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サーバー移転のお知らせ

お知らせ 日記

当サイトが使っているレンタルサーバーのトラブルのため、サイトが見えにくかったりメールの送受信が著しく遅延するなどのトラブルが発生しており、御迷惑をおかけしています。
現時点ではトラブルの多くは解消しているようですが、今回の問題についてレンタルサーバー会社からの説明が全くないことなどを考慮し、サーバーを移転することにいたしました。
御来訪いただいている皆さまには恐縮ですが、移転作業のため、下記期間についてサイトを一時閉鎖する場合があります。またサーバー移転がインターネット上に完全に浸透するには3日以上を要する関係で、一部の方には移転前のサーバーにあるコンテンツが表示される場合があります。
サイト移転期間:2009年2月13日(金)から1週間程度
また、サイト移転時にコンテンツの作成・管理を行うシステムを新しいものにするため、一部でコンテンツのURLが変わります。併せて御容赦ください。

(さらに…)

江戸三十三観音めぐり(3)

お出かけ 御朱印 日記 江戸三十三観音 霊場巡礼

今週は土曜日が出勤で、代わりに木曜日が休み。江戸三十三観音巡りの続きに出掛けてきた。

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札所14番 神霊山金乗院

池袋から地下鉄副都心線で雑司が谷に出て、急な坂を下りること数分、札所14番の金乗院に着く。
ここは「目白のお不動様」で知られる、真言宗豊山派のお寺。札所本尊は聖観世音菩薩だ。
目白のお不動様は結構有名だから大きなお寺とばかり思っていたが、コンパクトな境内にちょっと驚いた。しかし、このお寺は真言宗豊山派の小野塚幾澄管長の自坊でもある名刹で、都内の遍路道として知られる「御府内八十八箇所」の札所38番でもある。
目白のお不動様はもともと新長谷寺という別のお寺を指していたが、新長谷寺が戦災に遭ったため、戦後に合寺し不動明王を祀るようになっている。お不動様は、本堂右手の小さなお堂に安置されている。
(豊島区高田2-12-39)

 

札所15番 光松山放生寺

札所14番を出て、都電の面影橋電停のところで神田川を渡り、早稲田大学のキャンパスを巻くようなルートで、札所15番に向かう。途中にあった水稲荷神社にもお参りして、御朱印を頂く。

札所15番の光松山放生寺は、「一陽来福創始の寺」として知られる、高野山真言宗のお寺。札所本尊は聖観世音菩薩。金運や虫封じに御利益のある観音さまという。
お寺に着くと、本堂ではお葬式の準備の真っ最中。観音様は本堂右手の観音堂に祀られていて、こちらは気忙しい様子ではなかったが、慌しくお参りする。ここは灯明をあげてお線香を焚けるようになっていたので、私も従う。
お参りを終えて観音堂の中にある納経所を訪ねると、堂守の女性が「住職が手が放せないので、書き置きで良いですか?」と聞いてくる。状況は分かっているしお参りできただけありがたいので、お言葉に甘える。朱印帳にきちんと書き置きの半紙を張って頂き、お姿も添えてくださったので、ちょっと恐縮ものだ。
日を改めて本堂の方にもお参りしよう。
隣接する穴八幡にもお参りして、こちらでは「一陽来復」と墨書きした御朱印を頂いた。
(新宿区西早稲田2-1-14)
※放生寺のホームページはこちら
※葬儀の準備中だったため、写真はありません。

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札所16番 医光山長寿院安養寺

知人に教えてもらったそば店「長岡屋総本店」で昼食を取り、そのまま歩いて神楽坂にある札所16番の安養寺に向かう。
安養寺は「神楽坂の聖天様」として知られる、天台宗のお寺。札所本尊は十一面観世音菩薩で、お寺の本尊は薬師瑠璃光如来だが、現在のご住職が比叡山で荒行を達成された時に贈られた聖天様を御本尊と思っている人が多いのではないだろうか。出世開運にご利益のあるお寺なのは間違いないところだが。

庫裏に御朱印を頂きに伺うと、本堂を開けて下さって御本尊を拝むことができた。御宝前で般若心経を唱え、ご住職の奥様から仏様や飾られている仏様の絵についてのお話を伺う。聞けば、奥様は滋賀県の御出身。かつて滋賀県の新聞社に勤めていた私とは意外なご縁である。
(新宿区神楽坂6-2)

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札所18番 金鶏山真成院

札所番号が一つ飛ぶが、できるだけ合理的に回るため先に札所18番の真成院にお参りする。ここは四ツ谷の、以前文化放送があった辺りにある高野山真言宗のお寺で、「四谷霊廟」の通称の方が通りが良い。札所本尊は潮干十一面観世音菩薩。
「潮干観音」とは聞き慣れない名前の観音様だが、その昔このお寺の一帯は海が近く、潮の満ち引きに合わせて観音様の台石が濡れていたことに由来するのだとか。ここは、関東九十一薬師や御府内八十八箇所の札所でもある。

お寺の建物は納骨堂を合築したビル形式になっていて、そのことから「四谷霊廟」という別名があるのだが、観音堂はその一番上の階にある。受付でお参りに来た旨を告げると、観音堂に入ってお参りしてくださいとのことで、お言葉に甘える。

こちらは癌など難病に霊験があるお寺として知られる。先代のご住職は、密教関係の本を多数出版されている織田隆弘師である。
(新宿区若葉2-7-8)
真成院ホームページはこちら

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札所17番 如意輪山宝福寺

四谷三丁目から地下鉄丸の内線で方南町に向かう。地図で見ると方南町駅からの距離は大したことないのだが、道が入り組んでいて分かりにくい。何やら警戒中の警察官に道を尋ねたが、管轄が違うとのことで素っ気無い返事。持参の地図を頼りに、どうやらたどり着いた。

境内は23区内のお寺とは思えない広さで、辺りには静寂さが漂っている。ここは真言宗豊山派のお寺で、通称は「中野観音」。札所本尊は如意輪観自在菩薩で、すべての願いを叶えてくれるとされる観音様である。

観音様は本堂左側にある、木造のお堂に納められている。文字が消えかかった札所の看板が、歴史を物語っている。若い奥様が御朱印の対応をして下さったが、ものすごく礼儀正しく、いかにも「寺庭婦人」という趣の方である。
(中野区南台3-43-2)

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札所19番 医王山東円寺

地下鉄の車庫を回り込むようなルートで、今日の打ち納めとなる札所19番の東円寺に向かう。お日さまが大分傾いてきたので、ちと先を急ぐ。
東円寺も真言宗豊山派のお寺で、札所本尊は聖観世音菩薩。観音様は本堂左側の観音堂に祀られている。

ここのお寺、寺務所の建物がものすごくモダンな造り。納経所になっている1階の受付など、まるで美術館のロビーのようでちょっと戸惑うが、出てこられた女性はきびきびと御朱印の対応をして下さった。
(杉並区和田2-18-3)

この後は新宿で行われた、転勤する同僚の内輪の送別会に合流。

次回は虎ノ門の札所20番から回る。

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サーバーのレスポンスが異常に悪い状態が続いており、今回も取り急ぎ文字のみのアップとなること、悪しからず。
サーバー障害が長期化しそうなので、使うサーバー屋の乗り換えを検討中。

江戸三十三観音めぐり(2)

お出かけ 御朱印 日記 江戸三十三観音 霊場巡礼

先週の1月28日、江戸三十三観音巡りの続きに出掛けてきた。すぐブログを更新したかったのだが、風邪を引いたり借りているサーバーの調子が悪かったりで、アップするのが遅れてしまった。

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札所4番 諸宗山無縁寺回向院

お葬式の最中で前回お参りできなかった、両国の回向院から回っていく。
山門を一歩くぐると、大通りに面しているとは思えない静けさだ。参道両側の竹が美しい。本堂はホール形式になっていて、靴を履いたままお参りできる。大きなお葬式や法事が多いお寺では、こうした方が合理的なのだろう。

本尊の阿弥陀如来にお参りしてから、本堂の脇にある白いお堂に奉安されている、札所本尊の馬頭観音にお参りする。馬頭観音の周囲はペット用の納骨堂になっていて、愛犬や愛猫の名前が書かれた札がずらりと並んでいる。
馬頭観音といえば「怒りの表情」が一般的だが、ここの観音様は優しいお顔で、ペットの冥福を優しく祈っているようにも思える。

ここは浄土宗のお寺だが、「諸宗山無縁寺回向院」という正式な寺名が示す通り、大火や震災、戦災で亡くなった人の仏を供養するお寺。今はペットの供養に力を入れているようだ。お寺の方の対応も親切で、寺宝の文化財の絵葉書や仏教関係の雑誌を頂いた。この雑誌、「大黒天と恵比寿神のお話」という読み物が面白い。
(墨田区両国2-8-10)
※回向院ホームページはこちら

 

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札所7番 柳井堂心城院

両国から都営地下鉄大江戸線で上野御徒町に出て、札所7番の柳井堂心城院に向かう。

湯島天神の男坂のそばにあるこの札所は、天台宗のお寺。
札所本尊の十一面観世音菩薩ともに大聖歓喜天をお寺の本尊としていて、「湯島聖天」の通称で知られる。
本堂も境内も「田舎のお堂」然としていて、コンパクトだ(本堂は鉄筋コンクリートだが)。

御朱印を頂くとき、「お下がりです」とお菓子を頂戴する。一見何でもないことだが、霊場を巡礼しているとこういう心配りがすごく嬉しい。石段を登って湯島天神にもお参りするが、こちらはすごい人出。まあ学問の神様で、今は「書き入れ時」だが、境内のあちこちには合格祈願の絵馬が鈴なりに下げられていた。
(文京区湯島3-32-4)
※柳井堂心城院ホームページはこちら

 

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札所9番 東光山定泉寺

本郷3丁目まで歩き、そこから都バスに乗って吉祥寺前で降りる。札所9番の定泉寺は、バスが走る通りを少し本郷方向へ戻ったところにある。
この周辺はいくつかの札所が集まっているので、札所の番号にとらわれずできるだけ「一筆書き」になるように回る。
定泉寺は浄土宗のお寺で、札所本尊は十一面観世音菩薩。御朱印を頂きに庫裏の玄関を訪ねると、「御朱印を書いている間本堂でお参りしてください」とのことで、お言葉に甘える。
本堂にはお数珠の持ち方など、浄土宗のお参りの作法が分かりやすく掲示されている。

朱印帳を受け取る際、以前行田霊場を巡るときにも気になっていた「浄土宗のお寺で般若心経を唱えて良いのか」という疑問をぶつけてみた。
ご住職は「浄土宗には、唱えてはいけないお経はありません。心配せず般若心経を唱えていただいて大丈夫ですよ」との答え。ほっとした。
こちらのお寺では、半月状のお寺の名前が入った瓦せんべいをお下がりに頂く。三十三観音巡り関連のホムペやブログを見ると、どうやらここのお寺の名物らしい。もうしばらく神様に供えてから食べることにする。
(文京区本駒込1-7-12)

 

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札所8番 東梅山花陽院清林寺

札所8番の清林寺は定泉寺からは歩いて10分足らず。

こちらも浄土宗のお寺。札所本尊の聖観世音菩薩は、庫裏玄関の左側にあるガラス窓の内側に安置されていて、山門が開いている時間は気軽に拝むことができる。

このお寺は、毎年秋に開いている「講演の夕べ」や般若心経の英訳など、ご住職の文化的な取り組みが有名なお寺。
建設中の三重塔も知る人ぞ知る存在。
朱印帳と一緒に納め札を差し出すと、きちんと観音様の前に供えてくださった。ありがたい限り。
(文京区向丘2-35-3)
※「清林寺さんがの会」ホームページはこちら

 

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札所10番 湯嶹山常光院浄心寺

札所10番の浄心寺は、本郷通り沿いにあって、彩色された大きな布袋尊がお寺の目印。浄土宗のお寺で、鉄筋コンクリートの立派な本堂を備える。札所本尊は「子育て桜観音」と呼ばれる十一面観世音菩薩。
ご住職が不在とのことで、この三十三観音めぐり初となる書き置き朱印を頂く。こちらのご住職は、生命と仏教の問題に造詣が深く、生命倫理学会や仏教ホスピスなどの活動で知られているほか、仏前結婚式も手掛けられている。
(文京区向丘2-17-4) ※浄心寺ホームページはこちら

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札所23番 金龍山大円寺

江戸三十三観音霊場が「昭和新撰」となって再編成される時に欠番を埋める関係だろうか、向丘周辺でこのお寺だけが20番台の札所番号を持つ。山号は浅草寺と同じだが、こちらの札所は曹洞宗のお寺。都立向丘高校の裏手にあり、八百屋お七ゆかりの「焙烙(ほうろく)地蔵」が有名なお寺だ。札所本尊は聖観世音菩薩。
こちらも本堂の前でお参りしてから庫裏に御朱印を頂きに伺うと、応対してくださったご住職の奥様が「本堂でお参りしてください」とのことで、お言葉に甘える。お寺の中は何やら普請の最中でお忙しいはずなのに、奥様が御本尊やもともとは高村光雲の作だった七つの観音像について丁寧に説明してくださる。光雲の手による観音像は戦災に遭ってしまったが、難を逃れた胎内仏を基に戦後になり光雲の弟子らが再現したものが、現在の七観音という。金色に輝く大きな観音様を間近に拝むのは初めてで、しばし迫力に圧倒される。
このお寺では、私が持っていた数珠が切れているのに気付いた奥様が代わりの数珠を下さったり、曹洞宗の暦を頂いたりした。早くお礼参りをせねば。
(文京区向丘1-11-3)

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札所11番 南縁山圓乘寺

境内に八百屋お七の墓があることで知られる、天台宗のお寺。札所本尊は聖観世音菩薩。細い道に面して八百屋お七の墓があって、その脇を参道が入っていくちょっと奥まった場所にあるお寺だ。
本堂は鉄筋コンクリート造りだが、田舎のお堂然としたコンパクトな大きさだが、ちゃんと納経所が設えてあるのは、さすが江戸観音の札所。お七の墓があるせいだろうか、参拝者が絶えない。参道は周辺の生活道路になっている。
(文京区白山1-34-6)

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札所12番 無量山傳通院壽経寺

3時を過ぎて雲行きも怪しくなってきたが、頑張ってもう少し回る。圓乘寺からは少し距離があり、急な坂を上る。途中には善光寺の別院もあった。
傳通院は、徳川家との関係が深いことで知られる浄土宗のお寺。札所本尊は無量聖観世音菩薩。
木像の観音様は本堂の中に祀られているが、それとは別に納経などを扱う「観音堂」の中にも、金色の観音様が祀られている。こちらの観音様の前にはテーブルや椅子が設えてあって、暫しの休息ができる。観音様の近くでお茶を頂けるなんて、ありがたいことだ。
(文京区小石川3-14-6)
※傳通院ホームページはこちら

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札所13番 大本山護国寺

傳通院から地下鉄三田線の白山駅に出て(今考えると春日駅を使った方が良かった)、千石駅で都バスに乗り換えて護国寺に向かう。
ここは、真言宗智山派の大本山。札所本尊は如意輪観世音菩薩。大本山だけあって、とにかく境内が広い。本堂に「お参りご苦労さま」というイラストを添えた張り紙がしてあるのが、微笑ましくいい感じだ。その本堂の前では、大きな仮設舞台の普請で職人さんらが大忙し。節分会で使うのだろうか。
御朱印はモダンなオフィスビルという趣の本坊(寺務所)で頂く。ここは多数の霊場の札所になっているので、浅草寺と同じく「江戸三十三観音の巡礼」と伝える必要がある。対応してくださったのは修行中と思しき若いお坊さんだったが、きびきびと仕事をされていた。
ここのお寺の特徴は、「大本山」でありながら地域の人たちの暮らしに溶け込んだお寺であることのようだ。境内では中学や高校の部活のトレーニングが行われていたし、親子で境内を散歩する光景も見られた。小さな男の子を連れた若いお母さんは、本堂の前で「なむなむしてから帰ろうね」と坊やに話し掛け、本堂の前で揃って手を合わせていた。若いお母さんでも、こういう人がいるんだな。
※護国寺ホームページはこちら

次回は札所14番の目白不動から回るが、次の休みまでに風邪が治るかな…。

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歳のせいか、風邪を引くと体力もそうだが気力を消耗するようになった。写真のアップは後日になるが、重ねて御容赦の程を。

江戸三十三観音めぐり(1)

お出かけ 御朱印 日記 江戸三十三観音 霊場巡礼

先日のこのブログにも書いたが、「昭和新撰江戸三十三観音霊場」を回ることにした。
もともとは江戸時代に開創された霊場だが、その後の変遷を経て戦後になってから現在の姿になった。札所1番の浅草寺から、札所33番の目黒不動尊まで、番外1カ所を含む34のお寺が、東京23区の各地に散らばっている。
歩き甲斐が有りそうだし、私の通常の行動パターンからは完全に外れている中野区や世田谷区のお寺もあり、いろいろな発見もありそうだ。インターネット上の情報では、法話好きのご住職が巡礼者をなかなか帰してくれない「難所」とされる札所もあるようで、その点でも楽しみである。

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札所1番 金龍山浅草寺

昨日は一時小雪が舞うあいにくの空模様だったが、予定通り札所1番からお参りしていく。
札所1番の浅草寺は、言わずもがなの「浅草の観音様」。訪れたのが土曜日の昼前ということもあるが、雷門から本堂(観音堂)まで人の波が続く。
浅草寺の札所本尊は聖観世音菩薩。ちなみに浅草寺は「聖観音宗」という独立した宗派である。
本堂にお参りして、奥まった場所にある納札箱へ納め札を入れてから朱印所へ向かったのだが、こちらも長い行列。境内が相当混雑していても朱印所だけは空いていることが多いのだが、どういう風の吹き回しだろうか。列が長い上に七福神と観音様両方の御朱印を頂く人が多く、列は長くなる一方。私の番が来るまで15~20分ほどかかっただろうか。
浅草寺は坂東霊場の札所も兼ねているので、御朱印を受ける時は「江戸三十三観音の巡礼」と朱印所の人にきちんと告げないと、坂東札所の朱印が押されてしまう。
(台東区浅草2-3-1)

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札所2番 江北山清水寺

仲見世を少し雷門方向へ戻り、伝法院通りとの交差点を右に曲がり、あとは伝法院通りをひたすら合羽橋方向に歩く。清水寺は正午から午後1時まで御朱印を受け付けていないことは知っていたので、途中の「浅草テプコ館」で時間調整を兼ねた小休止。1階のロビーでは一コマ漫画の展覧会をしていたが、知り合いが出展していてちょっとびっくり。
清水寺は「せいすいじ」と読み、天台宗のお寺で札所本尊は千手観世音菩薩。ここは合羽橋道具街のメーンストリートに面していて、鉄筋コンクリートのモダンな造りのお寺だ。本堂は2階にあり、例によって外で「般若心経」を誦んでから御朱印を頂きに寺務所に伺うと「本堂でお参りしてください」とのことで、お言葉に甘える。お線香を上げ、般若心経を再び誦んでから寺務所に伺うと、ご朱印が出来上がっていた。
ここのお寺、平日の日中は法事などが行われていない限り、本堂内でお写経ができるという。快く本堂に上げて頂いたことといい、できるだけ地域に開かれた運営を心掛けているお寺のようだ。
(台東区松が谷2-25-10)

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札所3番 大観音寺

清水寺を出た後、実は先に札所4番の回向院にお参りしようと菊屋橋から両国行きの都バスに乗ったのだが、バスを降りると目の前の回向院では檀家さん? のお葬式の最中。とてもお参りできる状況ではなく、そのまま人形町にある札所3番の大観音寺に向かう。
大観音寺は浅草寺の末寺に当たり、札所本尊は聖観世音菩薩。人通りが多い人形町通りに面しているお寺だが、日中は本堂に上がってお参りやお写経をすることができる。私ももちろん、本堂に上がって、前立ち本尊の前で般若心経を誦む。ご住職の奥様と思しき女性がご朱印の対応をして下さったが、なかなか力強い墨書きである。朱印所には巡礼用品が結構品揃えされていて、本寺の浅草寺の授与所や朱印所では見かけなかった物も多い。
(中央区日本橋人形町1-18-9)

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札所5番 新高野山大安楽寺

大観音寺を出てから、人形町通りをまっすぐ岩本町方面に進み、札所5番の大安楽寺に向かう。
ここは高野山真言宗のお寺で、札所本尊は十一面観世音菩薩。隣接する身延山別院と併せ、時代劇によく出てくる「小伝馬町牢屋敷」の跡にあるお寺として知られる。やや古めかしい鉄筋コンクリート造りの本堂だが、関東大震災に遭った本堂を1929(昭和4)年に再建したものという。その後の戦災はこの一角だけは被害を免れた由。
御朱印は本堂脇の庫裏で受けるのだが、ご朱印と一緒に小さなお姿を頂いた。300円の朱印代ではちょっと申し訳ない気分…。
このお寺でお参りしていて気になったのが、参拝者のマナー。私が本堂前で心経を誦んでいる最中、後ろからやってきた50代くらいのカップルは本堂に手を合わせることすらなく、お経を誦む私に訝しげな視線を送りながら庫裏の玄関へ直行し、朱印帳を差し出していた。ご住職から朱印帳を受け取った後、私に大観音寺への道順を聞いたが、こちらが説明しても「ありがとう」の一言すらない。こういう方は、浅草寺で朱印を受けると合紙代わりに添えてくれる、「ご朱印について」という印刷物を33回、いや108回ほど読むといい。情けない限りだが、浅草寺や清水観音堂で最近多い西洋系外国人の方が参拝や朱印を受けるときのマナーはしっかりしている。
そういえば、先日東海七福神を回った時も某寺社に「朱印帳は開いて渡すこと」という張り紙があったが、あの世代の参拝マナーって本当に良くない。
(中央区日本橋小伝馬町3-5)

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札所6番 東叡山清水観音堂

小伝馬町から地下鉄で仲御徒町へ。「鈴本演芸場」に好きな噺家が出ていたら寄って行こうと思って前を通るが、顔ぶれを見て寄るのをやめ、上野公園内を散歩。日が暮れかかっていたが、「清水観音堂」が開いていたのでお参りする。
札所2番とは違い、こちらは清水を「きよみず」と読み、同じ上野にある天台宗寛永寺の末寺に当たる。その名の通り、京都の清水寺の舞台を模した造りだ。
場所柄もあるのか散歩感覚でお参りしている人が多い。朱印帳を手にした外国人の姿も目立つ。
(台東区上野公園1-29)

本日の巡礼はここまで。次回は回向院にお参りしてから、湯島など文京区方面の札所を巡ろうと思う。
ところで、観音霊場や弘法大師霊場を回る時に欠かせないのが納札とも呼ばれる「納め札」。私も札所で奉納しようと思い、浅草の巡礼用品店で探したが、江戸札所用のものはないようだ(秩父札所や坂東札所向けには、専用の納札があったのだが)。試しに自作してみたので、PDF形式にしてここで公開させていただく。次に江戸札所を回る誰かのために、私からの「お接待」だ。
江戸三十三観音納札(PDF)
※別ウインドウで開きます。
※利用するにはPDF閲覧ソフトが必要です。

東海七福神めぐり

お出かけ 七福神 御朱印 日記

この週末も七福神巡りに出掛ける。今回お参りしたのは、品川区と大田区にまたがる旧東海道沿いにある「東海七福神」。ここの七福神は、ご開帳が立春まで続く。

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品川で京浜急行に乗り換え、新馬場で降りる。大黒天を祀る品川神社は、駅北口のすぐ前だ。
急な階段になっている参道の入り口脇に、石像の大黒天が鎮座している。境内が周囲より少し小高くなっているのは、富士講の名残らしい。境内には末社として浅間神社も鎮座している。

商店街を進み、布袋尊を祀る「養願寺」へ向かう。駅に七福神のパンフがなかったので商店街にある街づくり団体の事務所でガイドマップを求めたのだが、なんと50円の「有償」。抜け目ありまへんな…。養願寺は「虚空蔵尊」の通称で親しまれている天台宗のお寺だが、山門がなく路地裏に直接本堂が面しているのは、「田舎のお堂」のような感じで微笑ましい。

虚空蔵尊の前の路地をそのまま進むと、寿老人を祀る「一心寺」。こちらは「品川成田山不動尊」の方が通りが良い、真言宗のお寺。境内がコンパクトなのは虚空蔵尊と同じだ。ここからは旧東海道をひたすら南下する。安くておいしそうな食べ物屋さんがたくさん並んでいて、お参りよりも食欲の方に走りたくなる。

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恵比寿様を祀る「荏原神社」は、創建から1300年ほど経つという古社。参道の脇に石像の恵比寿様が祀られているが、手にしている釣竿はちゃんと竹でできていて、釣り糸も付いているなどなかなか芸が細かい。境内では梅が咲きだしていた。

毘沙門天を祀る「品川寺」は真言宗のお寺。このお寺は「金生七福神」という1カ所七福神を祀るお寺でもある。毘沙門様はなかなかの迫力。

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福禄寿を祀る「天祖諏訪神社」では、社務所横の建物で木像の福禄寿がご開帳されていた。頭を撫ぜると福徳を授かる御利益があるそうで、もちろん私も頭を撫でてきた(笑)。

札所の最後となる、弁財天を祀る「磐井神社」だけが大田区の地籍となる。弁財天は、社務所の南の生けのそばにあるお宮の中に、小さなお姿が祀られている。
こちらには「大田区内の神社めぐりマップ」が置いてあり、200円とのことで早速求める。大田区内で神職が常駐している神社を回ってスタンプを集めるようになっている。このパンフを持っていけばほかのお宮でスタンプ代は不要のとのこと。私は御朱印も頂くから、どっちみち志納はするわけだが…。

京浜急行の駅数にすると結構な距離を歩いているはずだが、食事の時間を含めて3時間ほどでお参りできた。どこの社寺も東京23区内とは思えないアットホームな感じで、大変好ましい。あちこちに手ごろな食事どころが多いのも、ポイントが高いかも。

お正月から続けてきた七福神参りも、ご開帳期間が限られているものはそろそろ受け入れが終わる時期。
今度は江戸三十三観音武州十二支霊場を回ろうと思う。

亀戸七福神のお姿

お出かけ 七福神 日記

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この前の水曜日にお参りした、亀戸七福神のお姿を組み立ててみた。

まあ「パズル」といってもピースの分け方は子ども用と同じ感じだし、嵌め込むピースは7つしかないから、1分掛からずに完成。額に入れる作業の方が時間が掛かったくらいw

「亀戸」にちなんでか、七福神は亀の背中に乗っている。まあ、亀もおめでたい動物の一つだし、こういうのもありか。
福神さまの表情が、何かリアル。恵比寿様の顔って「競艇のオッサン」に似ているような気がするのは漏れだけか…。

谷中七福神めぐり

お出かけ 七福神 御朱印 日記

昨日来の雪交じりの雨も上がり、今日は絶好の晴天。東京都の「谷中七福神」巡りに出掛ける:mrgreen:

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福禄寿を祀る田端の東覚寺から南へ進むルートで回る。
中でもすごかったのが、修性院の布袋尊。本堂に上げて頂いてお参りできたのだが、いいお顔だし迫力も十分。木像を漆喰で仕上げたものらしいが、「見ている間に日が暮れてしまった」という言い伝えも確かに頷ける出来栄え。

土曜日ということもあってか、どのお寺も結構な参詣者。バスガイドや先達さんに引率された団体参詣者の姿も目立つ。多くのお寺で本堂に上がって福神を心行くまで拝めるのも、人気の一因なのだろう。
3時間ほどかけて、弁財天を祀る不忍池弁天堂で無事に満願となった。

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ここの七福神を回るときにもう一つ楽しみだったのが、大黒天を祀る護国院の近くにある、妙泉寺というお寺の「貧乏が去る像」。
ユーモラスな表情の「貧乏神」の頭にお猿さんが乗っている姿を石像にしたものだ。貧乏神を撫でてからお猿さんを撫でると金運に恵まれるのだという。
私もそのようにしてお参りしてきたが、少しは金運が上がるかな。

なお、谷中七福神のご開帳は来年から期間が短くなり、1月10日までになるそうだ。

亀戸七福神めぐり

お出かけ 七福神 御朱印 日記

自分でもいつの分だか判然としない「祝日出勤の代休」で、7日は急きょ「休むように」とのお達し。
東京都内の「亀戸七福神」のご開帳期間が短くなってこの日までという話を聞いていたので、早速お参りしてきた。

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七福神の札所ではないが、亀戸駅からの七福神巡拝コース上にある亀戸天神にまずお参り。受験シーズンとあって境内は結構な人出で、社務所はお祓いやお守りを求める人で長蛇の列。御朱印も結構待たされた。神様も願いを聞き届けるのが大変じゃないのかな。
正月7日というのに、境内では早くも梅が咲きだしていた。

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布袋尊を祀る龍眼寺から時計回りに巡拝していく。
ここは天台宗のお寺で、萩寺として知られる。境内は新装したばかりのようできれい。本堂の向かい側にあるお堂に木像の布袋尊が祀られていて、心ゆくまで拝むことができた。境内には別の石像の布袋尊もあって、私的にはこちらのお顔の方が好みだw

路地を少し歩いて、福禄寿を祀る天祖神社へ。こじんまりとした境内だが、木々が鬱蒼と茂っていてどことなく厳かな雰囲気。こちらも福禄寿は別のお社に祀られているが、扉が閉ざされていてお顔を見ることができなかった。

続いて毘沙門天を祀る普門院へ。こちらも毘沙門天堂の扉が閉められていて、ご尊体を拝むことができない。都会のお寺では珍しくなった、「いかにもお寺」という感じの本堂や庫裏だ。

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大国神(大黒天)と恵比寿様を祀る香取神社は、普門院のすぐ近く。
ここは境内の末社として大国神と恵比寿様が祀られているが、私も含めほとんどの参拝者が、拝殿脇にある水掛けご尊体の方にお参りしている。体の悪い所に水を掛けて、束子で洗い清めると御利益があるのだという。私はもちろん、「頭」である。それも、髪の毛ではなく中身の方だがw
ご朱印などは拝殿の中で頂くのだが、ここの拝殿はちょっと変わっていて、靴を履いたまま昇殿して参拝したり祈祷を受けたりすることができる。

弁財天を祀る東覚寺は、真言宗のお寺。山門の脇に弁財天が祀られているが、御厨子が閉じられていてお顔は拝めず。
御朱印を寺務所で頂いたのだが、和尚さんがご真言を唱え、「家内安全」「諸願成就」と御祈祷してから朱印帳を戻してくれた。事務的に渡されることがほとんどだけに、心配りに感謝:mrgreen:

最後は寿老人を祀る常光寺。曹洞宗のお寺である。こちらは本堂脇のお堂に寿老人が祀られているが、御厨子が開いていてお顔を拝むことができた。かなり小さいご尊体である。

亀戸七福神の魅力は、巡拝コースがコンパクトで2時間足らずでお参りできること。起伏もほとんどなく歩きやすい。お年寄りの参拝が目立ったのもそのせいだろうか。
もう一つの魅力は「お姿」だ。七福神で頂くお姿は宝船に載せる小さなご尊体か、福笹に付ける絵馬というのが相場だが、この七福神のお姿は、なんとパズル。各社寺でお姿(200円)を頂き、別に求めた台紙(200円)の上にお姿のピースをはめ込んでいくと、宝船に乗った七福神が現れるという仕掛けだ。
小さな子どものお土産にもいいだろう。

東国花の寺 96番札所 海蔵寺(神奈川県鎌倉市)

お出かけ 御朱印 日記 東国花の寺 霊場巡礼

正月休みも今日まで。1日くらい遠出しても罰は当たらないよな…というわけで、ちょっと早起きして鎌倉へ出掛けた。

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最初に出向いたのは、「東国花の寺」札所96番の海蔵寺。臨済宗建長寺派の古刹である。周囲を山に囲まれた静かな場所にあり、今なお茅葺きの庫裏もいい味を出している。
このお寺は、東慶寺(縁切り寺)や瑞泉寺とともに鎌倉を代表する花寺として知られる。山門を入ってすぐのところに植えられた日本水仙が見ごろを迎えていて、写真を撮る人の多いこと。静かないいお寺である。

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いくつかのお寺にお参りしてから、鶴岡八幡宮へ。ものすごい人出で、正月4日だというのに、境内には入場制限が敷かれる有様。笑ってしまったのは、境内の整理に当たる警察官のアナウンス。「出来るだけお待たせしないようにしております」はいいとして、「焦ってお参りしてもいいことありませんよ」とか「皆さん年越しの蕎麦を食べたと思いますが、ご本殿はすぐそばです」「柵はあまり丈夫ではないので、寄りかかるとさくっと倒れます」などとオヤジギャグ炸裂w まあ殺気立ちやすい参拝客の心を和ませようとしているんだろうが、ほとんど木村太郎クラスの駄洒落連発に、一同大爆笑。
参拝後は境内のお庭で牡丹を観賞。「ちょうど咲き始めたところです」と受付の巫女さんは言っていたが、迫力十分で、片道2時間をかけて来た甲斐があった:mrgreen:

鎌倉の寺社では、これからいろいろな花木が楽しめるはずで、再訪を誓って鎌倉を後にした。
東京駅で途中下車し、新丸ビルの鳩居堂で4冊目となる朱印帳を買ってから帰宅。

東国花の寺18番札所 吉見観音・岩殿山安楽寺(埼玉県吉見町)

お出かけ 御朱印 日記 東国花の寺 霊場巡礼

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いつもお祓いを受けている神社から、荒川を渡って吉見町の「吉見観音」へ。このお寺には何度もお参りしているが、今回は「東国花の寺」札所18番としての参拝だ。

吉見観音というのは通称で、お寺の正式な名前は「岩殿山安楽寺」。坂東三十三観音霊場の札所11番として知られる、真言宗智山派の古刹である。
いつもなら、いかにも古刹という佇まいの静かなお寺なのだが、今日は臨時駐車場もほとんど満車になるほどの人出。参拝者の年代を見ると、若い女性やカップルが多い。地元紙「埼玉新聞」の新年号にも載っていたが、「願い事を何でも叶えてくれるお寺」としてとあるブログで紹介されてから女性らに人気なのだという。
ただその「作法」が、「最寄り駅から必ずタクシーを使う」とか、「電車の中である菓子パンを食べる」「大吉が出るまでおみくじを引き続ける」など、私らの世代には理解不能なことが多いのだとか。近所のお寺の参拝者が増えるのは喜ばしい限りだが、アニメヲタの「聖地」と化した埼玉県内の某神社のようになるのは、ちょっと…。

参道には地元郵便局の臨時出張所が出ていた。風景印があるかと思って訪ねてみたら、「うちの局ではやっていない」とのこと。年賀はがきしか置いてなかったし、「増収」意欲あるのかな…。

本堂は参詣者でにぎわっていたが、お庭で遮られた裏手にある納経所一帯は静寂そのもの。花の寺の御朱印をお願いすると、嫌な顔一つせず快く引き受けてくださる。花の寺めぐりの場合、書き置きの朱印に日付を入れて渡されることが多いのだが、ここでは専用用紙に目の前で墨書きして、御宝印を押してくださる。ありがたい限りだ。
納経所では、「彩の国武州十二支霊場」の巡礼方法についても教えて貰った。朱印帳ではなく専用の色紙を求め、そこに朱印を受けながら巡礼するシステムとのこと。この十二支霊場、1カ所を除きわが家から車で数十分圏内に札所が集中していて以前から興味があったのだ。

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吉見観音の見所の一つが、本堂右手にある立派な三重塔。お参りの折はこちらもぜひ見てほしい。

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