観音霊場

葛飾坂東観音巡礼記(2)

お出かけ 寺社巡礼 日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

葛飾坂東観音巡礼記の続きである。

5番札所 勝光院

番外の地蔵堂さまから道なりにしばらく車を走らせると、5番札所の正光院さまに着く。小手指集落内の香取神社境内にある観音堂で、かつて勝光院さまが香取神社の別当職を務めていた名残だろう。札所本尊は十一面観世音菩薩である。観音堂は5年ほど前に建て直されたもののようだ。

また、葛飾坂東は「下総坂東」という別名があるようで、一部のお札所では扁額にその記載がある。
(真言宗豊山派、茨城県五霞町小手指74=地図

番外札所 蓮華庵

いったん関宿に向かう通り出て、1番・実相院さまの方向に戻る形で番外札所の蓮華庵さまに向かう。

こちらは独立した堂宇がなく、地区の集会所の一角にご本尊を収めた御厨子がある、埼玉県内の観音霊場や薬師霊場でよく見られる形態となっており、集会所の前に角塔婆が建っている。札所本尊は十一面観世音菩薩である。

私はできるだけ一筆書きで回るようにしているので5番に続けてお参りしたが、ガイドブックを見る限りは1番にお参りしてからこちらに向かうのが順打ちであるようだ。
(真言宗豊山派、茨城県五霞町新幸谷231=地図

6番札所 浄雲寺

再び街道に戻り、車を国道4号線方面に走らせて6番札所の浄雲寺さまに向かう。ただ、道なりに進むとミスコースとなってしまうので、車巡礼の方はカーナビを活用された方がいいだろう。通りから札所に向かう里道はごく狭いので、通行の際は注意が必要だ。

こちらは地域で管理する、いわゆるムラ堂のようだがなかなか立派な堂宇である。お堂の近くには県指定文化財の穴薬師古墳があり、その案内板が札所への道しるべだ。

札所本尊は如意輪観世音菩薩。恥ずかしい話だが如意輪観世音菩薩の御真言が暗記できておらず、ガイドブックを開きながらのお勤めと相成った。
(浄土宗、茨城県五霞町川妻246=地図

7番札所 萬福寺

いったん国道4号に出て、利根川橋を渡って7番札所の萬福寺さまに向かう。道すがらにはいろいろと煩悩を掻き立てられる施設があるのがちょっと困ったところ。

ここからはしばらくの間、茨城県古河市内にあるお札所をめぐる。萬福寺様は4号線の中田町交差点近くにあるお寺で、境内左側に観音堂がある。札所本尊は十一面観世音菩薩。

境内周辺の通りは往来が結構激しいのだが、境内は静寂そのもの。観音堂もなかなか立派な伽藍である。境内の様子を紹介する動画を見つけたのでご紹介しておこう。

(真言宗豊山派、茨城県古河市中田1040=地図

8番札所 東光寺

7番さんから下妻方面に車を走らせ、東北新幹線を越えた上砂井交差点を右折し、御開帳を知らせる赤い幟を目印に8番札所の東光寺さまに向かう。札所本尊は千手観世音菩薩。

立派な長屋門のそばには、このお寺の目印となっているスダジイの巨木がそびえている。古河市の文化財に指定されており、樹齢は千年を超すと推定されている。伝承によると、天承年間に堂宇が再建された際に植樹されたものらしい。
(真言宗豊山派、茨城県古河市前林1765=地図

9番札所 金蔵院

国道354号を越え、陸上自衛隊古河駐屯地にほど近い、商店が立ち並ぶ一角にある9番札所の金蔵院さまに向かう。境内の小ぶりな観音堂で御開帳が行われており、札所本尊は如意輪観世音菩薩である。

観音堂の近くでは、茨城県坂東市にある福祉施設「慈光学園」が店を出し、産品の販売を行っていた。慈光学園は、昨年お参りさせていただいた猿島阪東観音のお札元を務める真言宗豊山派の萬蔵院さまが経営されており、同じ宗派というご縁で出店されていたのだろうか。肩こりが少しでも楽になればと、ツボ押し棒を求めて次の札所に向かった。
(真言宗豊山派、茨城県古河市下辺見2821=地図

葛飾坂東観音巡礼記(1)

お出かけ 寺社巡礼 日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

午歳総開帳が始まった、茨城県古河市周辺の葛飾坂東観音霊場をお参りしてきた。
自分の備忘を兼ね、ほんとにささやかなお参りの記録を残しておくことにする。

1番札所 実相院

いつものことだが、自分の妙なこだわりで打ち始めはできるだけ1番札所にするようにしている。今回も、五霞(ごか)町内にある1番札所の実相院さまからお参りする。

境内に入ると、何となく他のお寺より厳かな感じが漂う。こちらは真言宗豊山派に属するお寺だが、かつては本山長谷寺の直末檀林所(仏教を学ぶ場所)だったというガイドブックの記載を読んで、厳かさにも納得する。札所本尊は千手観世音菩薩。

境内の一角には、「葛飾坂東観音開帳」と記された、観光地でよく見られる横長タイプの記念撮影用看板が設置してあった。地域の講などによる団参が多いのだろうか。
(真言宗豊山派、茨城県五霞町元栗橋1125=地図

2番札所 山王観音寺

車を東南に走らせ、五霞町の東南部に位置する2番札所の山王観音寺さまに向かう。江戸川と利根川が分流する地点の近くに観音堂が建っており、札所本尊には聖観世音菩薩を祀っている。

昨年御開帳が行われた猿島阪東観音と同じく、葛飾坂東観音でも札所ごとにいろいろな展示が行われている。こちらの札所では、かつて五霞町長を務められた方が撮影した、野鳥の写真が展示されており、しばらく見入る。お接待には、この方が以前出版されたハクチョウの立派な写真集を頂いた。あちこちの札所でお接待を受けてきたが、このような写真集を頂くのは初めての経験である。
(真言宗豊山派、茨城県五霞町山王290-2=地図

3番札所 天福寺

2番札所からは、しばらく堤防沿いのやや細い道を進む。3番札所の天福寺さまは、住宅や商店が集まる一角にある天神社境内に観音堂がある。明治維新時の神仏分離に伴い廃寺となり、観音堂が残されたようだ。

札所本尊は十一面天神本地仏。本地仏とは神様の正体とされる仏様のことで、この場合は十一面観音を指す。納経帳に「本地仏」と書かれるのも初めてのことだ。御真言は「おん まか きゃろにか そわか」で良かったのだろうか。
(真言宗豊山派、茨城県五霞町大福田947=地図

4番札所 正徳寺

堤防沿いの道をさらに進む。新4号国道を過ぎるとすぐ、4番札所の正徳寺様である。
立派な本堂のある境内の一角に観音堂が建つ。札所本尊は聖観世音菩薩。

こちらのお寺は新田義貞の開基という。義貞とかかわりのあるお寺は群馬県内各地や埼玉県北部に多いが、茨城県の端に当たるこの地にも関連の寺院があるのは、新田氏の勢力がそれだけ強かったことの証だろうか。
(浄土宗、茨城県五霞町大福田758=地図

番外札所 地蔵堂

番外札所の地蔵堂さまは、通りからちょっと入った利根川の堤防のすぐそばにある。
カーナビを頼りに車を進めると、真新しいお堂と集会所が見えてきた。目印の赤い幟がたくさん立っていて、ここが観音様の札所だと分かる。札所本尊は千手観世音菩薩。

納経所に詰めていた地元の方に話を伺うと、このお堂は、利根川の河川改修に伴って何度も移転を余儀なくされ、今のお堂も堤防工事によって引っ越すことになり、2月に新しい堂宇が完成したばかりだという。地元の方は、「心配していたが、何とか御開帳に間に合って良かった」と話しておられた。
お納経の時には、地元の方が心を込めて作られた折り鶴を参拝の記念品として頂いた。何でも、開扉法要の時に御坊様に拝んでいただいたものだそうだ。
(真言宗豊山派、茨城県五霞町釈迦字地蔵前2422-1=地図

葛飾坂東観音にお参り。

お出かけ 寺社巡礼 日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

先の連休に、18日から午年総開帳が始まった葛飾坂東観音霊場のお参りに出かけてきた。正式の番付34カ所と番外7カ所の合計41の札所を回ってきたが、何とか2日間で全ての札所を打ち終わることができた。

観音様のご加護なのだろうか、2日間とも好天に恵まれ、清々しい気持ちでお参りすることができた。札所を守る地元の方々の温かい心にも触れることができ、私の気持ちも少しだけ優しくなれたような気がする。
各札所でお話を伺うと、今年は首都圏各地や遠方からのお参りも多い様子で、「公式サイトが出来たせいだろうか」という声をよく耳にした。首都圏からの距離も手軽だと思うので、一度首都圏特有の「御開帳霊場」の文化を体験されてみてはと思う。

巡礼記は後程アップします。

【葛飾坂東】明日からお参り

日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

明日から、茨城県と栃木県にまたがる「葛飾坂東観音」のお参りを始めることにした。
今夜は帰宅が遅くなってしまったが、晩飯そっちのけで経本やお袈裟など携行品の確認やら、巡礼ルートの確認やらに追われる。

明日はちょっと早起きして、できるだけ早く1番札所に入り、できるだけ順打ちを心がけながらしっかりお勤めして来ようと思う。

【葛飾坂東観音】総開帳の準備着々

御開帳情報 日記 葛飾坂東三十三観音 観音霊場 霊場巡礼

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今週の木曜日に当たる18日から、茨城県古河市周辺をエリアとする「葛飾坂東観音霊場」の午歳総開帳が始まる。納経帳や案内書などを事前に分けていただけるようなので、霊場会公式サイトで指定されていた「事前連絡担当寺院」の一つを訪ねることにした。

車が古河市内に入ると、街道のあちこちに「観音御開帳」と染め抜かれた赤い幟がはためいているのに気が付いた。札所の近くでは案内看板も整備され、御開帳に向けた準備が地域で着々と進んでいることが分かる。

訪問先のお寺に着くと、境内には提灯や巡礼者歓迎のアーチが設えられている。観音堂や本堂は五色幕などで荘厳されていて、あとは角塔婆を建てて善の綱を結ぶだけの様子。和尚様は地域の方々と準備作業を行っていたが、私が来意を伝えるとすぐに案内書と納経帳、それにパンフレットを出してくださった。納経帳とパンフレットはともに1000円で、パンフレットは無料という。

納経帳は紐綴じタイプのもので、あらかじめ墨書部分が印刷されており、各札所では御宝印を受けるだけのタイプ。首都圏の御開帳でよく見られる、銚子の満願寺様が出されている帳面のカスタマイズ版のようだ。
案内書は地元でフリーペーパーを長年出している印刷会社が手掛けたもので、札所の縁起や霊場の歴史、33種類の観音様の特徴などを分かりやすく解説している、内容の濃い本である。

今回の御開帳は、各札所での対応時間が午前8時から午後5時までと比較的長く、エリアがコンパクトなのもあって、マイカー巡礼なら3日で結願できそうだ(昨年御開帳があった猿島阪東観音のように、掛所と呼ばれる非公式番外がなければの話だが)。
しっかりお勤めをしながら回ろうと思っている。

【御開帳情報】足立新秩父霊場は3月18~24日

御開帳情報 観音霊場 足立新秩父 霊場巡礼

2010年に行われた浦和周辺の寅薬師御開帳の際、貴重な情報を寄せてくださった「山田の目」ブログの管理人様から、当ブログのコメント欄にさいたま市見沼区周辺をエリアとする足立新秩父霊場の御開帳に関する情報をいただきました。

「山田の目」ブログによると、御開帳は今月(3月)18~24日の1週間の由。
こちらのブログには各札所の地番もしっかり記入してあって、実際にお参りするときに参考になりそうです。

「山田の目」ブログ管理人様、いつも貴重なご教示ありがとうございます。

お参りの準備ですよ・・・

日記 観音霊場

再来週から、首都圏各地で観音霊場の御開帳が始まる。このところ仕事がバタバタしていてブログの更新も滞りがちだが、週末の時間を使って少しずつお参りの準備を始めた。

一番迷うのが、「どこの霊場にお参りに行こうか」というところ。できれば全部を回りたいのだが、御開帳の日程が重なっているのでそれはたぶん不可能。とりあえず、葛飾坂東観音霊場と、円空仏を祀る札所があると聞いている埼玉県内の2霊場を中心に回ろうと考えているが、日程の関係で結構悩ましい部分があったりする…。

納経帳やら、お納経用の百円玉の準備やら物理的な支度を進めながら、カレンダーとにらめっこの日々が続きそうである。

観音信仰展やっと全部訪問・・・

坂東三十三観音 日記 観音霊場 霊場巡礼

先日の雪があちこちに残っているが、祝日に当たる11日は良いお天気の一日。予定通り、嵐山(らんざん)町にある埼玉県立嵐山史跡の博物館で開かれている企画展「観音霊場と武士」を見るべく、マイカーを嵐山町へ走らせる。

企画展の期間中だが、入場料金は通常の大人100円で良いという。ちなみに、JAFの会員証を見せれば団体料金の60円で入場できる。

どちらかというとコンパクトな建物なのだが、展示スペースのほとんどが企画展関連に充てられていて、気合が入っていることがうかがえる。展示内容は観音信仰と霊場の歴史に内容を絞ってあって、各会場の中で一番分かりやすいのではないだろうか。県内の坂東札所と武士との関わりも平易にまとめてあった。秩父霊場の札所の変遷についてもきちんと解説されており、配布されている印刷物は貴重な資料といえる。

残る会期はわずかだが、14日には隣接する女性教育会館で、「観音霊場と武士たち~武蔵・相模の武士を中心に」と題した東海大学の落合義明教授による講演会も行われる。好評のようで、館内には定員を当初の100人から500人に増やした旨の掲示がしてあった。出来れば行きたいのだが、金曜日は仕事のやりくりがつかない。残念なことである。

足立坂東観音霊場(札元・蕨定正寺)の札所一覧

日記 観音霊場 足立坂東三十三観音 霊場巡礼

仕事部屋の片づけをしていたら、4月に御開帳が行われる足立坂東三十三観音(お札元が蕨の定正寺さまの方)の札所一覧表が出てきた。この前の半開帳の折にお参りした際、どこかの札所で頂いたもののはずだ。
もうすぐ午歳本開帳だし、いい機会なのでPDF化しておくことにした。

足立坂東観世音霊場札所一覧(PDF)
※この一覧表の利用は、あくまでも自己責任でお願いします。また、元の用紙はA3判なので印刷時にはご注意ください。

足立坂東の札所は分かりにくい位置にあることが多く、こういう資料は歩き巡礼の方に役立つのではないだろうか。また、近郊にお住まいの方なら、結構回り甲斐のある巡礼路であることにも気付かれるかもしれない。マイカー巡礼でも、しっかりお勤めをしながら回ると3日弱かかる筈である。

【安房国札観音】公式サイトが開設されています

安房国札三十四観音 日記 観音霊場 霊場巡礼

3月10日から午歳半開帳(本開帳は丑歳)が始まる千葉県安房地域の「安房国札三十四観音霊場」で、公式サイトが開設されています。

安房国札観音巡り(安房国札観音霊場会)

公式サイトは今風のデザインですが、お参りに必要な情報がきちんとまとめられ、使いやすくできています。

それにしても、千葉県の安房地域に根付く巡礼文化にはただただ驚くばかりです。
丑歳と午歳には国札観音の御開帳(丑歳には鴨川周辺で別の御開帳もあります)、辰歳には郡札観音の御開帳、寅歳には四十八薬師の御開帳(このほかに南房総市で小規模な十二薬師の開帳もあります)、酉歳には百八地蔵の御開帳と、数年に一度は地域を挙げての大開帳が行われている形です。地域が物心両面で豊かなことに加え、伝統を守る熱意がないと続けられることではありません。

ぜひお参りしたいのですが、日程的に茨城県古河周辺の「葛飾坂東観音」と重複しているのが悩みだったりします。

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