霊場巡礼

【御開帳情報】足立坂東観音(札元・桶川知足院)は原則4月1~8日

御開帳情報 日記 観音霊場 足立坂東三十三観音

JR高崎線の沿線に札所が点在するということもあり、動向が気になっていた足立坂東三十三観音(桶川の知足院さまが札元の方)の午歳総開帳ですが、知足院の和尚さまと電話でお話ができ、開帳の概略を教えていただくことができました。

日程は原則として4月1~8日の約1週間ですが、札所によって異なる日程で開帳するケースがあるほか、一部では開帳を見合わせる札所もあるそうです。和尚様は「地区管理のお堂が多く、人手を確保できないケースがある」と話しておられました。
また、お納経についても「あまり期待しない方がいい」との由でした。札所の一覧表などは現在制作中とのことです。

なお、この霊場の札所があるエリアは、10番東光院の移転を取り上げた当ブログでも書いた通り、圏央道やそれと接続する国道17号バイパス(通称上尾道路)の整備が進められており、それと併せて大型商業施設や物流施設の建設も進んでいるため、行田の宝積寺さまが案内書を出版された当時とは周辺の様相が一変しています。案内書に記されたランドマークが存在しないケースもありますので、お参りにはカーナビや携帯ナビがあった方がよいでしょう。

開架にすれば良かったのに・・・

日記 観音霊場

この前の日曜日は、たまたま空いた時間を使って、県立熊谷図書館で開かれている巡礼の企画展「札所~祈りの旅の道標(みちしるべ)」に出かけてきた。先日出かけてきた浦和図書館の企画展と同じく、この春に各地で行われる観音霊場の午歳総開帳に合わせての行事である。

埼玉県内の県立図書館は館ごとの機能分担があって、熊谷図書館は人文系を主体に資料を所蔵している。このこともあって期待して出かけたのだが、行ってみると資料は全てガラスケースに収められ、手に取って読むことができない。ケースのわきには「必要な方は貸し出しの予約を」という張り紙もしてある。

展示されている資料は貴重なものも多くあるのだが、資料を手に取ってみることができないのはちょっと残念。秩父を別にすれば、地域での巡礼文化がほぼ絶えてしまっている埼玉の県北地域と、お不動様やお薬師様の御開帳もあり頻度的には千葉県の安房地域並みの高頻度で地域内巡礼が行われる県南地域とでは、人々の関心度合に差があっても仕方がないのかもしれない。

埼玉県内にもあった送り大師

日記 観音霊場 送り大師 霊場巡礼

昨日の土曜日は、ちょっと気乗りのしない休日出勤。半日で仕事を切り上げられたので、帰路はさいたま市の埼玉県立浦和図書館で開かれている企画展「資料でたどる埼玉の札所」を見に行くことにした。

図書館の入り口付近に特設コーナーができていて、県内に札所がある坂東や秩父についての資料はもちろん、県内の主だったローカル霊場についての所蔵資料を1カ所にまとめて展示している。

立地ゆえか県南地域の霊場に関する資料がほとんどだが、私にとって特に興味深かったのは、かつて川越周辺にあった三十三観音についてまとめた資料と、県内の弘法大師霊場についてまとめた資料だ。その中でも浦和周辺の「北足立八十八ケ所」に関する資料は、著者の方が全文コピーに同意してくださっているとの由で、ご厚意に甘えて資料の全量を複写させていただいた。戦後の高度経済成長期まで何度も行われた、札所の再編成の足跡をまとめた貴重な資料である。

また、展示されている資料からは、この北足立八十八ケ所と羽生市周辺の二十一大師(簡略版のお四国写しである)が、送り大師方式で巡礼されていたことも読み取れる。千葉や茨城で盛んに行われていた送り大師の風習が、埼玉県内にも存在していたことはいろいろな意味で興味深い。

また、展示されていた資料には、熊谷在の「幡羅(郡)八十八ケ所」や県西部の「比企西国観音」、「高麗坂東観音」といった、高度成長期を境に巡礼者が途絶え、現在では歴史の彼方に忘れ去られようとしている霊場についてまとめた書物も多い。これらの資料が末永く保存され、できれば早期にデジタル化されて今後の調査・研究に役立てられるように願う。

この展示会は、今年の春に県内各地の観音霊場で午歳総開帳が行われるのに併せて企画されたもの。県内の文化施設が連携して開催しており、他館での展示も楽しみである。

【宗教民俗学会】フィールドワークのチラシが出来ました

お知らせ 弘法大師霊場 日記

昨年12月20日のこのブログでご紹介した、3月に四国・高知で行われる日本宗教民俗学会のフィールドワーク「補陀落信仰と廃仏毀釈~四国八十八霊場に学ぶ」のチラシが出来ました。
主催者の方のご厚意で、私にもチラシを分けていただいております。ご興味のある方はチラシをお送りいたしますので、当サイトの「お問い合わせ」メニューからご連絡ください。
※お預かりした個人情報は、チラシの発送目的のみに使用いたします。

余談になりますが、送っていただいたチラシを見ていてびっくりしたのは、フィールドワーク中に霊場を案内していただける先達様の経歴。会社は違いますが、整理屋の大先輩でもあったのです。

【御開帳情報】三浦三十三観音は4月18日~5月18日

三浦三十三観音 御開帳情報 日記 観音霊場

神奈川県横須賀市の日蓮宗・等覚寺さま公式サイトによると、神奈川県三浦半島一円をエリアとする「三浦三十三観音」の午年本開帳が、4月18日から5月18日の1カ月間にわたって行われるそうです。

千手観音 御開帳(平成26年初)

前回の丑年半開帳の折は、若い女性が多数詰めかけ、公式納経帳が途中で品切れになるなど話題になりました。今回も多くの人がお参りに訪れると思われます。

【御開帳情報】新上総国三十三観音は5月18日~6月18日

御開帳情報 新上総国三十三観音 日記 観音霊場

千葉県富津市の真言宗智山派・医光寺さまの公式サイトによりますと、千葉県の房総半島北部をエリアとする「新上総国三十三観音」の午年中開帳が、5月18日から6月18日までの1カ月間にわたって行われるそうです。

お知らせ(医光寺さま公式サイト)

新上総国三十三観音はお参りしたことがなく、以前から御開帳を楽しみにしていました。時間のやりくりがつけば良いのですが…。

【御開帳情報】安房国札観音は3月10日~4月10日

安房国札三十四観音 御開帳情報 日記 観音霊場

千葉県安房地域のタウン誌「CLIP」公式サイトによると、千葉県の安房地域に札所が点在する安房国札観音の御開帳が、3月10日から4月10日までの1カ月間にわたって行われるそうです。

安房国札観音霊場午歳開帳(CLIP)

記事には記載がありませんが、安房国札は丑年が本開帳で、午年は半開帳という位置付けです。お札元は坂東33番の那古観音さまが務められていたと記憶しています。
以前お薬師様の御開帳の折に伺ったお話によると、地域を挙げての大開帳となり多くの人出でにぎわうようです。

【御開帳情報】足立坂東観音(札元・定正寺)は4月6~12日

御開帳情報 日記 観音霊場 足立坂東三十三観音

出先で食事を取ろうと入った店で、置いてあったフリーペーパーを読んでいると、「足立坂東三十三観音」の御開帳についての記事が掲載されていた。埼玉県内には「足立坂東」と称する観音霊場が2カ所存在するが、蕨の定正寺さまをお札元とする、さいたま市から川口市(1カ寺のみ東京都北区)にかけての方である。

記事にはお札元の連絡先も掲載されていたので、電話で御開帳の概要などをお尋ねした。ちなみに定正寺さまは実質的にはムラ堂で、霊場を開創した高橋休山翁の末裔に当たる方が管理されている。この方は最近まで、埼玉県内某農協の組合長を務められていた。

電話でお札元に開帳の要綱を伺うと、開帳期間は4月6日~12日の1週間で、各札所では朝9時ごろから夕方4時ごろまでお納経を扱うそうだ。指定の納経帳は特になく、「市販の納経帳を用意してお参りしてほしい」とのことである。また、別の情報によるといくつかの札所では開帳を見合わせるようである。

鴻巣市からさいたま市にかけて札所が点在する同名の「足立坂東観音」(札元・桶川知足院)やさいたま市内の新秩父霊場でもこの春に御開帳があるはずで、情報が分かり次第お伝えしようと思う。

【江戸六地蔵尊】開眼300周年で催し多数

御開帳情報 日記

仕事絡みの用事で、巣鴨に出かけてきた。
駅から出ると、目の前の明治通り沿いの商店街のアーケードに五色旗を象った幟が下がっているのに気付いた。「とげぬき地蔵」こと曹洞宗・高岩寺さまのイベントかと思ってしげしげと眺めると、巣鴨駅近くにある、真言宗豊山派の真性寺さまも札所になっている、「江戸六地蔵尊」の開眼300年を祝うイベントの告知だった。

20140110_sugamo

掲示板にはポスターが貼ってあった。秋までいろいろと催しが続くようである。
そういえば、江戸六地蔵尊のお参りには出かけたことがない。
いい機会でもあるので、散歩を兼ねてお参りに出かけるか…。

【御開帳情報】千葉・常世田薬師は来月8日

御開帳情報 日記

千葉県銚子市の生涯学習サイトによると、同市常世田地区にある常灯寺さま(通称「常世田薬師」)で、来月8日に定例の本尊・薬師如来さまの御開帳が行われるそうです。

常灯寺・再灯物語(銚子市生涯学習サイト)

こちらのお寺は長年にわたって地域で管理されていたそうですが、篤信家の方の寄付で本堂の解体修理が行われるようになった経緯が上記サイトに細かく記されています。
また、屋根ふき替えの財源となる寄付金の窓口として、地元の行政が前面に出ているのは首都圏の自治体の対応として、特筆すべきかもしれません。

埼玉県内の某政令市のように、区画整理に伴うムラ墓地の移転改葬に当たって、墓地内にあったムラ堂を跡形もなく潰して後は「政教分離」を盾に知らぬ顔、同様の理由で集会場への本尊安置すら認めない…という対応が最近目立つような気もします。
以前ご紹介した、足立坂東観音霊場(札元が知足院さまの方)の札所になっている東光院さまが、圏央道工事に伴い移転されたのはレアケースのようです。

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