観音霊場

忘れがちな何かが・・・

日記 気仙三十三観音 観音霊場

以前ご紹介させていただいた、陸前高田周辺に札所が点在する「気仙三十三観音」。
霊場の復興に取り組むお坊様方が立ち上げたWEBが、現在のところ準公式サイトとして機能している。

こちらのサイトには、お坊様方の活動記録も載っている。霊場をお参りさせていただくとき、私たちが忘れがちなことが、さりげなく数多く指摘されている。ローカル霊場の維持には地元の人々のお参りが不可欠になるのも指摘されており、興味深い。

活動記録はこちらからどうぞ。

【坂東9番・慈光寺】東博で国宝「慈光寺経」を展示

坂東三十三観音 日記

名誉住職のお説教で知られる、坂東三十三観音の9番札所・慈光寺さまに伝わる国宝「法華経一品経(慈光寺経)」が、25日から8月4日まで、上野の東京国立博物館で展示される。

展示されるのは東博に寄託されている分だけの由だが、ちょっと楽しみである。

【気仙三十三観音】案内書が出ています

日記 観音霊場 霊場巡礼

善光寺さまの出開帳でその存在を知り、このブログでもご紹介させていただいた岩手県の陸前高田市にある「気仙三十三観音」。地元の新聞社・東海新報社から案内書が出ているそうだ。特設ページもできている。

首都圏での店売りはないようなので、版元に直接注文することにした。
届くのが楽しみである。

10月までの大開帳始まる

御開帳情報 日記 越後三十三観音

1月26日の当ブログでお伝え通りした通り、先月29日から新潟県の「越後三十三観音」で総開帳が始まった。10月24日まで半年間に及ぶ大開帳であり、盛大な開白法要が行われたそうである。

公式サイトはこちら

新潟県は広いので何回かに分けての区切り打ちとなりそうだが、ぜひお参りに出掛けたい。
夏休みはこれに費やすことになるかもしれない。

【坂東三十三観音】23番が改称?

坂東三十三観音 日記 観音霊場 霊場巡礼

帰宅後、夏に向けて何か催しでもあるだろうかと思って、坂東23番・佐白観音さまの公式サイトを開くと、「佐白山 正福寺」というタイトルバナーが目に飛び込んできた。以前は「観世音寺」と言ったはずである。

坂東の旧公式サイト(今でも検索すれば出てくる)に載っていた略縁起によると、ここのお札所はかつて正福寺と号していたという。何かの事情があって寺号を元に戻すのだろう。

またお参りに行かないと…。

【付記】「改称(旧寺号への復帰)は昨年9月」という教示を、ツイッター上で頂きました。本当にありがとうございます。

猿島阪東観音巡り(その19)

お出かけ 寺社巡礼 日記 猿島坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

猿島阪東観音霊場(猿島坂東とも書く)の巳歳総開帳巡礼記の続き。

33番札所 長谷寺

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32番さんから県道をさらに北に進み、33番札所の長谷寺(ちょうこくじ)さまに向かう。これで結願である。
日常は地域で管理されているお寺のようで、境内は本堂(観音堂)のほか、大師堂などの小堂がある。札所本尊は十一面観音。

巡礼案内書には、本尊は真言宗豊山派の総本山で西国霊場8番を務める長谷寺の十一面観音と同じ霊木から造られたとある。ただ、こちらの本尊はいわゆる長谷寺式の錫杖を持った十一面観音ではなく、通例の十一面観音である。こちらの札所では結願証をいただける。坂東33番の那古観音さまでいただけるとの同じ感じの、立派なものである。

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結願札所ということもあってか、境内は展示物が数多い。夫婦仲良く並んでいる蛇の展示を見て、妻と一緒に回らなかったことをちょっと悔やむ。

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猿島阪東の札所ではおなじみのそっち系の展示物もある。福の神の股間には、黄金色に輝くアレがついている。その脇に立つ「お宝地蔵」も、もちろんアレを象ったもの。写真には見えない裏側の部分も、それなりにリアルに作られていたとだけ記しておこう。

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真新しい大師堂の前にはスカイツリー?の小型版が建っている。電飾されていたから夜はきれいなんだろうな。

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説明板によると、この辺りにはもともと高さ635メートルの観音塔があり、スカイツリーはそれを模したものだとか(もちろん洒落である)。賽銭額により金運にも恵まれるとの文字に、ちょっとドキリとする。

おかげ様で、足掛け4日間で全てのお札所を巡ることができた。いろいろと相談に乗っていただいたお札元の萬蔵院さまをはじめ、札所や地域の皆さまに本当にお世話になったことに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいである。
12年後の次の御開帳は、どのような姿になるのだろうか。世代交代の動きも進んでいるようで、ちょっと楽しみである。
(茨城県坂東市長谷1850-1=真言宗智山派)

猿島阪東観音巡り(その18)

お出かけ 寺社巡礼 日記 猿島坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

猿島阪東観音霊場(猿島坂東とも書く)の巳歳総開帳巡礼記の続き。

31番札所 観音寺

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30番さんを出て、芽吹大橋の手前から進路を変え、31番札所の観音寺さまに向かう。
空模様が怪しくなってきたが、あと少しと思いそのままお参りを続ける。
私が訪ねた時、境内は白衣姿の巡礼者でいっぱいだった。どこかのお札所の関係の団参のようである。境内にある観音堂は朱塗りが鮮やかで、御開帳に合わせて整備をしたのかもしれない。札所本尊は聖観音。

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展示物は、巳年にちなんだ大蛇である。蛇が巻き付いているのはこのお寺のシンボルとなっているカヤの木で、樹齢400年を超すとは思えない勢いがある。
(茨城県坂東市莚打418=真言宗豊山派)

32番札所 地蔵院

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さらに車を北に進め、32番札所の地蔵院さまに向かう。街道沿いの分かりやすい場所に建つお寺だ。
こちらのお寺も、境内は団参の人たちでいっぱい。境内はきれいに整備されていて、とても清々しい感じがする。札所本尊は千手観音。

こちらのお寺では、独自にいろいろな授与品を扱っている。白檀でできたお守りは財福のご利益があるそうで、一緒にお参りできなかった妻に渡そうと、一体を授けていただいた。
(坂東市小山977=真言宗智山派)

猿島阪東観音巡り(その17)

お出かけ 寺社巡礼 日記 猿島坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

猿島阪東観音霊場(猿島坂東ともいう)の巳歳総開帳巡礼記の続き。

掛所 小泉観音堂

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29番さんから車を南に走らせ、「非公式番外」のような位置付けである、掛所の小泉観音堂さまに向かう。県道からかなり西に入ったところにあり、道標も整備されていたのだが、お堂が道路から奥まった位置にあり、行き過ぎてしまった。札所本尊は十一面観音である。

共同墓地の中心に立つお堂という趣きで、通常は地元の方が管理しているようだ。お堂は左甚五郎の手によって造られたという伝承が残る。お納経は宝蔵寺さまと同様、公式納経帳と同じ大きさの書き置きを用意してくださっていた。ありがたい限りである。
(茨城県坂東市小泉=天台宗)

30番札所 大安寺

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県道に戻ってさらに南に車を進め、30番札所の大安寺さまに向かう。駐車場が一杯で、空くのをちょっと待ってからのお参りとなる。堂々とした伽藍が、歴史を感じさせるお寺だ。札所本尊は聖観音。

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こちらの展示物は、三遊亭円朝の怪談噺「牡丹灯籠」の一コマ。
人間が近づくと後ろ側の人形(お米)が動く仕掛けだ。
円朝の怪談噺で思い出したが、その代表作の一つ「怪談乳房榎」の舞台となったのは、こちらのお寺と同じ宗派に属し、豊島・御府内の両弘法大師霊場の札所となっている、東京・早稲田は面影橋近くにある南蔵院さまである。何かの偶然なんだろうか…。
(坂東市矢作1856=真言宗豊山派)

猿島阪東観音巡り(その16)

お出かけ 寺社巡礼 日記 猿島坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

猿島阪東観音霊場(猿島坂東とも書く)の巳歳総開帳区切り打ち巡礼記の続き。

掛所 宝蔵寺

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新8番さんを出て、「準公式番外」ともいえる掛所の宝蔵寺さまに向かう。細い道を入った先にあるお寺の境内はかなりの広さで、山門を入ってすぐ右側にある観音堂で御開帳が行われている。札所本尊は聖観音。

関宿にある掛所では帳面を持っていかないと納経が難しい様子だったが、こちらでは公式納経帳とサイズや綴じ穴の位置を揃えた紙に書き置きしたものを用意してくださっていた。ありがたい限りである。

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境内にはお大師様の像と思しき石造物が目立つ。何となく気になってお寺を出る時に振り返ると、山門の脇に石でできたお大師様の像がずらりと並び、板碑からお四国写しのミニ八十八ケ所であることが分かる。ただ、苔むしているのと風化で、年代までは読み取れなかった。
(茨城県坂東市中里=真言宗智山派)

29番札所 泉福寺

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いったん県道に戻り、29番の泉福寺さまに向かう。公園のように整った境内が清々しいお寺だ。札所本尊は聖観音。

掲示してあったお寺の縁起によると、開山は724(元亀元)年で、行基菩薩の開山という。札所本尊になっている聖観音も、行基菩薩が自ら彫ったものという言い伝えが残る。

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境内の展示物も多彩で楽しい。上の写真は、かつて地域の共同作業として行われていた、「もくとり」を再現したものだ。未婚の男女の出会いの場ともなっていたという。
その隣には地域の古い写真がいろいろと展示されていた。
(坂東市大谷口381=天台宗)

猿島阪東観音巡り(その15)

お出かけ 寺社巡礼 日記 猿島坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

3月30日、再び猿島阪東観音霊場(猿島坂東とも書く)の区切り打ちに出掛けてきた。引き続きの巡礼記である。

28番札所 延命院

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本日の打ち始めは28番札所の延命院さまから。タブレット端末のナビアプリが随分と遠回りのルートを示したが、途中で気づき事なきを得る。境内はかなり広く、奥まった場所に広い駐車スペースが取られていた。札所本尊は聖観音。

お堂の前に建てられた角塔婆は、気合の入った御影石造り。地元の並々ならぬ熱意が伝わってくるが、「12年ごとに石造りの角塔婆を建て替えるのだろうか…」との下世話な思いも頭をよぎる。

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展示物替わりということなのか、こちらには「穴蔵大師」なるものが祀られている。かつてはお寺近くの小高い場所に掘られた横穴にお大師様の石像が祀られていたようだが、河川工事の際に山が崩されてしまったという。境内に仮設の土盛りがなされ、そこに掘られた横穴に、当時のままのお大師様が祀られている。

境内には毘沙門堂もある。この地と関連の深い平将門ゆかりのものなのだろうか。
(茨城県坂東市神田山715=真言宗智山派)

新8番札所 妙音寺

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28番さんを出て、すぐ近くの新8番札所・妙音寺さまに向かう。御開帳に合わせて建て直されたのか観音堂は立って間もない趣きで、周囲のコンクリートも、いかにも打ち立てという感じだ。札所本尊は聖観音。

こちらが新8番を名乗ったのは戦後もだいぶ経ってからのようだ。本堂が休憩スペースとして開放されていたので、上がらせていただきご本尊の大日さまを拝んでからお寺を後にした。
(坂東市神田山727-1=真言宗豊山派)

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