観音霊場

着々と進む御開帳準備

日記 観音霊場 霊場巡礼

今年もあと3週間足らず。来年春の御開帳に向けて、各観音霊場の地元でも準備が着々と進んでいるようだ。帰宅してから例によってつらつらといろいろなサイトを見ていると、埼玉県内で行われる御開帳に向けた準備作業の模様を伝えるサイトを見つけた。

観音様御開帳のお手伝いをさせていただきました。(松井産業公式)

三郷辺りの不動産屋さんだと、武蔵国三十三観音の御開帳だろうか。
「お手伝い」の内容は角塔婆造りのようだ。それはそれで貴重な記録。

こういうサイトを見ていると、ローカル霊場の定例総開帳は、地域の皆さんの熱意や善意に支えられていることを痛感する。それだけに、お参りするときは感謝の心を忘れず、丁寧にお参りしなければと思う。

巡礼の企画展が目白押し・・・

日記 観音霊場 霊場巡礼

仕事絡みの調べもので埼玉県の公式WEBサイトをつらつらと眺めていたら、県立熊谷図書館で始まった巡礼の企画展の告知を見つけた。

県立熊谷図書館 資料展「札所」 ~祈りの旅の道標(みちしるべ)~(埼玉県公式サイト)

来年の春、県内各地の観音霊場で午歳総開帳が行われるのに合わせた企画展のようだ。
熊谷図書館だけではなく、嵐山史跡の博物館歴史と民俗の博物館、それに浦和図書館とも連携して、それぞれの施設で趣向を変えた企画展を行うようである。

同じ県内の公的文化施設が連携して、地域の巡礼文化にスポットを当てた展示を行うのは珍しいのではないだろうか。それぞれの展示内容も大変興味深いものである。
会期も比較的長めに取ってあるので、時間をやりくりして出かけてこようと思う。

【葛飾坂東観音】開帳告知サイトがオープン

御開帳情報 日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

来年の3月18日から4月17日にかけて午年総開帳が行われる、茨城県(一部栃木県)の「葛飾坂東観音霊場」で、開帳告知サイトの公開が始まっています。
公式サイトはこちらから。

霊場開創300年に当たる節目の大開帳ということもあってか、立派な作りでお参りに必要な情報はほぼ網羅されています。納経は今年春に総開帳を行った近隣の猿島阪東観音と同じく、専用のお帳面を使った方が良さそうです。

一つだけ気になるのは、猿島阪東にも存在する、非公式番外札所としての「掛所」の有無です。猿島阪東では案内書にも載っていない掛所が存在したことが後になって分かったのですが、来年のお参りではそういうことの無いよう、気合を入れて下調べをせねばなりません。

地元では、これから年末年始を挟んで御開帳の準備が追い込みに入るはずです。伝統を守ろうと頑張っていらっしゃる地元の方のためにも、しっかりお参りして来ようと思っています。

【御開帳情報】神奈川の准秩父霊場は来年4月10~30日

御開帳情報 日記 観音霊場 霊場巡礼

神奈川県の横浜市から川崎市にかけて札所が点在する「准秩父観音霊場」の公式サイトで、来年の4月10~30日の3週間にわたって午年総開帳を行うことが告知されています。

准秩父観音霊場公式サイトはこちらから。

詳細はこれから順次明らかになるようですが、納経はとじ込み式で、お帳面は1冊500円、納経料は1カ所300円とアナウンスされています。

【御開帳情報】美濃西国は来年4月6日~20日

御開帳情報 日記 観音霊場 霊場巡礼

岐阜県の南部に札所が広がる「美濃西国三十三観音」の霊場会公式サイトによると、来年4月6日から同20日までの約2週間にわたって、午年総開帳が行われます。各札所では寺宝の公開も併せて行われ、総開帳を盛り上げるようです。

詳細は情報を入手次第お伝えします。

今回は妻と一緒

お出かけ 坂東三十三観音 寺社巡礼 日記 観音霊場 霊場巡礼

昨日は久しぶりに、坂東三十三観音のお参りに出かけた。妻と一緒に、18番の中禅寺さまと19番の大谷観音さまを回る。

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最初に回ったのは19番大谷観音さま。前回の時もそうだったが、間近に拝む磨崖仏の迫力に圧倒される。時間があったので、宝物殿や裏手のお庭も散策。紅葉が美しく、心が洗われる思いである。

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続いて18番中禅寺さまに向かう。途中で雨が降り出し心配だったが、中禅寺湖畔に着いたときには薄日が差していた。これも観音様のご加護だろうか。案内役の御坊様がいろいろと説明をしてくださるのは、前回のお参りの時と変わらない。優しそうな観音様の前で、しばし手を合わせる。通常だとこちらは鐘を撞けるのだが、今回は鐘楼が工事中で鐘を撞けなかったのが、ちょっと心残りである。

栃木県内の札所は、これで打ち納め。次は寒さが厳しくならないうちに、群馬県のお札所2カ寺を回りたい…。

素朴な巡礼の歴史がいっぱい

お出かけ 日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 送り大師

以前のこのブログで取り上げた、柏市郷土資料室の「送り大師」展と、古河市三和資料館の「観音信仰」展を見に行ってきた。

送り大師の万灯

最初に行ったのは、柏の送り大師展。市の沼南庁舎2階にある資料室の入り口には、送り大師が結願した時のお練りで使う万灯が飾られている。

展示は巡拝経路を記した絵馬や納経帳などの巡礼用品はもちろん、慶応2年に送り大師を再興した時の世話人名簿や各地区の大師講に関する文書類、御影の版木など盛りだくさん。
配布物もなかなか面白い。展示目録には送り大師の歴史やしきたり、運営などがコンパクトにまとめられ、それ自体が大きな資料的価値を持っている。今年の送り大師で使われた順路図の写しも配られていて、こちらも大変な価値がある。

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続いて、古河市の三和資料館(さんさん館)で開かれている観音信仰展を訪ねた。図書館と入り口が共通で場所が分かりにくいが、玄関を入って左側の奥が、観音信仰展が行われている資料館である。

資料館に入ってすぐのところでは、ミニチュアの角塔婆から切り絵の観音様に「善の綱」が結ばれ、御開帳の光景を再現している。そのわきにはスタンプと納経帳に似せた台紙が置かれている。ちょっとでも気分を盛り上げようという趣向なのか。
展示物は地域での観音信仰を示す資料や葛飾坂東、猿島阪東各霊場の納経帳など、こちらも盛りだくさん。観音信仰や12年ごとの観音霊場総開帳が地域に根差していることが分かり、興味深い。

両展とも交通の便が良くない場所にあるが、巡礼やその歴史に興味がある人にはお勧めの展示会だと思う。

【御開帳情報】葛飾坂東観音は来年3月18日~4月17日

御開帳情報 日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

このブログでも何度かご紹介している来春の葛飾坂東霊場の午年総開帳ですが、地元の方のブログによると、3月18日から4月17日までの日程で行われることが決まったそうです。霊場開創300年を記念した大開帳になるようで、公式サイトも設置される由。

葛飾坂東霊場公式サイトはこちら(本稿執筆時点では「準備中」表示)

詳細は随時お伝えします。

【忍領三十三観音】5番・観音院の痕跡?

日記 街で見かけたもの 観音霊場

野暮用で朝早く車を走らせていた折、狭い上に見通しの悪く、交通量も多い交差点を避けようと脇道に入ると、クランクの突き当りのような場所に小さなお堂があるのを見つけた。傍らには高さ2メートルほどの石像の観音さまや、数基の板碑らしきものがある。

この道は夜通ることが多く、お堂の存在に気付かなかった。で、件のお堂の前を通り過ぎてしばらくしてから、「このお堂、廃寺とされている忍領三十三観音5番の観音院跡では?」と気づいた。

以前にも書いたが、忍領5番の観音院は廃寺とされ、現在では鴻巣市(かつての川里町)の赤城地籍にある、工業団地近くの墓地内にある小堂を観音院と見なしている資料が多い。ただ、この小堂には「臨済宗円覚寺派 慶龍寺」の表示があり、こちらを兼務している騎西の龍興寺様の話では、慶龍寺は龍興寺の隠居寺として造られたもので、件のお堂も観音堂ではなく阿弥陀堂とのことである。
また、観音院の御詠歌には「廣田に浮かぶ月影は」という文言があり、観音院が広田地籍にあることを示唆している。

この観音院、これも以前書いた通り、『新編武蔵風土記稿』にも『川里町史』にもほとんど記述がない。明治維新の廃仏毀釈の折、川里地域では観音院と修験寺院の2カ寺が廃寺になったという記録はあるが、所在地などは分からない。また旧川里町では、近隣市町村で行われた地域内の仏像・神像の調査が行われておらず、この線から探ることも難しい。
また、市町村合併のあおりで川里町の公民館や資料館は閉鎖されてしまい、地域に詳しい職員も異動してしまった由だ。

昼間にお参りして近所の方に話を伺えば、何か手がかりが掴めるかもしれない。改めて訪れようと思う。

被害が心配・・・

日記 観音霊場

台風18号の影響なのか、隣町の熊谷と行田で突風があり、けが人や建物損壊などの被害が出ているらしい。

熊谷 突風で建物被害 6人けが(NHK)

NHKのニュースを見ていると、小さな仏堂と思しき建物が壊れている様子が映し出されていた。被害のあった地域は、秩父写しの「忍領新秩父霊場」の札所がいくつかある。札所に被害が出ていないだろうかと、ちょっと心配ではある。

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