の札所だと分かる。札所本尊は千手観世音菩薩。

納経所に詰めていた地元の方に話を伺うと、このお堂は、利根川の河川改修に伴って何度も移転を余儀なくされ、今のお堂も堤防工事によって引っ越すことになり、2月に新しい堂宇が完成したばかりだという。地元の方は、「心配していたが、何とか御開帳に間に合って良かった」と話しておられた。
お納経の時には、地元の方が心を込めて作られた折り鶴を参拝の記念品として頂いた。何でも、開扉法要の時に御坊様に拝んでいただいたものだそうだ。
(真言宗豊山派、茨城県五霞町釈迦字地蔵前2422-1=地図

葛飾坂東観音にお参り。

お出かけ 寺社巡礼 日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

先の連休に、18日から午年総開帳が始まった葛飾坂東観音霊場のお参りに出かけてきた。正式の番付34カ所と番外7カ所の合計41の札所を回ってきたが、何とか2日間で全ての札所を打ち終わることができた。

観音様のご加護なのだろうか、2日間とも好天に恵まれ、清々しい気持ちでお参りすることができた。札所を守る地元の方々の温かい心にも触れることができ、私の気持ちも少しだけ優しくなれたような気がする。
各札所でお話を伺うと、今年は首都圏各地や遠方からのお参りも多い様子で、「公式サイトが出来たせいだろうか」という声をよく耳にした。首都圏からの距離も手軽だと思うので、一度首都圏特有の「御開帳霊場」の文化を体験されてみてはと思う。

巡礼記は後程アップします。

【葛飾坂東】明日からお参り

日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

明日から、茨城県と栃木県にまたがる「葛飾坂東観音」のお参りを始めることにした。
今夜は帰宅が遅くなってしまったが、晩飯そっちのけで経本やお袈裟など携行品の確認やら、巡礼ルートの確認やらに追われる。

明日はちょっと早起きして、できるだけ早く1番札所に入り、できるだけ順打ちを心がけながらしっかりお勤めして来ようと思う。

「御開帳カレンダー」を公開しました

お知らせ 寺社巡礼 御開帳情報 日記 霊場巡礼

今日18日から、茨城県古河市周辺の「葛飾坂東観音」と、さいたま市見沼区周辺の「足立新秩父観音」で、恒例の午歳総開帳が始まりました。
それに合わせてというわけではありませんが、当サイトでは新たなコンテンツとして「御開帳カレンダー」の公開を始めることにしました。

御開帳カレンダーはこちらからどうぞ。

これまでも、首都圏を中心に御開帳の情報をブログでご紹介させていただいておりましたが、ブログの場合は時間の経過とともに情報が散乱してしてしまう傾向がありました。カレンダーを使って一カ所にまとめることで、多少なりとも情報の整理を図ることができるのではないかと思っております。

情報のご提供や不備な点の指摘などございましたら、当サイトの「お問い合わせ」メニューから気軽にご連絡をいただければ幸いです。
当サイトでは今後コンテンツの充実に努めてまいりますので、引き続きご指導・ご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。

「新聞屋の道具箱」管理人

【葛飾坂東観音】総開帳の準備着々

御開帳情報 日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

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今週の木曜日に当たる18日から、茨城県古河市周辺をエリアとする「葛飾坂東観音霊場」の午歳総開帳が始まる。納経帳や案内書などを事前に分けていただけるようなので、霊場会公式サイトで指定されていた「事前連絡担当寺院」の一つを訪ねることにした。

車が古河市内に入ると、街道のあちこちに「観音御開帳」と染め抜かれた赤い幟がはためいているのに気が付いた。札所の近くでは案内看板も整備され、御開帳に向けた準備が地域で着々と進んでいることが分かる。

訪問先のお寺に着くと、境内には提灯や巡礼者歓迎のアーチが設えられている。観音堂や本堂は五色幕などで荘厳されていて、あとは角塔婆を建てて善の綱を結ぶだけの様子。和尚様は地域の方々と準備作業を行っていたが、私が来意を伝えるとすぐに案内書と納経帳、それにパンフレットを出してくださった。納経帳とパンフレットはともに1000円で、パンフレットは無料という。

納経帳は紐綴じタイプのもので、あらかじめ墨書部分が印刷されており、各札所では御宝印を受けるだけのタイプ。首都圏の御開帳でよく見られる、銚子の満願寺様が出されている帳面のカスタマイズ版のようだ。
案内書は地元でフリーペーパーを長年出している印刷会社が手掛けたもので、札所の縁起や霊場の歴史、33種類の観音様の特徴などを分かりやすく解説している、内容の濃い本である。

今回の御開帳は、各札所での対応時間が午前8時から午後5時までと比較的長く、エリアがコンパクトなのもあって、マイカー巡礼なら3日で結願できそうだ(昨年御開帳があった猿島阪東観音のように、掛所と呼ばれる非公式番外がなければの話だが)。
しっかりお勤めをしながら回ろうと思っている。

【御開帳情報】足立新秩父霊場は3月18~24日

御開帳情報 観音霊場 足立新秩父 霊場巡礼

2010年に行われた浦和周辺の寅薬師御開帳の際、貴重な情報を寄せてくださった「山田の目」ブログの管理人様から、当ブログのコメント欄にさいたま市見沼区周辺をエリアとする足立新秩父霊場の御開帳に関する情報をいただきました。

「山田の目」ブログによると、御開帳は今月(3月)18~24日の1週間の由。
こちらのブログには各札所の地番もしっかり記入してあって、実際にお参りするときに参考になりそうです。

「山田の目」ブログ管理人様、いつも貴重なご教示ありがとうございます。

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