お出かけ

猿島阪東観音巡り(その12)

お出かけ 寺社巡礼 日記 猿島坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

猿島阪東観音霊場(猿島坂東とも書く)の巳歳総開帳巡礼記の続き。

22番札所 正光院

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できるだけ札番順に回ろうとは思っているのだが、車巡礼ということもありできるだけ一筆書きで回りたいのも事実。そのため、22番札所の正光院さまに先にお参りさせていただく。

田園地帯の中にあるお寺だが、境内はよく整備されていて、ちょっと近代的な感じも漂う。御開帳は朱塗りの観音堂で行われている。札所本尊は十一面観音。

観音堂のそばには小さな祠があり、その中にお大師様の石像が祀られている。ここも、地域の弘法大師霊場となっているようだ。
(茨城県坂東市弓田1704-3=真言宗豊山派)

21番札所 照明院

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22番さんを出て、21番の照明院(しょうみょういん)さまに向かう。道中に北関東三十六不動霊場の35番札所になっている弓田不動尊こと慈光寺さまがあるはずなのだが、見落としてしまったようだ。

こちらは院号を名乗っているがお寺は廃寺になっており、かつての境内に建てられた集会所で御開帳が執り行われている。札所本尊は聖観音。

集会所の一室に観音さまが祀られており、そこから庭先に建てられた角塔婆まで善の綱が結ばれている。
こういう形態で御開帳が行われるのは、関東地方のローカル霊場では珍しいことではない。
形を変えつつもご本尊をお守りし、定期開帳の伝統を絶やすまいとする地域の皆さんの努力に、ひたすら頭が下がる。
(坂東市冨田635=真言宗豊山派)

23番札所 万福寺

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続いて23番札所の万福寺さまに向かう。21番さんからはほぼ一本道である。
道端の空き地に砂利を入れて仮ごしらえの駐車場としてあり、そちらに車を止めてお参りする。札所本尊は聖観音。

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境内では、地元の人たちの手作り展示物が巡礼者の目を引く。「住職」に浅田真央、福ちゃんなる女性…。どういうシチュエーションなんだろうか。お約束の「御開帳モノ」もちゃんと置いてあった。電動ではなく、紐を引くとお目当てのものが見られる仕組み。よく見ると男性のアレもしっかり置いてある。

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とりわけ面白かったのが、「整形前の壇蜜」。お堂でお納経の世話をしていた女性は「整形前だからね」とアピールしていたが、私にはそこら辺にいる「口うるさいオバハン」にしか見えない。実際のグラビアアイドルもこうなのか…。

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参道の入り口には、ここが観音霊場の札所であることを示す、古びた石柱が建つ。往来に面して、西国と坂東の同じ札番の札所名が刻まれ、参道側には秩父の同番札所名が記されている。その反対側には、弘法大師札所の27番であることも刻まれている。道案内の幟には「弘法大師」と書かれているものもあり、やはり送り大師の慣習が残っているのかもしれない。
(坂東市駒跿=真言宗豊山派)

猿島阪東観音巡り(その11)

お出かけ 寺社巡礼 日記 猿島坂東三十三観音 観音霊場

猿島阪東観音霊場(猿島坂東ともいう)の巳歳総開帳巡礼記の続きである。

番外札所 西村観音堂

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19番さんを出て、カーナビを頼りに番外札所の西村観音堂さまを訪ねる。街道が分かれる交差点に面してお堂が建っており、独特の書体で「西村観音堂」と書かれた看板が目印だ。札所本尊はこの霊場唯一の如意輪観音。御真言を思い出しながらお唱えする。

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境内に入ってすぐ右側には、小さな大師堂がある。その前には「第八十二番」と書かれた角塔婆が建っており、弘法大師霊場の札所にもなっているようだ。真新しいものだが、御開帳に合わせて建てたものなのか。ひょっとすると、千葉県北部のように送り大師の風習が残っているのかもしれない。
この霊場では車を止める場所を見つけられず、近くのスーパー駐車場をお借りした。駐車場代替わりに、お昼ご飯の弁当をそのスーパーで購入。
なお、お堂の場所はそのスーパー(エコス)の店舗はす向かいである。エコスと並びのように案内している資料もあるので、ご注意を。
(茨城県坂東市沓掛1589=真言宗豊山派)

新9番札所 龍泉寺

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街道を東に向かって車を走らせると、新9番札所の龍泉寺まではすぐの距離だ。境内は清々しい感じが広がる、ごく普通の「田舎のお寺」という趣きである。札所本尊は聖観音。

札番は「新9番」を名乗るが、巳歳総開帳の案内チラシの裏面には、1941(昭和16)年の総開帳の折にこのお寺で撮影されたスナップが2枚掲載されている。新番を名乗ったのは、そんなに最近の話ではないような感じもする。
(坂東市沓掛3683=真言宗豊山派)

20番札所 福寿院

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新9番さんから街道を番外さん方面に戻り、20番札所の福寿院さまに向かう。商店が並ぶ通りから少し奥まった場所にあり、お稲荷さんと並んでお堂が建っている。札所本尊は十一面観音。

ここは院号を名乗っているが、現在は地域のある一族の方が管理されているお堂の由だ。
御開帳に合わせて改築されたのか、まだ清々しい感じがするお堂である。駐車場からの道にはびっしりと開帳を知らせる赤い幟が立てられ、地元の方の熱意が伝わってくる。
(坂東市沓掛4011=真言宗豊山派)

猿島阪東観音巡り(その10)

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23日の土曜日は、再び猿島阪東観音霊場(猿島阪東ともいう)の区切り打ちに出掛けてきた。引き続き巡礼の記録である。

18番札所 伝授院

この日のお参りは18番札所の伝授院さまから始める。寺号を名乗ってはいるが、現在は17番の萬蔵院さまに合寺されており、かつてお寺があった場所には公民館と観音堂が建っている。札所本尊は十一面観音。

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観音堂と並んで建つ公民館では、恒例の展示が行われていた。
妖怪ものの展示だが、一番左側はそこら辺をブイブイ言わせながら歩いているお姉さんにしか見えない。現代風のアレンジなのか、当時からああいうタイプの女性がいたのか、答えは謎のままである。
(茨城県坂東市借宿110-7=真言宗豊山派)

 

19番札所 東光院

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18番札所からカーナビを頼りに車を北に走らせ、19番札所の東光院さまに向かう。街道から車1台がやっとのあぜ道のような路地を進んだところにある、田畑の中のお堂だ。境内のエノキの木が目印がわりである。札所本尊は十一面観音。

こちらの札所も院号を名乗っているが、実質的には地域のある一族の方が管理しているお堂であるそうだ。境内は静寂そのもので、こちらでもお堂に上げていただくことができ、御宝前でお勤めをすることができた。世情の変化にもかかわらず私たち巡礼者のために奉仕してくださる皆さんのご苦労に、本当に頭が下がる思いである。
(坂東市半谷852=浄土宗)

猿島阪東観音巡り(その9)

お出かけ 寺社巡礼 日記 猿島坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

猿島阪東観音霊場(猿島坂東ともいう)の巳歳総開帳巡礼の続きである。

16番札所 金剛院

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15番さんから国道354号を超えて南に車を走らせ、16番札所の金剛院さまへ向かう。木々に覆われ鬱蒼とした感じの境内に本堂と観音堂などがあり、納経などの開帳寺務は観音堂で行われている。札所本尊は聖観音。

夕方近くになりお参りの人が少なくなってきたせいか、お堂に詰めていた地区の方がいろいろ話しかけてくる。埼玉県の鴻巣から来たというと、ちょっと驚いた様子だった。
(猿島郡境町若林1916=真言宗豊山派)

16番札所 東光寺

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金剛院さまを出て県道をさらに南へ進む。道案内の幟に従って路地に入ると、東光寺さまの地元の方が造ったアーチが巡礼者を出迎えてくれる。本堂と墓地の間に観音堂があり、少し離れた場所に建っている角塔婆から長い善の綱がお堂に延びている。札所本尊は聖観音。

こちらの札所も16番を名乗り、霊場会が出している公式の資料でも16番札所は2つ存在することになっている。札番が重複したのにはいろいろと歴史的な経緯があるようだ。

ただ、札番が異なる寺院仏堂で重複しているのは、関東の地方霊場ではたまに出くわす話である。身近な例を挙げれば、寅年の春に御開帳をする浦和周辺の「関東東向寅薬師」(足立十二薬師などの別名あり)では、5番札所が2カ所存在している。
猿島阪東の札番の振り方について、ネットでいろいろな意見が出ているのは知っているが、個人的には浦和の寅薬師の例もあり、杓子定規に捉える話でもないと思うのだが…。

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こちらの展示物は川中島合戦の一コマ。お約束の蛇さんも登場している。
陽がだいぶ傾き、お堂を閉じる時間も近づいてきた。20日の巡礼はここで打ち止めとする。
(坂東市長須1550=真言宗豊山派)

猿島阪東観音巡り(その8)

お出かけ 寺社巡礼 日記 猿島坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

猿島阪東観音霊場(猿島坂東ともいう)の巳歳総開帳巡礼の続き。

17番札所 萬蔵院

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13番さんからカーナビの指示通りに車を東南に走らせると、程なく17番の萬蔵院さまに着く。かなり広めの境内には木がうっそうと生い茂り、独特の雰囲気を醸し出している。札所本尊は十一面観音である。

こちらのお寺は霊場を開いた雄弁上人が52代住職を務められたことから、現在でも猿島霊場のお札元(事務局)としての役割を担っている。お寺の開創は870(貞観12)年と伝えられる古刹で、かつては真言宗の常法檀林所として、お坊さんの大学や宗務所の機能も持つ格式の高いお寺だったようだ。広い境内と独特の雰囲気はこの歴史によって生み出されたものか。先代のご住職は真言宗豊山派の管長猊下を務められている。

現在は社会福祉事業に力を入れる寺院として知られる。その歴史はお寺の公式サイトに詳しく紹介されている。

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本堂には早くも花御堂が設えられていた。花まつりには少し早いが、お釈迦さまに甘茶を掛けてから手を合わせた。
(茨城県坂東市生子1617=真言宗豊山派)

15番札所 大照院

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お札元の17番さんから15番札所の大照院さままで、直線距離はわずかのように見えるのだが、車を走らせてみると結構な距離がある。周辺に比べ小高い場所にお寺があるが、その昔は周囲は沼地で、開帳の折は舟に乗ってお参りに来たそうだ。札所本尊は聖観音である。

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展示物は地元出身の方が奉納した、『観音力讃歌』と題した詩と蛇のオブジェ。
蛇はもちろん、巳年にちなんだものである。
(境町伏木2153=真言宗豊山派)

猿島阪東観音巡り(その7)

お出かけ 寺社巡礼 日記 猿島坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

猿島阪東観音霊場(猿島坂東ともいう)の巳歳総開帳巡礼の続き。

12番札所 宝蔵院

11番さんを出て、街道をしばらく東に向かうと、札所の目印になっている赤い幟が見えてくる。幟に従って細い道に入ると、12番札所の宝蔵院さまだ。ここは寺号を名乗ってはいるが、現在は実質的に地区の集会所で、札所本尊の十一面観音もそこに祀られている。

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ここの出し物は、「こぶとり爺さん」の一場面。

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観音さまを祀る建物の別室には、霊場開創をめぐる歴史の一コマが再現されていた。
(茨城県坂東市山321=真言宗豊山派)

番外札所 円明院

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12番さんからさらに車を東に走らせ、番外札所の円明院(えんみょういん)さまに着く。札所本尊は猿島阪東霊場を開創した雄弁(おうべん)上人である。

雄弁上人は1658(万治元)年、下野国(現在の栃木県)都賀郡の生まれで、幼い時に得度し、17番札所・萬蔵院さまの52世住職を務めた。その雄弁上人が自らの最期を悟った時、入定の地に定めたのがここ円明院という。角塔婆から延びる善の綱は、雄弁上人の墓石に結ばれている。

ここはアプローチの道路事情が良いとは言えず、駐車場はちょっと離れた場所が指定されている。さらに近くに架かる橋は大変狭い上に前後にクランクがあり、大きい車だとハンドルさばきに難渋することになるので、ご注意を。
(坂東市生子新田152-3=真言宗豊山派)

13番札所 福乗院

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円明院さまから車を南にしばらく走らせると、13番札所の福乗院さまのお堂が見えてくる。本来のお堂への入り口は集落内の里道側にあるようだが、巡礼者の便宜を図るためか、新道側に設けられた駐車場から畑の上に古畳を敷いた仮の参道が設えられている。札所本尊は十一面観音である。

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こちらの展示物は水戸黄門の一コマ。まさに一件落着を迎えようとする趣だが、御一行はこれから9番札所の久昌院さまに向かうのだろうか? お忙しいことである。 

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この展示物、なかなか凝ったつくりで上のような注意書きが掲示してあった。
昭和テイストの内容でも、ハイテクの要素も取り入れているということなんだろうな。
(坂東市菅谷699-2=真言宗豊山派)

猿島阪東観音巡り(その6)

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猿島阪東観音霊場(猿島坂東ともいう)の巳歳総開帳巡礼の続き。

10番札所 遍照寺

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9番さんからさらに南に下り、10番札所の遍照寺さまに向かう。街道から少し入ったところに建つお寺だが、案内表示がしっかりしていて迷うことはない。札所本尊は、本堂内左側に祀られている十一面観音である。

お堂に上がらせていただくと、御住職自ら堂内に祀られている仏像や寺の縁起などを説明してくださり、ありがたい限り。お寺の方では、御開帳をお寺に親しんでもらうための絶好の機会ととらえているのかもしれない。
(茨城県古河市谷貝870=天台宗)

番外札所 関観音堂

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10番さんを出て、あぜ道のような細い道をナビに従ってしばらく進むと番外札所の関観音堂に着く。近くの畑に鉄板を敷いて急ごしらえの駐車場になっていて、そちらに車を止めさせていただく。札所名は地名ではなく、このお堂を守ってきた関一族の姓に由来するものだ。札所本尊は天保6年の銘がある聖観音で、かつて近くにあった栄福寺が火事に遭って廃寺となった時、そのお寺の観音様を檀徒の関一族が預かり、お堂を建てて供養したという歴史を持つ。

埼玉県内のローカル霊場でも、さいたま市にある新秩父霊場の「大島堂」のように、このような歴史を持つお堂は少なくない。絶やすことなく供養を続け、定期開帳の歴史を守ることには経済的なものを含め並々ならぬ苦労があるはずだ。個人や一族で伝統を守る努力に、ひたすら頭が下がる。
(境町猿山489=天台宗)

11番札所 常繁寺

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途中で簡単に昼食を済ませ、11番札所の常繁寺に向かう。公園が隣接しており、にぎやかな声が境内まで響いてくる。札所本尊は千手観音。

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お寺の規模が大きいせいか、境内は巡礼者の目を楽しませる展示物も多い。
「三すくみ」の語源を示す人形(上の写真)の横には、こんなものもある。

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上の写真の左側にある箱に百円玉を入れると、「壇蜜姫」が回転して「御開帳」するという趣向らしい。団体参拝に来ていた皆さんはおじちゃんもおばちゃんも大喜びの様子だった。
やっぱり大らかな土地柄なのか。
(坂東市逆井883=浄土宗)

猿島阪東観音巡り(その5)

お出かけ 寺社巡礼 日記 猿島坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

猿島阪東観音霊場(猿島坂東とも呼ぶ)巳歳総開帳の区切り打ち2日目の続き。

7番札所 般若院

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6番さんを出て、来た道を戻る形で7番札所の般若院さまに向かう。現在は地区管理のようだが、広い境内がかつての寺格を偲ばせる。札所本尊は聖観音。境内の奥の方に観音堂があり、納経もそこで行っている。本堂には地蔵菩薩などを祀ってあるそうだ。
(境町志鳥1041=真言宗豊山派)

8番札所 東漸寺(仲山観世音)

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7番さんから北に進路を取り、8番札所の東漸寺さまに向かう。案内書やパンフレットには札所名を「東漸寺」としてあるが、実際の御開帳は少し離れた、飛び地境内にある仲山観世音で行われているので注意が必要。札所本尊は十一面観音。

境内ではお堂の周りに西国三十三観音を写したミニ霊場が設けられていて、多くの人がそちらにもお参りしていた。
(古河市仁連555-1=真言宗豊山派)

9番札所 久昌院

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8番さんからはこれまでと逆に南に車を進め、9番札所の久昌院さまに向かう。禅宗のお寺特有の小ざっぱりしたムードに包まれているお寺だ。札所本尊は千手観音。

こちらの展示物は、私がお参りした時点では未完成。
こんな看板が立っていた。

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黄門さま一行はあちこちで引っ張りだこということか。
一件落着後に到着して、どのような展開になるのか…。
(古河市山田503=曹洞宗)

猿島阪東観音巡り(その4)

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春分の日に当たる20日は、猿島阪東観音霊場(猿島坂東とも書く)の区切り打ち2日目に費やした。前回の遅れを取り戻すべく、気合を入れて回る。

4番札所 香取院

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この日は4番札所の香取院(こうしゅいん)さまから回ることにした。田園地帯に溶け込んだ、いかにも田舎の小さなお寺という趣きだ。札所本尊は聖観音。

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猿島阪東の御開帳で特徴的なのが、札所ごとに趣向を凝らした展示物の数々だ。
こちらの札所では、地元の人が丹精したヒョウタンの置き物が所狭しと並んでいる。達磨和尚を描いたものなどが目を引くが、こんなものもある。

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ここの御開帳はお祭りの要素が強い…。
(茨城県境町塚崎2887-4=真言宗豊山派)

6番札所 妙法寺

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今回のお参りはできるだけ一筆書きで回ることにしていることもあり、4番さんの次は6番札所の妙法寺さまにお参りする。寺号を名乗ってはいるが、御開帳は熊野神社の境内にある集落センターで行われる。札所本尊は千手観音。

集落センターの中に立派な観音さまが鎮座しており、そこから角塔婆に善の綱が張られている。熊野神社の境内には神輿などと並んで弘法大師の石像が祀られ、かつてここにお寺があったことを伝えている。
(境町稲尾571=真言宗豊山派)

5番札所 善福院

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5番さんを出て、6番札所の善福院さまに向かう。立派な伽藍だが、通常は地元の人たちが管理するという。札所本尊は聖観音。

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お堂の脇に、ここに祀られている薬師如来の縁起を記した石碑が建っている。御開帳は60年に1回で、前回は昭和61(1986)年とあるから、丙寅の年に御開帳ということか。次回は33年後の2046年。私は生きているだろうか…。
札所のそばにある橋は道幅が大変狭く、自動車のすれ違いができない。マイカー巡礼の人は譲り合いの運転を。
(境町横塚319=真言宗豊山派)

猿島阪東観音巡り(その3)

お出かけ 寺社巡礼 猿島坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

引き続き、猿島阪東観音霊場(猿島坂東とも書く)の巡礼記録である。

14番札所 慈眼院

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3番さんでのお参りを終えて時計を見ると、まだ時間に余裕がある。もう1カ寺お参りしようと考え、そこから近い14番の慈眼院さまへ車を走らせる。通りからは農道のような狭い道を進むので、自動車巡礼の場合は十分に注意を。

こちらは寺号を名乗ってはいるが、実際はかつてお寺のあった場所に建つ集落センターの中に札所本尊の聖観音が祀られている。納経所は堂内。

札所に着くと、開扉の法要なのか御坊様による読経や声明(しょうみょう)の真っ最中。御坊様は先ほど3番さんでお見かけした方で、こちらと兼務のようである。

お参りを済ませ、時間を確認するとそろそろ鴻巣に戻らなくてはいけない時間。
この日はここで打ち納めとした。
(境町下小橋411=真言宗豊山派)

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