はじめての高野山

お出かけ 寺社巡礼 日記 霊場巡礼

この連休は、23日の午後から高野山に出かけてきた。意外に思われる方がおられるかもしれないが、何を隠そう高野山を訪ねるのは今回が始めてである。

高野山を訪れたのは、高野山大学で24日に開かれた「巡礼遍路研究会」の第1回研究発表会に出席するためである。さまざまなご縁が重なって同研究会の立ち上げをお手伝いすることとなり、第1回研究発表会で登壇の機会を与えてくださったのだ。

私の発表タイトルは「豊島八十八ケ所から見た首都圏写し霊場の現状と課題」。首都圏にある写し霊場が抱える問題のほとんどを抱えている豊島霊場を例に取り、現状と課題を分析して活性化策を探ろうというもので、今回の発表はまだ第1報レベル。関西方面からのご参加が多かったこともあり、いわゆる御開帳霊場や送り大師方式など、首都圏特有とも思える巡礼習慣のご説明もさせていただいた。

それにしても、僧侶でも先達でもない私にこのような機会を与えていただけるとは、本当にありがたい限り。今後も精進しなくてはいけないと、心に誓った“研究会デビュー”だった。

【御開帳情報】善光寺は来年4月5日から

お出かけ 御開帳情報 日記 街で見かけたもの

門前町大縁日

仕事先のイベントの関係で、今日から2泊3日で長野市に出張。新幹線の改札を出ると大きな垂れ幕が出ていて、来年の春に善光寺の御開帳が行われることや、そのことをこのブログでまだご紹介していないことを思い出した。

善光寺御開帳公式サイトはこちらから。

垂れ幕に記された地元イベントは3月29日から始まるようだが、御開帳そのものは4月5日から5月末までの約2カ月間。参拝券の購入に交通系ICカードが使えるようになるのは、時代の流れ。でも、駅と善光寺を結ぶバスは独自仕様のカードで、いわゆる全国共通仕様のICカードは使用不可のはず。かなりの人出になるだろうし、トラブルの防止に向けてバス会社はどう対応するのだろう。

【御開帳情報】回向院で気仙沼地福寺が出開帳

御開帳情報 日記 街で見かけたもの

仕事で都内を歩いていたら、こんなポスターを見つけた。先の震災で被災した気仙沼市の地福寺様が、両国の回向院様で出開帳をしているらしい。

地福寺出開帳のポスター

ポスターをよく見ると、「漫画家による仏の世界展」という展覧会も同時に行われ、チケットも共通らしい。こちらは国内の著名な漫画家の先生による作品を、前期と後期に分けて展示しているそうだ。バナーには、赤塚不二夫先生作の千手観音が使われている。お顔は「レレレのおじさん」。
赤塚先生は「下谷七福神」のイラストも手掛けているんだよな…。

出開帳公式サイトはこちらから。

身近にある?円空仏

わが町 円空仏 日記

先日、仕事で私が住む県の北部にある、山間の町に出かけた。道が空いていたこともありお客様との約束の時間までかなり余裕があったので、近くにある図書館に立ち寄った。
その町に存在する、坂東の写し霊場について調べるのが狙いだ。

その写し霊場に関する資料はあまりなかったのだが、私の住む町に存在する仏像に関する書物があったので、手に取ってみた。地元の教育委員会が行った、仏像に関する調査結果を編纂したものである。
内容自体はオーソドックスで、いわゆるムラ堂や在家堂については堂宇名を記さず、一律に「某仏堂」と表記するなど突っ込みどころの多い出来だが、仏像の写真を見てちょっと驚いた。「江戸時代作」とされる仏像の中に、円空仏と思われるものが複数存在しているのだ。

私の住む町は市内の中心部を日光街道が南北に貫く、かつての宿場町である。円空さまはその生涯で日光で2度ほど修行をされているほか、別の時期に私の住む町の近くを訪れていたという記録もあり、この町を何度も通り過ぎているはずだ。埼玉県内の例で考えれば、そういった地域には数多くの円空仏が残されている。県が違うとはいえ、わが町でもその傾向は当てはまるのではないか。地元で仏像に関する講演会があった時、講師を務めた先生にその疑問をぶつけると、その先生は明確に「この地域には多くの円空仏が遺されていると考えてよい」と、私の考えを支持してくださった。

写真で確認できた、円空仏と思われる仏像は少なくとも10体ほど。地元住民や教委の問題意識がないと円空仏が見つからないのは、東京都新宿区の「中井出世不動尊」の例が示す通り。地元教委の担当者がやる気になって調べると、わが町は円空仏ファンにとって特別な地になるかもしれない。

【御開帳情報】足利市で11月22~23日に文化財一斉公開

御開帳情報 日記

栃木県足利市は恒例となっている秋の文化財一斉公開を、今年は11月22、23日の両日に行うそうだ。

足利の文化財一斉公開2014の公開場所が決定しました!(足利市公式サイト)

サイトにアップロードされていたPDF版のチラシを見ると、市内の多くの寺社が一斉公開に参加する由で、この機会でないと拝むことのできない仏像や寺宝が市内各地で開帳されるようだ。
ただ、ちょっと残念なのは円空仏を祀る某寺院様が、今年の一斉公開への参加を見合わせられたこと。いろいろとご事情があるのだろうが…。

「巡礼遍路研究会」が発足しました

お知らせ 寺社巡礼 日記

お四国や西国・坂東・秩父の観音霊場をはじめとする全国各地の霊場巡礼に関する研究発表の場として、高野山大学密教文化研究所内にこのほど、「巡礼遍路研究会」という組織が発足しました。

巡礼遍路研究会公式サイト

巡礼文化についての学会的な組織として、各方面からの注目も高いようです。第1回の研究発表会は11月24日、和歌山県高野町の高野山大学で開かれます。当サイト管理人ほか合計3人が研究発表を行う予定です。
興味のある方は、ぜひ上記の公式サイトをご覧ください。

ちょっとだけ季節感

日記

月見団子

昨晩は十三夜。ちょっとでも季節感のある暮らしをしようと、月見団子を買って帰る。

7日は、私たち夫婦が結婚式を挙げてから2周年の日。取りあえず、3年目もお互い健康で無事に過ごせたらと思う。

【遍路展】来月22日から多摩美術大学美術館で

寺社巡礼 弘法大師霊場 日記

今年は四国八十八ケ所が開創されてから1200年目に当たる、記念の年。四国はもちろん、全国各地で記念の行事が行われている。
知人から「多摩美の美術館でも遍路展があるらしい」と聞いていたが、今月に入り、多摩美の公式サイトに告知が出た。

「祈りの道へ-四国遍路と土佐のほとけ-」(多摩美術大学美術館公式サイト)

会期は11月22日から来年1月18日までの約2カ月間。四国八十八ケ所の霊場会はもちろん、高知県の仏教会や青年部も後援する、大がかりな展示会だ。初日は展覧会を監修した多摩美の青木先生や、真言宗豊山派の宗務総長を務める、四国26番金剛頂寺の坂井住職による講演も行われるという。展覧会としての内容も、非常に充実しているようだ。

多摩美の遍路展が始まる11月下旬は、仕事関連や巡礼関係のイベントが重なり、公私とも予定が立て込んでいる時期。ただ、私は東京都内にあるお四国写し霊場である、豊島八十八ケ所の案内書の著者兼版元でもある。何とか日程のやりくりを付けて、遅くても年内には多摩美遍路展を見に行こうと思う。

久しぶりに円空仏と対面

お出かけ 円空仏 日記

sano-toseki

日曜日の朝、いつものように妻と二人で飯を食べていると、朝刊を読んでいた妻が、「円空展の記事が出ている」と教えてくれた。
栃木県佐野市にある「佐野東石美術館」で始まった木彫名品展で、12月21日まで8体の円空仏が展示されているのだという。お天気も良いことだし、ドライブを兼ねて妻と出かけることにした。

美術館は、佐野市中心部に建つ運営会社の本社ビル内にある。1階の受付でチケットを購入してから2~3階の展示室に上がるシステムだが、靴を脱いで上がるのがちょっと珍しい。展示物保護の観点からは、靴を脱いで入るほうがいいのだろう。

お目当ての円空仏は、2階の展示室に入ってすぐの場所に展示されている。今回の展示は、阿弥陀如来像や聖観世音菩薩像など合わせて8体。円空仏を拝むのは今年の春、武蔵国三十三観音をお参りした時以来だが、独特の微笑みを浮かべた表情に心が癒されるのは今回も変わらない。

円空仏の表情や造りに見入っていた妻は、「円空博物館のような場所で見てみたい」と言う。私も郡上や関市にある円空関連の博物館に行ってみたいのだが、ここ北関東からではちょっと遠いのが悩みの種である。来年には福島の方で大規模な円空展があるというし、年末近くにはさいたま市の寺院で定期開帳も行われるらしい。そちらを楽しみにしようか…。

お月様は見えなかったけれど・・・

日記

20140908_tsukimidango

出勤前、妻から「今日は中秋の名月よね」と言われた。カレンダーを見ると、確かに今日はお月見。仕事帰りに、月見団子でも買って帰ることにした。

仕事場のある巣鴨界隈はおいしいお団子屋さんが結構ある。どこによって買おうかと皮算用をしながら仕事場を出ると、外は雨模様。濡れては困ると思い駅に直行することにして、途中のどこかで

買うことにした。

何軒か店を梯子した挙げ句、上野駅構内の紀伊国屋で手に入れたのが写真のお団子とお饅頭。買ったスーパーのイメージ通り、なかなか上品な味だった。
我が家周辺では天気が悪くお月様は見えなかったが、気分だけでも…という次第である。

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